- 新潮社 (2022年9月29日発売)
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感想 : 773件
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784103341949
作品紹介・あらすじ
男たちは命を賭して穴を穿つ。山に、私の躰の中に――戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!
みんなの感想まとめ
命を賭けて銀を掘る男たちと、彼らと共に生きる少女ウメの物語は、戦国末期の石見銀山を舞台に、運命と生の意味を問いかけます。ウメは天才山師・喜兵衛に出会い、銀山の知識を学びながら、厳しい現実に立ち向かう姿...
感想・レビュー・書評
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第168回直木賞受賞(2022年)。
江戸時代の石見銀山の盛衰を見つめた、ひとりの女性、ウメの一代記。
余分を極限までそぎ落とし、整えられた文章が美しい。
人はいつか死に、銀山も死ぬ。その運命からは逃げられない。だからこそ、足掻いて足掻いて生き抜いた人間の強さに心を打たれる。
塵肺による鉱山病で死にゆく若い鉱夫たち。
当時、石見銀山鉱夫の平均寿命は30歳。
鉱山病対策はほぼ皆無であり、すべて事後的なものにすぎなかった。
しかし、ようやく江戸後期になり、いくつかの効果的な対策が見つけられる。
その中のひとつが「梅肉」をマスクにはさむことであり、当地では梅の栽培が行われた。
主人公ウメの名はここから取ったのだろう。
自らの運命を悟りながら、妻や子のため、家族を食わせるために、穴に潜る男たち。
彼らをみつめ、ともにあるウメ。
「ひとはなぜ生きているのか。何のために生きるのか。」誰もが抱く問い。そして、その問いすら押し流し、連綿とつづく人間の営み。
銀のように冷たく美しい光を放つ、哀しさに満ちた物語だった。
ウメの生き様は、現代を生きる女性の目にどう映るのだろう。
「己の力で生きたい」という思いを、時代がはねつける。それは400年経つ、今もさほど変わらないのではないか。
あなたはどう思いますか?ぜひ読んでみてください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幼い頃から夜目が利き、鬼娘と呼ばれたウメの人生。山師の喜兵衛、隼人などとの出会いが、ウメの生き方を変えていく。銀掘りに憧れたウメは大人になるにつれて、自分が男性ではないことに気づかされる。結婚、出産、離別、死別などがウメに喜びや哀しみをもたらし、大人の女性に成熟させていく。その時その時のウメの心情や葛藤も痛いほど、伝わってきました。
物語は山の空気や四季折々の草木、間歩の闇の怖さなどが鮮やかに映像で見えそうなぐらい素晴らしいのですが、私はなかなか読み進めるのに時間を要してしまった。
千早先生の他の作品も読んでみたい。
・「易々と生きられる場所などない。ささやかな安寧を見つけて1日1日生き繋いでいくしかない。」
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こんばんは。
わたしもこの作品は星四つかな。
この作家さんはやっぱり現代物こそ、という勝手な印象です。
でも、もちろんこの作品も千早茜さん...こんばんは。
わたしもこの作品は星四つかな。
この作家さんはやっぱり現代物こそ、という勝手な印象です。
でも、もちろんこの作品も千早茜さんの思いや力の込められた素晴らしい小説だと思います。
そして、主人公のウメはたくましくて、哀しい。
読めてよかった作品です。2026/04/04
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あなたは、何歳まで生きられると思いますか?
男性81.47歳、女性87.57歳、2022年に7月に発表された厚生労働省による2021年のこの国の平均寿命の値です。一体どこまで伸び続けるのかというくらいに私たちの寿命は長くなっていく現実があります。そもそもヒトとはそんなに長く生きられる生き物だったのか、そんな風にも感じます。では、昔の人の平均寿命は何歳くらいだったのでしょうか?
