白き隣人

著者 :
  • 新潮社
3.27
  • (3)
  • (6)
  • (21)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103329312

作品紹介・あらすじ

女性ライターのマンションに宅配便が届く。差し出し人は仕事関係だったが、中身は目を覆わんばかりのおぞましいものだった。高学歴の美青年は合コンで紹介された女性と意気投合しながらも、彼女を拒もうとする。見えない狙い、噛み合わない会話、やまない嫌がらせ、誰がクロで誰がシロなのか…。予測不能、理解不能のダブルに襲われるモダンホラー&サイコサスペンスの傑作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  まぁまぁ。ご都合主義と鈴野に才能つけすぎてて現実味がなくなった。小説感のある小説。こうゆう人かかわりたくはないけれど、見てる分には嫌いではない。

  • なんか、後味の悪い本だった。
    人間も動物だなと。

  • やまない嫌がらせに怯える遼子。誰が、何のために?戦慄のホラーサスペンス作品です。
    遼子の話と、ある男性の話とが交互に進んでいきますが、繋がりが全く見えてこない。
    いずれ交錯するだろうと思いつつかなり焦れた。男性の秘密は想像の範囲を越えなかったが
    そちらサイドの話も興味をそそられました。いつの間にやらホラーもスプラッタも平気に
    なったけど、人間以外を虐げるのだけは苦手だなぁ。人間の方が気楽ってのもアレだけど…。

  • フリーライターの杉宮遼子は知人の編集者から議員の不倫記事を書くように依頼される。気が進まないながらも、書き進める遼子のもとに宅配便が届く。編集社の名前で出された荷物の中身は子犬の死体だった。一方、志織は合コンで鈴野という男と出会う。色が白く、端正な顔立ちながら天然ボケの不思議な男に惹かれていく志織。しかし彼には秘密があるようで……。

    中盤くらいまではわりとワクワク読んでいたんだけど、結末があっさりしすぎでちょっともったいない。ラストが唐突な印象なので、志織と鈴野のエピソードをもうちょい削って、隣人としてのエピソードが欲しかったかも。

  • フリーライターの遼子の元に届いた箱の中身は
    虐待された三匹の子犬の死骸だった。

    翌日から届けられる新たな箱の中身。
    虐待シーンのDVD、三匹の子犬が、遼子の実家にいる犬の子犬と裏付けるDVD。

    それと同時に音信不通になった恋人である孝彦。

    画家の弟子である鈴野兼好の歪んだ本性。

    遼子がかつて書いた、「死体はどこへ消えた?」という記事から話が繋がり始める隣人の正体。

    遼子への嫌がらせは、別居中だった孝彦の妻のしわざ。

    妻は鈴野兼好にあっけなく殺されて、「死体はどこへ消えた?」事件と同じように、
    彼によって食されてこの世から抹消される。

    なんで鈴野兼好は孝彦の妻のことを知っていたの?

    子犬虐待のシーンを読むときに限って
    寝る前の時間に重なってしまい
    お話とはいえ、つらい気持ちになってしまった。。。

    鈴野兼好はサイコパス)^o^(

  • ライターの女性と、その隣に住む
    謎の男性。
    色白でおっとりした一見まともなその男性の本当の姿は・・・

    うーん。なんだかむりやりな感じだし
    精神的に病んでる状態が不自然すぎるかな

  • 変な性癖の人のはなしってこと?偶然がすぎるかな。

  • 家に不審な荷物が届くようになったライターのパートと、不思議な青年について合コン相手や大学時代の先輩・仕事の雇い主夫婦が語っていくパートが交互に進んでいく。
    そっかー、食べるのか…。なんで人は人の肉を食べないかって、めんどくさいからなんだろうなあ。手に入れるまでの過程がめんどくさい。タブーをおかすのがめんどくさい。そこまでして人の肉を食べたいという欲求がない。リスクに対してメリットが少ない。
    そこまでして食べようとするのはどうしてなのかなあ。性欲のかわりだから?人間の三大欲求?

  • 期待はずれ…
    着地点が見えた…

  • 鈴野兼好.最初に登場した時は、少し変わった若者という感じだったが、あに図らんや、第5章で意外な側面が現れる.ライターの杉宮遼子のキャラクターが良い.p205の兼好のセリフ 「あれの処理...」の意味が、p231の食事の記述を読んで理解でき、ぞっとした.

全11件中 1 - 10件を表示

石岡琉衣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×