中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103329510

作品紹介・あらすじ

お堅いNHKながら「だめキャラ」全開。公式なのに軟式なツイートの主、NHK_PR1号さん。お叱りを受けても挫けないつぶやきの秘密と、正体に迫…る?

感想・レビュー・書評

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  • ニュースなどにも取り上げられたNHK PRのツイッターについて、その立ち上げからを中の人(PR1号)が描いた読み物です。
    とても簡潔にわかりやすく書かれていて読みやすい。現実そのままを書くというよりは現実の人物を元にデフォルメしたりして書いてある部分もあるようですが、NHK PRのツイッターがどのような考えのもとに、作られていったかというのがわかります。そして東日本大震災時のことも描かれていますがその部分はドキュメント風にもなっていてその当時が思い起こされて涙が浮かぶこともありました。多くの人に瞬時に言葉が伝わることの大きさ、その責任についてもとても覚悟のいることで、それをあのゆる〜い雰囲気を壊さず続けてこられたのはすごいことだと思いました。

    私が読んだのはNHK PR1号名義のものですが、中の人浅生鴨さん版で文庫も出ていてNHKを退社してからの文が加筆されたものもあるようです。

  • 心暖まった!ツイート一つ一つに意味があって、でもPRたんのゆるゆるなところがさらに好きになった。悩んだり凹んだりしつつも、素晴らしいストーリー。

  • 電車の中で読んでいたら、朝から涙が…。・゜・(ノД`)・゜・。
    こぼれないようにするのに必死でした。

    いまハケンでWebまわりの担当アシスタントになり、自社アカウントをつまらん…と思ってみている私。どうしたらいいのかな、でもやり方とか良くわかんないな。そういう迷いの中で読んで、気持ちに火がつきました。

    とりあえず、やってみたら何かかわるかもしんない。

    「中の人」の本を読むのは初めてだったけど、ワクワクできる可能性を感じた一冊でした。Twitter、もうちょっと手をかけるか。

  • なかなか面白かった。このNHKのアカウントのことは知らなかったが題名に惹かれて読んだ。なぜゆるいのか。視聴者と友達、家族になってみじかな存在になりたい、中の人などいなく、みんなで作り上げるNHKとなりたい、みたい。
    面白センス、これはなかなか真似出来ないな〜おもしろユルい感じで、クスクス笑わせていただきました。

  • 面白かった。ちょっとほろっとしてしまった。企業とお客の付き合い方について考える。NHK_PR氏はツイッターを使う過程で、「視聴者(お客様)」なんて存在しないんだ、ということに気づく。読者は、「NHK(企業)」なんて存在しないんだ、ということに気づく。そこに気づくだけで、日本はだいぶ住みやすくなる気がするんだが。

  • 泣く予定じゃなくて、
    普通にビジネス書みたいなものかなあと思って読み始めたので
    良い意味で泣けてびっくりしました。

    この本は
    NHK_PR1号さんの秘密を分析する本、というよりも、
    NHK_PR1号さんの本音を語るエッセイ、という感じです。

    その本音がまた、すごく良い感じで
    読んでいて気持ちが良かったです。

    偉ぶったりせず、
    出来ないこともあったり

    ツイッターの中で人間らしさを探し求めていたようですが
    この本こそ、人間らしく、親近感を覚える1冊。

    がんばれ~って思います。

    そして東日本大震災の時の話。
    胸が詰まりました。
    報道はいろんなことを一般の人から言われるけれど
    中にいる人たちだって
    すごく悩んで、苦しんで、それでも発信するっていう義務があって
    いろんなところで心の中で闘っていたんだよなと思います。

    一般の人が自分の名前を隠してメディアを叩くのは
    今インターネットが普及した世の中では
    とても簡単に出来てしまうことです。

    けれど、
    同じ人間が発信している。
    その人たちだって、悩んでいるんだということを
    素直な言葉で綴っているような気がしました。

    何が正解かなんてわからない。
    けれどNHKという組織にいると、一般の人たちからは常に正解でありつづけることを求められてしまう。
    誰にも正解なんて分からないはずなのに。


    いい本でした。

  • 仕事でツイッターをはじめることになって、ああどうしたらいいんだ、、、、と日々頭を悩ませていたときにふと平積みになっていたコレを手に取り、思わず購入。

    普通のNHK社員の方が著者、と書いてあるけど、文章がふわっとしてておもしろい。ツイッターをそのまま長い文章にするとこうなるのでしょうか…。

    二号さんに引き継ぐときに
    「媒体だって考えてしまうと、ついつい何かの告知をしたくなるんですよ。でも告知をするよりも会話をたくさんする方がいいみたいなんです」
    「少なくとも翌日の話をしてもみんな忘れてしまいますよ」
    と言っていたのが、やっぱツイッターはHPじゃなくてツイッターなんだなーとあらためて納得したところ。

    宣伝だけならHPでいいけど、PRはまた違うんだよな多分。

  • 最近このようなドキュメンタリー調のものに弱い(何なんですかね)。
    有名なソーシャルアカウントを運営してきた著者の経験談がメイン。ノウハウとかでなく、あくまで経験談である。

    最初は、イメージというかこうなりたいという想いで始められたツイッターアカウントが目的を持った、大アカウントになるまでのドキュメンタリー。読み物としてとても面白かったですね。

    「やってみないと始まらない」「継続は力なり」
    ということに尽きる。

    どうユーザーと絡んでいくか、どういうものに返信するかなど、素人(みんなですけどね)の著者が手さぐりで経験していくことは、応援したくもなるし、やはり最初にこのツイッターはどうあるべきかをぼんやりでも決める部分から始められているのが、とても良いですね。
    ※個人で始めるのとある意味変わらないスタンスというか。

    最後の方に「みなさんもNHK」という単語がいっぱい出てきますが、一方通行でない、ソーシャルにおいてあっちもこっちもなく、「一緒に」という部分が大事なのかもしれない。

    NHK_PR2号への引き継ぎとか、社内のノウハウ共有みたいで実は大変なことなのでしょうね。

  • 重い話しではないのに不思議と涙が。twitterや何かを発する事(あるいは受け止め会話すること)への向かい方が素晴らしい。『不謹慎なら謝りますが、不寛容とは戦う』は名言。これからもゆるくいこうぜ。

  • ツイッターコミュニケーションについて真面目にゆるくかんがえているアカウントのお話。
    さかなクンさんのとことか修造ボットのとことか見たわーと懐かしく思ったり。
    しかし最初は非公式だったなんて!信じられぬ!PRさんはまずやってみちゃうタイプなんだなあ、と見た。そうありたいとこだわね。いいのよ、やってしまっても!人が死ぬわけじゃなし!
    震災のときのは思い出して辛くなった。わたしは深刻な被災じゃなかったのに。
    ユーストの許可の部分も肝が座っていて憧れた。
    PR さんの会社へのポリシー、ツイッターへのポリシーは、まずまっすぐにあって、うまく線引きができているんでしょうね。
    また、その線の引きかたも、敵と味方!!みたいなのじゃなくて、合いませんね、他いきましょうかって感じで、多様なことに寛容。好き。まさに、不謹慎には謝りますが、不寛容とは戦います、だね。人のあり方として、尊敬しています。

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