0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 199
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103324621

作品紹介・あらすじ

お金に依存するのはもう止めた! すべて無料で暮らすための「カネ無し生活」マニュアル。たとえ失業したって怖くない。対価なしに不要品を貰う、余っているものをシェアする、まだ使えるものを拾う、元手ゼロで稼ぐ、無料の公共サービスを利用する、自分で栽培した作物を食すなど、収入が激減しても豊かに暮らしていけるノウハウが満載。お金のかからない生活を実践する著者が、新しい「幸福の形」を教えます。

感想・レビュー・書評

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  • 0円で生きるためのテクニック集。
    実践しようと思わないで読むとつまらない本。

  • 0円(もしくはかなり少額)で生きるための知恵をまとめた本。
    こういう知識はいざという時、役に立つんだろうなと思った。
    例えば、誰かがいらないものをタダでもらう方法など。こういうのは使ったことないけど、フリーペーパーにもよくあるので知ってる(一応、うちの会社のグループウェアにもそんなやりとりが行われている時がある)。だけど、東京の世田谷区には、「くるくるひろば」という不用品放出用の常設店があるということは初めて知って、驚いた。家賃とかどうしてるんだと思ったら、カンパによって賄われているらしい。利用した人はだいたいカンパしているのだとか。
    ただ、0円で利用できるといっても、中には「それって普通に働いてるような」と思うことも。例えば、部屋に0円で泊めさせてもらうかわりに家事や子どもの面倒をするとか。
    後、新聞は駅のごみ箱から引き抜くとか。確かに、たまに捨ててる人みると、自分もくれないかなと思うことがある。漫画雑誌とか特にもったいないよなと思うことあるのだけど、あれって駅員に言ったらもらえたりしないのだろうか(言う勇気はない)。
    ゴミというと、店が捨てたゴミから無料で持って帰ることもあるとか。食品廃棄とかは本当にもったいないなと思う。うまいこと、生活保護受給者とかホームレスとかに配布できる仕組みが作られたらいいのだけど。フランスでは、2016年にまだ食べられる食品の廃棄を禁止して、慈善団体のへの寄付を義務付ける法律ができたらしい。日本でもこういう取り組みをやればいいのに。
    そういえば、ゴミの話で思い出したけど、まだ粗大ごみ収集が無料だったころ、捨てられていたテレビ台を持って帰ったことがあるのを思い出した。今は有料で引き取りに来るので、さすがに持ち帰るわけにはいかないだろうなと思う(300円と書かれたラベルが貼ってある)。
    なお、この本によると日本は意外とヒッチハイクのしやすい国らしい。確かにこれは意外。確かに、前にヒッチハイクで目的地までめざす企画の番組があって、結構乗せてもらえていたけど、自分なら乗せないだろうなと思った(そもそも、車の運転自体滅多にしないのだけど)。
    後、初めて知ったことと言えば、共産主義の「共産」という言葉は「共有財産」の略だということ(というより、意味かも)。いまいち共産って意味分からなかったけど、こう言われると分かりやすい。正直、この本を読んでいると、著者は共産党支持なんだろうなとは思った。
    そういえば、0円といえば、昔本町に無料のカフェ(播磨屋ステーション)があったような(いつの間にか無くなってるけど)。さすがに、カフェに0円は難しいんだろうなと思う。

  • 私たちはお金に依存し過ぎた生活をしているのではないか?という疑問から、様々な生活方法を提案した一冊。もらう、共有する、拾う、助け合うといった章でそれぞれの方法を紹介している。

    金銭をなるべく使わない、金銭を節約して生きる方法を紹介した本は既にある。資本主義に依存しない方法を模索する世界の動向や資本主義経済発展の歴史的背景とその考察などを記し、相互扶助を少しでも取り入れた生き方を模索しているのがこの本のポイントだろう。しかし脱所有とか反資本主義の流れは本当だろうか?局所的な現象な気がしてならない。著者の主張にはほぼ同意だけど、著者の理想から語られたハナシだとも思う。

    紹介されている方法は大げさではなく、できる範囲で参考になれば、という程度のものが多い。個人的には既にやってるものがいくつかあった。やってない中には、自分にもできると思えるものがある一方、これは無理だなというのもある。特にゴミ拾いは羞恥と衛生上の問題から抵抗がある。ゴミ拾いの際の注意事項も書いてあるが、結構細かい。注意事項が多すぎておもしろい。

