新任巡査

著者 :
  • 新潮社
3.81
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本棚登録 : 179
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (653ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103327431

作品紹介・あらすじ

あなたは交番のことを、警察官というお仕事のことを、何も知らない――。凡庸にして心優しい頼音。ある能力を備えた男勝りの希。ふたりの新任巡査の配属先は駅の東と西にある交番だった。毎秒成長し続けなければ、警察官としてやっていけない――。元キャリアの著者にしか描きえない圧倒的ディテイル。深淵を知る者だからこそつける噓。最前線をぶっちぎりでかけぬける、まったく新しい警察小説、誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 「ヒクイドリ」に続き、古野まほろ2冊目。「ヒクイドリ」ほど、ルビも多くなく、600ページを超える作品だったが、意外にさくさく読める。序盤は新任巡査2人による、いわゆる「お仕事小説」さすが、元警察官だけあって、新任巡査の仕事の内容が細かく記されていく。他の警察小説にはない内容で、これはこれで面白く、このまま2人の健闘ぶりが描かれて終わるかと思いきや…これが巨大な悪に立ち向かう警察官たちの物語になるから、びっくり!いろんな警察小説を読んできたが、警察官を「悪」と考える作者にはまりそうな感じ。

  • 古野まほろによる、警察青春ミステリ。
    警察官の実態をトレースできるお仕事小説と、著者流をしっかり散りばめた青春小説との側面を持ち合わせる良作。
    一定量警察小説を読む自分には、前者としてとても興味深い作品であった。
    警察、特に地域警察の文化、組織体系、業務、テクニック、日常…と、部分的には解説されても総覧的に教えてくれるものは他になく、これまで読んだもの、これから読むものいずれにもプラスに作用すると思う。
    ちなみに、600pと著者久々の大作であったが、今度は青春ものとしての魅力からであろう、するする読めた。
    4

  • 初読み作家。
    警察学校同期の上原ライトと内田アキラ。2人の卒業後の配属先は、駅の東と西にある交番だった。そこでそれぞれの持ち味を発揮しながら勤務を始めるが、やがて警察内の不祥事や隠れた陰謀に巻き込まれていく。
    前半は警察官の仕事内容を細かく描写するお仕事小説のような感じだが、後半はミステリー小説といった感じ。意外性といえばそうだが、設定に無理があるような。

  • ⑰結局450ページ(70%)読んで止めた。ちょっと同じような繰り返しがあるような。別の積読本の圧縮に当てることにする。

  • ふう~~。やっとで読了。面白くなかったわけじゃないけど、辛かった、かな。どんだけ頭のイイ人が書いてんねん、って感じ。そんでもって。終盤の展開はもうついていけないよぉ.....最初の伏線は完璧に片付きましたけどねっ。

  • この作者の作品を初めて読んだ。長い、ひたすら長い。むやみに長い。モットサッと進めても良いと思う。表現や設定が細かい。だからリアリティな作品と言う事なのだろうが、そう意味では、確かに巡査になるまで過程や仕事の内容が凄くわかって勉強になった。サスペンス作品と言う意味での内容では、これも面白かった。主人公のライトが刺され、ほぼ死亡に近い傷を負う。そしてアキラも。そしてその犯人は何と……。なかなか内容は素晴らしい。だからもっと展開を早くして欲しかった。とにかく長い。長い!

  • ー 警職法は法律です。法律は国会が作る。つまり、国民の代表が作る。作られた法律というのは、だから、国民の意思です。なら職務質問ができるというのは、国民の意思です。国民が与えた力です。

    力があって、使うことが許されたとき、それを使わないのは不適正というより、既に不正義です。裏切りです。そんなことをやっていれば、国民は、力を与える価値がないと諦め、呆れ、愛想を尽かして力を取り上げる。プロとして恥ですし、裏切者として恥です ー

    新任巡査が一人前の巡査になるまでの成長を描くビルドゥングスロマンかと思いきや、いきなりのミステリ。

    研修期間が終わりかかり安心しきったまさにその直後からの怒涛の展開はまさに圧巻。
    “すべては地続き”という繰り返されるフレーズの真の意味が凄い。本流が何だったのか気付かせない構成に感激。
    終盤からの伏線回収が凄まじ過ぎて震える。

    とにかく面白いのと、すべての組織の“新人”が読むべき素晴らしい教養小説にもなっている。“新人”がどうあるべきか、教えてくれる作品。社会人になる前に読みたかったなぁ〜。

  • 88さすが経験者。全体的に長い小説だが飽きさせない。面白かった!

  • 古野さんの作品 初めて読みました。
    長かった。

  • 2018.2 最後の方まで説教くさいけれどいい本だな、と思っていたのに最後でぶち壊された。なんでこんな陳腐な結末にしたのかなぁ。残念至極。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2021年 『監殺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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