今のようにはっきりとした統計はないもののさまざまな研究によって例えば今から400年以上前の戦国時代の平均寿命は、武士で42歳くらい、その他の庶民は30歳程度だったのではないかと言われているようです。あまりの短さに驚きもしますが、これは生まれてまもなく幼いうちに亡くなる子供の多さが数値を下げているところもあるようです。幼き日を生き抜いたにも関わらず30歳という若さで誰もがこの世を後にするとしたらそれは驚愕以外の何ものでないでしょう。
しかし、この国には、そんな驚愕が日常だった人たちがいたことも事実のようです。
『齢三十にして、無病の者無し。間歩におったら、あと十年も持たん。子を作ったとて、一人前になる姿を見られん』
そんな風に語られる厳しい現実。そこには、それでもそんな人生を生きる他ない人々の壮絶な人生があったのだと思います。
さて、ここにそんな短く厳しい人生を生きる人々を描いた作品があります。『おれらと同じ、百姓あがりの天下人』が活躍した時代を描くこの作品。そんな世に銀(しろがね)の山に働く男たちを描くこの作品。そしてそれは、そんな男たちの世の中で、どこまでも凛とした生き方を選んだひとりの女の生き様を描く物語です。
『夜目(よめ)が利く童だと、事あるごとに言われていた』ために、『物心つくまで自らの名をヨメだと思っていた』のは主人公のウメ。『暗闇を怖がらない赤子だ』と言われ、『百姓の家では手のかからない赤子が疎まれることはな』く、『村で同じ頃に生まれた赤子の中では最も早く歩けるようになった』ウメ。そんな中、『母親の腹が膨ら』み、弟が生まれます。一方で、ウメは『村と森の境にある大きな木の洞』を好み、『山で見つけた桑の実や木通を、一人でこっそり食べ』ていました。そんなある日、洞にいるウメに大人たちが語る『声が聞こえてき』ます。『こんままじゃあ冬を越せねえ』、『逃散しかあるめえ』、『めったなことを』という男たちの声の中に『知っとるか』という『聞き覚えのある声』が聞こえます。『お父う』と呟くウメ。『山を二つ、三つ越えた石見の国にな、光る山がある』、『銀を掘れば米が食えるそうな』、『ここを離れて… 銀掘になったらええ』と声を低くして話すウメの父親。そんな中に『どこに逃げても、楽な土地なぞない。銀の山など、まやかしじゃ』という『老いた声が戒め』男たちは立ち去りました。場面は変わり、『月のあかるい晩』、『黙ってついてくるんじゃ』と父、母に連れられ『暗い森』へと立ち入っていくウメ。『こんな夜更けに、人目を忍んで』『何処へいこうというのだろう』という中に『目を覚ました弟は声をあげて泣きはじめ』ました。その時、『おったぞ!』『捕まえろ!』と『村人たちの声が届』きます。『隠田の米を盗みやがって!』という声の中、『先に、いき!まっすぐ、日の沈む方へいきんさい!』という母親。『鬼ごっこではない。これは、狩りだ。ウメたちは狩られようとしている』と思い『闇を駆け』ますが、『足元が滑』り、『躰が浮』き『落ちる』という中に『気を失った』ウメ。再度場面は変わり、『目を覚ますと、河原にいた』というウメは『見たことのない場所だ』と思います。『お母あ』と呟き仰向けになると『頭上に崖がせりだして』おり、『あそこから落ちたのだろう』と思うも、険しすぎて登れるとは思えません。やむなく母に言われた通り『日の沈む方へ』とひとり歩き続けたウメ。『幾度、日が昇り、落ちたのか』という中、『腹がへって、気が触れそう』というウメは『闇に光るもの』を見つけます。『あかるい緑色で、羽毛のようなかたちをしている』『葉のようだ』と思うウメは『こんなきれいなものがあるのか』と思い『手を伸ばし、摑』みます。そして『おう』という『唸り声』に『飛び起き』たウメの前に人影がありました。『どっからきたんじゃい』と訊かれるも答えられないウメ。そんな時、『背の高い男が現れ』、『喜兵衛』と人影の男が言います。『親はどこじゃ。銀を狙うてきたんか』とウメに言う人影の男に対して、『誰にこれをもろうた。これはな、銀の在処を教えてくれる羊歯じゃ』とウメが手にするものを訊く喜兵衛。それに『うちが見つけたんじゃ!きれいじゃと思うて、うちがひとりで摘んだんじゃ!』と『力の限りに叫』ぶウメ。そんなやりとりの中で『威勢のいい餓鬼じゃ。手子にする。間歩じゃあ人手はいくらあっても困らん』と言う喜兵衛。『それが、銀の気が視えると謳われた山師、喜兵衛との出会いだった』という運命の出会い。そして、『山師、喜兵衛』の下、”石見銀山”で暮らすウメのそれからが描かれていきます。
“戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。 天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す… 生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!”と内容紹介にうたわれるこの作品。2022年に第168回直木賞を受賞した千早茜さんの代表作です。そんな作品は表紙の帯に”新境地にして渾身の劇的長篇”という記載がある通り、現代を舞台に執筆されていらっしゃる千早さんには珍しく400年前の戦国時代を舞台に”時代小説”が展開していきます。
では、まずはそんな時代を特定するような表現を見てみたいと思います。
・『おれらと同じ、百姓あがりの天下人じゃと頼みにしとったのによ』
・『あの要害山にある山吹城はな、もとは尼子の殿様の城じゃ。今は安芸の毛利がここらを治めとる』
・『数年後にな、この国を二分するほどに大きい戦が起きる』
『天下人』、『毛利』、そして『国を二分するほどに大きな戦』というあの時代がぷんぷんするような表現があちこちに登場します。そんな時代感を演出するように、身近な生活の様子も時代を映し出します。
・『土間に降りて甕(かめ)の水で顔を洗いだす』
・『握り飯の包みを風呂敷で腰に巻きつける』
・『土間に降りた。竈(かまど)の陰に座り込み、蜘蛛を捕まえて遊びはじめた』
時代を感じさせるようにという意図あってのことだと思いますが、全編に渡って漢字が多く、またふりがなが欲しいと思われるような漢字も多々登場するこの作品。しかし、それでいて不思議と読みやすいという不思議な読み味を感じさせてくれるのもこの作品の特徴の一つだと思いました。
そして、この作品の舞台です。物語冒頭、好んで身を丸くする木の洞でウメは大人たちの会話を耳にします。
・『山を二つ、三つ越えた石見の国にな、光る山があるんじゃと』
・『筑前の商人が見つけた銀の山か…』
・『銀を掘れば米が食えるそうな』
『石見の国』、そう2007年に世界遺産に登録されたアジアで初めての鉱山遺跡”石見銀山”がこの作品の舞台となっていきます。最盛期には世界の三分の一の産出量を占めたという日本の銀。そんな銀の大半がこの”石見銀山”から採掘されたと聞くとその規模の大きさが想像されます。天然資源の大半を海外からの輸入に頼る今のこの国の現状からは想像だにできない過去の栄華を誇った”石見銀山”。そんな銀の鉱脈をこんな風に喜兵衛の言葉に乗せる千早さん。
『銀気を含む石を鏈(くさり)という』、『その鏈が集まっているところ』を『鉉(つる)』と言う
そして、そんな『鉉』がつながります。
『ウメ、葉っぱにゃ筋があるじゃろう… あれと同じじゃ。山にも銀の筋が走っとる』
一帯の山に銀が眠る壮大な『銀山』の様子が浮かび上がってきます。そんな『銀山』のある村と自らが生まれ育った村をウメは身近なものでこんな風に比較します。
『村では豊作の祭りでしか食べられなかった米が、銀の山では毎日食べられる。米は光を吸ったように輝いていて、ウメは炊く度、これが銀なのではないかと思う』。
自らが毎日食する主食である米を用いたこの表現。”時代小説”ならではの重みとその時代を生きる人々の暮らしを思い起こさせます。しかし一方で、そんな『銀山』で生きる人々に深刻な影を落とすものがあります。
『あの闇に馴染む者はよう生きれん。長いこと潜れば、石粉を吸うて肺を病み、息を奪われ、青い唇で、咳に潰されるように死んでいく』。
鉱山で働く人々の厳しく、恐ろしくもある勤労の実態を思わせるこの語り。さらに、
『齢三十にして、無病の者無し。間歩におったら、あと十年も持たん。子を作ったとて、一人前になる姿を見られん』
400年以上前の話とはいえ、ここからは銀の採掘のために命をすり減らして働く人々の壮絶な生き様が見えてきます。”石見銀山”が世界遺産に認定されたこと自体は私も知っていました。しかし、イメージとして興味があまりわかなかったために、その歴史については知る由もありませんでした。そんな銀山の採掘に関わってきた人たちの生き様を赤裸々に描写していくこの作品。思わず息を呑むような壮絶な場面の連続に昨日まで抱いていた”世界遺産・石見銀山”が別物に思えてきます。そう、”石見銀山”というものが抱える歴史の重さを嫌が上にも物語中に感じることになる、そんな物語がここには描かれているのだと思います。
