ハンサラン 愛する人びと

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 125
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103335412

作品紹介・あらすじ

在日のお見合いをしきる「お見合いおばさん」福のもとを訪れる親子の婚活の実態と家族の裏事情。青春・恋愛・夫婦・子育て・介護…イタくてせつない現実をタフに生き抜く老若男女の姿を活写する。R‐18文学賞受賞作+書下ろしを収録する連作長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んで、”在日”と呼ばれる人々の難しい立場を、ほんの少しだけど知ることができた様に思う。

    特に#代表選手がよかったです。
    帰化のことで悩み、友達の高野にハーフだと聞かされても、自分自身の出自をどうしても打ち明けられない健の葛藤…

    オリンピックのときぐらいしか、自分が日本人だと特に実感することもなく生きてきた私には、いろいろと思うところの多い本でした。

  • 在日韓国人のお話。
    あー、聞いた事あるとか家族の繋がりが強いんだなぁ〜とか家族関係の深さがちょっと怖かった。

  • 皆それぞれ悩んでいて
    ちょっとづつ困っていて
    それでも繋がりはちゃんとある
    違うことは問題じゃない
    知らないことが問題なの

  • 在日コリアンの方が読めば「あるある」満載なのだろうな…と。私には「あ、こんな話友達に聞いたことある…」が満載でした。

  • 在日韓国人の話であり、家族、家、血縁の話。
    家族であるという無条件の型や、しきたりにはめられるのは国籍を問わず、煩わしくもあり、けれどやはりそこには情がある。
    日本国籍ではない日本で暮らす人々はパスポートが違ったり、選挙権がなかったり、普段は気づかない違いがある。そんな中、歴史的にも韓国と日本にはたくさんの確執があり、やはり在日であるということは想像以上に苦労があるのだろうと思った。

  • 文学

  • 有名なお見合いおばさんに始まって色んな話が続いていく。在日韓国人や朝鮮人の話だけど色々な問題があるんだなと思った

  • 在日専門のお見合いおばさん金江福。2.5

  • 日本人には分からない在日韓国人・朝鮮人の鬱屈した感情なんだろうな。
    最後のブルーライトヨコハマは痴呆も重なって、身につまされる話です。

  • 在日どうしを結びつけるお見合いおばさんと、それに関わった人々のエピソードを描いた連作短編。何だか一時の鷺沢萠さんの作品を読むような感じ。著者は在日韓国朝鮮人というわけではなさそうだけど、その世界観がうまく描けていると思う(その世界をよくは知らないけど)。在日の人々の家庭をのぞかせてもらうような面白さと、在日の人々が恒常的に抱えている不自由さと、その不自由さに負けないしなやかさが感じられる。
    装丁は「なぜこんなの?」という感じで残念。

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著者プロフィール

東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で第十一回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。著書に受賞作を含む『ハンサラン 愛する人びと』(文庫版『縁を結うひと』)『ひとかどの父へ』『緑と赤』『伴侶の偏差値』『ランチに行きましょう』『あいまい生活』『海を抱いて月に眠る』などがある。

「2022年 『わたしのアグアをさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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