    ゴミ拾いという都市型を含めた狩猟採集生活もあるにせよ、お金を使わないとなると、人間関係の繋がり資本が大切になってくる。お金を介さないで必要な食料、物資、サービスを得るとなると、相互扶助の人間関係に気を使って非常に面倒くさい。その反面、人が社会的に孤立することも少なかったのではないか。会社や学校等のコミュニティに所属しなくても、個々の土地で生きているだけで人の関わりの中に否応なく含まれてしまう。その窮屈な人間関係が面倒くさかったが故に、個人主義の自由を求めたが故に資本主義経済が大きく発展したのではないか。その側面はあるに違いない。

    人との物資、サービスのやりとりを何でも資本主義経済下に置きすぎではないか、という著者の論点に異論はない。無理のない範囲で人とのやりとりを取り戻す方法は模索すべきだろうけど、難しいなと思う問題もいくつかある。「恥ずかしい X もったいない」や「面倒くさい X 社会的孤立」というジレンマや、コミュニケーション能力や土地の問題などなど。ただ、放っておいても人は求めてしまうのかもしれない。コミックマーケットの魅力が「市の魅力」という観点から語られたのを読んで、そう思った。

    もうだいぶ昔、著者は別の本で「社会のことなど知ったことか!おれは自由が大好きだ!」というニュアンスのことを書いていた。この本では、個人の自由も大事だけど、少し社会の一員としてのふるまいも考えてみませんか?社会を変えていきませんか?というふうな姿勢の変化が垣間見える。社会の中でよりよく生きようとする人間の自由と抑圧の境目はどこにあるのだろう。

    根本的には教育の問題なのかなと思う。今は手段を選ばず金を稼ぐ人が憧れの対象になる世の中になってしまった。「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」にあったけど、人は何らかの教育がないままだと共有や分配よりも所有・独占欲が勝ってしまうらしい。自分自身、所有や独占に意識が囚われたままだ。教育や啓蒙の成果が出るには時間がかかる。国の富自体が縮小していく中、みんな生きるだけでも大変だ。コロナがそれに拍車をかけた。そんな中で果たして、格差拡大に歯止めがかかって相互扶助は広まるだろうか。貧しくなればなるほど人は奪い合う、と誰かが言っていたのを思い出した。針はどちらに振れるのだろう。

  • 貨幣経済との距離の取り方について終始書かれていた。「お金による繋がりより人との繋がりの方が精神衛生的に良いよね」という話をしつつ、貨幣経済が成り立つ前の社会においての面倒くささや危険性などにも触れていて、絶対的に正しいイデオロギーなんてものは存在しないということを改めて思い知らされた。

  • 単なるノウハウ本ではない
    そのへんは完全自殺マニュアルが単なるトンデモ本と違うのと同じだ
    公共のものを使うことを富の再分配と捉えるなど鶴見済の本らしい
    情報としてとても目新しいというわけではないがコンパクトにノウハウが詰まっていて楽しい本

  •  0円で生きると書いてあるものの、野山で暮らしてお金を使わない生活をしよう、というわけではなく、公的扶助やサービスを使って、できるだけ使うお金を減らそう、互いに助け合おう、という本である。
     そもそも貨幣経済はなぜ発達したのかなど、お金に纏わる話も参考文献と共に簡単に説明してある。
     資本主義から少し抜け出して、互いに助け合い、いらないものをあげたりもらったりしながら生きようという本。

  • シェア経済やフリマで要らないものは要る人に譲ろう!
    という啓蒙書。
    個人的には1日かけてフリマでお金にならないものを売るよりかは、メルカリ、もしくは捨てるなど時間効率を優先したい。

  • これはそんなに面白くなかった。最後の自然からもらう話らへんくらいか。

  • 完全自殺マニュアルの著者の本(読んだことないけど)。

    お金を使わずに生きるためのライフハックが詰まっている。
    文体としてはまとめサイトの記事のようで読みやすい。
    ネットと違うのは、そこから一歩踏み込んで、贈与という文化的背景にまで言及しているところ。
    現代の贈与とお金を使わずに暮らしてきた過去の贈与は違う。
    でも、そういった過去の心持ちを現代にも活かせるところがあるのではないかと思った。

  • 昔のコミュニティにあった共助をわかりやすく今風にするとこんな風だろうか。
    中でも「0円ショップ」やシェアに関する取り組みは面白かった。
    個人的には「0円ショップ」がとても気に入ったので、実践してみたい。地域の居場所としても機能したら豊かな生活が0円で広がっていくだろう。
    大切なのは人と人とのつながりなのだと思う。

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