そんな物語の全編通しての視点の主、主人公を務めるのがウメです。『夜目が利く童だと、事あるごとに言われ』、『暗闇を怖がらない赤子』と周囲に認識される中に育ったウメ。そんなウメが両親と生き別れた先に出会った存在、それが『銀の気が視えると謳われた山師』、喜兵衛でした。そんな喜兵衛に拾われ、男たちの働く間歩(まぶ)、『銀掘が銀を追って掘った穴じゃ』という間歩に心囚われていくウメ。『夜目が利く童』とされたウメにさえ『目を凝らしても、凝らしても、見えない。ただただ暗い』という間歩。そこに、『己の眼では捉えられない真実の闇をウメは初めて知った』という先に物語は描かれていきます。上記した通り、そこには『銀山』で働く男たちの生き様が描かれています。そして、それに対になるように描かれるのが女たちの生き様です。物語では『女郎屋』で働く女たちが姿を垣間見せる中に展開していきますが、そんな『女郎』の意味するところを知らないウメ。女たちがどうやって生を繋いでいるかを理解しないウメはこんなことを言います。
『うちは喜兵衛のように強うなる』
それに対して
『大きうなっても、おまえは女じゃ。女はどうやっても力じゃ男に劣る。おとよのように柔く、弱く、なんも知らん顔をしておれ。油断させるんじゃ。それも女の生きる術ぞ』
まさしく”時代小説”ならではの台詞です。しかし、”時代小説”を読む中では、当然のことながら現代の我々の価値観なぞ全く意味をなしません。とは言え、女たちがただただ弱い存在として描かれていくわけではありません。それこそが上記した台詞に登場する世渡りの術でもあります。
『柔く、弱く、なんも知らん顔をしておれ。油断させるんじゃ』
そんな言葉を喜兵衛からもらったウメ。
『喜兵衛は父親のようで、父親ではない男だ』
喜兵衛のことをそんな風に思う中に生きていくウメの姿は、まさしく凛とした孤高の強さを内に感じさせもします。この時代に生まれ、この場所に生きていかざるをえないウメは、一方で身近にある男たちの現実を目にしていきます。
『間歩の毒がじわりじわりと男たちの躰を蝕んでいくのが恐ろしかった』
『銀山』が抱える光と闇。そこに確かに存在する深い闇を間近に見ながらひとりの女として気高く生きていくウメ。この作品の何よりもの魅力、それがウメの生き様だと思います。幼きウメがさまざまな苦難の先に大人の階段を駆け上がり、ひとりの女として、石見に生きていく物語。そこには、運命に抗い続け、戦国の時代を確かに生き抜いたひとりの女のすざまじい生き様がありました。
『あんたは何故生きる。間歩という居所を奪われ、犯され、望まぬ子を孕み、惚れた男に去られても、何故生きようとした』
そんな問いかけの先に壮絶な人生を生き抜いていく主人公・ウメの生き様を描いたこの作品。そこには、時代は違っても自らに誇りを持ち、気高く生きるひとりの女の姿がありました。『銀を掘れば米が食える』という言葉の意味する光と影を鮮やかに描き出すこの作品。時代を超えてリアルにその”生”が感じられる生々しい描写に息を呑むこの作品。
千早さんの濃厚な筆の力で、生きていくことの不条理さを古の世の人々の暮らしの中に鮮やかに描き出したこの作品。流石の直木賞受賞を感じさせる素晴らしい作品だと思いました。 -
現代で言うところの島根の山奥、石見銀山が舞台。
鉱物を吸い、病気を患い、30代で亡くなっていくあまりに過酷な環境は、想像することも難しい。もちろん富もあろうが、銀の不思議な魔力に惹きつけられる男たちと、男同様に間歩に夢中になる主人公ウメの人生は、読んでいてとても儚く、切ない思いでいっぱいとなった。また、命と魂を削って鉱山に身を投じる男たちの姿に熱くなる。
神秘的に描かれる自然描写がとても巧みで、和製のファンタジー小説を読んでいるようだった。 ★4.2-
恥ずかしながら、まるで知らない作家さんです。
ぜひ、読んでみたいと思いました。
本を手に取るきっかけは表紙の絵もかなり左右されます。
...恥ずかしながら、まるで知らない作家さんです。
ぜひ、読んでみたいと思いました。
本を手に取るきっかけは表紙の絵もかなり左右されます。
この表紙、植物好きの私には気になります。2023/06/18 -
コメントありがとうございます。
白金に光る葉の色は、なんとも魅力されますが、作中にも魅力に取り憑かれた者達の熱い生涯が描かれています。
自分...コメントありがとうございます。
白金に光る葉の色は、なんとも魅力されますが、作中にも魅力に取り憑かれた者達の熱い生涯が描かれています。
自分も直木賞をきっかけに読んだ作家さんですが、心に深く残る作品だと思いますので、ぜひ読んでみてください。2023/07/12
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2022年度下期直木賞受賞作品
前情報一切入れず。「しろがねの葉」というタイトルだけでは全く中身は想像出来なかったです。ただ直木賞ならハズさないだろう。それだけの理由でとりあえず読んでみました。
読み進めてビックリです。
な、なんと!!あの懐かしき島根県の石見銀山をテーマにしたストーリーではありませんか!
