- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103335429
作品紹介・あらすじ
私は男に何を求めているのだろう……安定した生活? それとも人肌恋しいだけなの? 35歳、独身の真紀は、実家で母と暮らしている。大学時代の女友達佳乃は子育てに忙しく、未央は奔放にパートナーを選び自由に暮らしているように見える。二人を意識しつつ、居心地のよい部屋を求めてモデルルームを探し歩き、不実な男とのつきあいを断てない……生き迷う30代女性の切実な想いに寄り添って、本音を掬い上げる長編小説。
感想・レビュー・書評
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がっつり震災絡みでびっくりした。最近はこういうのが増えてるのかな…。
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モデルルーム…ちょっとしたスリル。
錦糸町の彼…結婚を意識するほどギクシャクする。芯の弱さが前途多難なことを予感させる。
田園調布の女友達…大震災で急接近する関係。
ミネストローネスープ…密かな期待は叶わず。
大井町で花見…同時多発する難題が関係を予想外に進展させる。
マイホーム…関係の終わりと始まり。
黒いワンピース…周りが次々と階段を登っていく。
小川町の日々…評価はこの章。ここまでは同情できたがここにきての衝動的な行動には呆れた。いったい今まで何を学んだのかと反感だけが残った。(それが著者の狙いだと思いたい。)
ハッピーウェディング…それでもありきたりな願望に固執して同じ所を堂々巡りする。 -
いずれ伴侶になる(なってほしい)男性に求めてしまうもの、女友達への嫉妬や羨望…入り乱れる複雑な感情。
分かっていてもやめられないこと。
素直になれない自分。
傷つくのが自分。
クールに生きようとしても本当は傷ついたりもがいたりしている主人公の真紀は、
少なからず誰の中にもいるんじゃないかと思う。
いらいらしてしまう部分もあるけれど、グサッとくるリアルな心情もたくさんあって心が痛くなったりも。
真紀と友人の佳乃と未央、三者三様で全く違うタイプだけど、
呼んでいくうちにだんだんそれぞれのキャラクターや関係性が愛おしくなってくる。
個人的には、地震の時の真紀と未央、真紀とヒロトのやり取りがとても好き。
✩読んだきっかけ
北村浩子さんが「文蔵」の特集「小説に見るいまどきの結婚」
で紹介していたから -
28.1.1
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稲葉真紀の経験を綴った物語だが、友人の佳乃や未央との会話が面白かった.真紀は同じ会社の新宮と付き合っているが、結婚までには踏み込めない.第5章の「大井町で花見」が圧巻だ.先輩の高峯が新たに購入したマンションで同僚たちの花見をしていたが、高峯がサプライズで婚約者を紹介する.新宮だった.その後真紀はホカゾノ・ヒロトと同棲するが、しっくりこない.最終的には理想の伴侶を得たような感じで物語は終わるが、東日本大震災がそれぞれの人に色々な影響を与えたことをうまく盛り込んでいると感じた.
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ヒロトや弟の言葉が良かった。
伴侶の偏差値=相手といるときの自分をどれくらい好きかって事なんだろうな。 -
思ったよりも面白かったし、自分がこの主人公に似てる部分もあるので(いい子ぶる、本音を言えない)元気づけられた。最終的に良い終わりだったかはちょっと?だが、読んでよかった
著者プロフィール
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