- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103331513
感想・レビュー・書評
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非常に素直に、感情をぶつけられている内容で、読んでてとても面白かった。
福島第一事故当時の菅直人のキレ具合いとか、保安院長の敵前逃亡とか、いかにも駄目な政治家や官僚がやりそうで、自分の経験から見ても、きっとそうだったに違いないと、思います。
ただ、原子力に関係ない一般人が予備知識なしでこれを読むと、単なる弁明書、あるいは、責任回避の書であると、誤解されてしまうのではないか。そこが物凄く気になります。
第三者がインタビュー形式で纏めていたら、もっと客観性が出ていたのではないかと思います。その点は、班目先生と岡本先生のために惜しみます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「斑目さんがどんな言い訳してるんだろう?」くらいの気持ちで手にしたのだけど、理路整然と原発事故の当時の官邸の様子や、前後の原子力安全委員会の働きなどを解説しており非常に興味深い本でした。
聞き書きをした岡本教授の手腕のような気もしますが批判は最低限にしつつ、あるべき対策を専門家の観点から分かり易く語ってくれています。 -
保身のために言ってる面や、本当に勘違いしていて指示をミスした点も多々あるのだろうけど、
それを差っ引いてもある程度正直に心の内を語っているなと感じた。
被害がここまで甚大でも、自分のことばかり考え、裏工作に走る保安員や官僚のことを見ると、昔から何も変わってないことを実感させられます。
国が進めてきた原子力事業なのですから、国が尻を拭くのも当然なのに、それから逃げる方法だけがうまくなり、東電が割を食っているのだなと感じた。