- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103328919
作品紹介・あらすじ
風景とは何か。記憶とは、来世とは何か。映画、演劇、音楽、写真など、同時代のさまざまな分野の作品が生まれる場所に立ち、震災後のわたしたちの心の動きに寄り添いながら芸術表現の核心に迫る、12の論考。同時代芸術を凝視し思索する、アクチュアルで野心的な批評集。
感想・レビュー・書評
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批評時空間
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イーストウッドのヒアアフターについて、あとはチェルフィッチュについて、など、面白い部分が多かった。装幀というか、本の感触も、非常によかった。(13/6/10)
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これはすべて「文学」の話でもあったのではないか……という話とは別に、「批評時空間」を続けながら、いま自分が書いているものが、限りなく一種の「フィクション=虚構」に近づいている、ほとんど「小説」に似たものになつつある、そう感じる瞬間が何度かあった。勘違いかもしれないし、そんな感触が他者にとって意味があるのかどうかもよくわからない。だがひとつ言えるのは、批評は表現ではないが創造ではあり得るということは、批評が批評のままで一編の虚構としても成立し得るということ、それが批評でありながら同時に小説のようなものとしても読まれ得るということ、そう出来なくて、それぐらいできなくて、どこが批評か、ということだ。だからたぶん、結局私はうまくやれたのだ。この感触を、手離さずにいきたいと思っている。
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1300 文英堂