豆の上で眠る

著者 :
  • 新潮社
3.17
  • (60)
  • (330)
  • (663)
  • (185)
  • (28)
本棚登録 : 3433
レビュー : 519
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103329121

感想・レビュー・書評

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  • 見知らぬ人たちのレビューをざっと見渡すと全体的には評価があまり良くないことに驚く。
    評価しているのも、「終盤のスピード感」であったり、「読了後のモヤモヤ感が湊かなえらしい...」のようなふわっとしたものばかり。

    この小説は特に終盤は複雑で、自分は初めてくらいに、部分的に読み進めては読み直しまた読み進める、という順を取った。
    フィクションに対して、設定に無理がある、なんてズボラな批評は的外れではなかろうか。読み切れてないというのが強いと感じる。


    さて、ザッとのあらすじ。(裏表紙に書いてある程度)
    この小説は2人の姉妹(小学校低学年の子ども)がメインキャラクターとなる。主人公は妹。
    性格や身体的特徴の異なる2人だが大変仲が良く、妹は姉をとても慕っている。ある日、姉が行方不明になり、家族総出で奔走するも見つからず、ふと2年後に突然見つかる。
    しかし、帰ってきたのは元の姉ではないと妹は勘付くが、両親は否定、DNAを調べでも両親の子であることが証明される。
    その真実は...(小説で)


    主題は「家族とは何か、血の繋がりとは何か」と言える。ただし、その主題が強くなってくるのは中終盤で、序盤はその主題は極めて弱い。
    主題が設定されているも、それがなかなか出てこないという小説はあまり読んだことがなかったので新鮮であった。
    また湊かなえらしいのかどうかは未だ判断が付かないが、結局のところ主題は完結していない。読者へ考えるキッカケを提供...いや、ブン投げて終わる。考えざるを得ないというのも悔しいが、それは小説家としての技巧が光っているように感じた。

    ごくありふれたテーマではあるものの、ストーリーは丁寧に作り込まれ、楽しめた。

    湊かなえにハマりつつある自分だが、とにかく女性の心理描写が上手い。現実的には、高尚すぎる気もする。(女卑、というわけではなく、人間はそんな頭を使って生きてないゾ、と)
    男性主人公の作品も(あるなら)早く読んでみたい。

  • 今までいた人が入れ替わる。人間の違和感を感じる力は間違いなくある。

  • ここまで切ない物語があるでしょうか。報われない主人公。本当に、本当に、切ない。

    読み終わったあと何日間か胸の中のモヤモヤが消えませんでした。

  • 2017年66冊目

    なんだかもう途中から主人公に感情移入してしまって、読み終わった後もスッキリなんてせず、ずっとモヤモヤと、まさに、豆の上で眠っているような感覚が続いていますよ。

    さすが、湊先生。

  • 家族とは何か、血縁関係とは何かを改めて考えさせられました。少し重い内容でしたが、あっという間に読み終えました。
    湊かなえ先生の作品はやはり面白いです。

  • 最後の最後まで展開が気になり、一気に読んだ。少々現実性が薄い箇所もあったが、これだけ惹きつける湊さんは凄いと思う。
    本ものって、何ですかー。

  • 一気読み。うまいなあ。最後までお姉さんが生きてるのか死んでるのかわからなかった。

  • ネタバレあり!

    消化不良な終わり方ですが、こういうのも好き。
    結衣子が不憫だし、この姉妹の確執は埋まらないような気がする。

    途中途中で、やっぱり偽物?いやいや、本物か?と、疑いながら、ページをめくるのやめられなくなったー!一気読みには丁度いいボリューム。

  • うわーーーー!!
    どうにも気持ちの持って行き所に困る!!
    むー。。。

  • 一気読み!面白い‼️さすが湊かなえ。

著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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