というのも実は私、2005年の初夏〜2008年の春まで島根県西部地域に住んでたんですよ〜。西部地域というのがポイントで旧国名で言うと石見国(いしみでなくいわみ)です。
ちなみに島根県は、石見国と出雲国からなりますが同じ県でも両国は言葉も文化も風習も県民性も全くの別物です。面白いですよね。
私が石見国に住んでた2007 年に石見銀山が世界遺産に登録されたので、本作を読み進めながら世界遺産に選ばれた当時の地元の熱狂ぶりを懐かしく思い出しました。
石見銀山は、島根県大田市にある、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた当時日本最大の銀山です。この最盛期に日本では世界の銀の約3分の1を産出されていたのではとも言われていて石見銀山の銀がそのかなりの部分を占めたとされるのでまさにシルバーラッシュですな。地元は潤ってたんだろうな~。
前置きが長過ぎましたね
本作は、銀山の最盛期に生まれ育った一人の女性を主人公として彼女の波瀾万丈の人生が描かれています。
主人公と銀山やそれに関係する人たちとの関わりを濃密に味わい深く表現されています。
百姓の家にうまれたウメは、生まれつき夜目が利く子供でした。ウメ一家は貧しく、山の向こうへ夜逃げするも失敗し、幼いウメひとりが落ちのびました。行き倒れているところに喜兵衛という鬼才の山師に拾われて銀山で生きることになります。喜兵衛の手子(雑用)となり、間歩に入ることに。
間歩で働くことを目指したウメでしたが、初潮を迎えると穢れた存在とされ、間歩に入ることが叶わなくなります。
男達は劣悪な環境でも健康を害しながら銀を掘りまくります。この間に領主は尼子、毛利、徳川と変わりまさに激変期の過程で銀山の最盛期を迎えます。
銀が全ての中心となる町。銀を取り消費し、常に新しい銀を欲する。物々交換の村で幼少期を過ごしたウメの暮らしもまた、銀に支えられ、そこから逃れることができなくなります。銀を掘るほどに暮しは豊かになり、人は狂乱していきます。人間の欲望の深さに、その浅はかさに恐ろしさを感じます。本作は岩見銀山が衰退していく、その直前の際に余韻を残して幕を閉じます…
なんとも言えない余韻が残り、なかなか読み応えのある物語でした。さすが直木賞!-
読んだ気にさせるそんな内容の
素晴らしい感想文を拝読させて頂きました。これは読まずにいられません。
良い本に出合えました。
有難うございます...読んだ気にさせるそんな内容の
素晴らしい感想文を拝読させて頂きました。これは読まずにいられません。
良い本に出合えました。
有難うございます。
私もフォローさせて頂きます。
あかん!
また、積読が増えてしまう。(笑)
2023/05/06 -
風鎮さん
コメントありがとうございます!
フォローもありがとうございます。
気が向いたらたまに感想文を投稿してますのでまた読んでやって下さい...風鎮さん
コメントありがとうございます!
フォローもありがとうございます。
気が向いたらたまに感想文を投稿してますのでまた読んでやって下さい。2023/05/06
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山を穿つ逞しい男達の
腕に抱かれたがごとく
感じました。
あまつさえ、汗ばんだ
体臭や無骨な手触りも。
真に迫る著者の言葉の
運びに感服しました。
闇から出で闇に還る─
人が生まれ死んでいく
様は空海の言葉どおり。
どこか虚ろで淡く儚い。
扉絵に描かれた羊歯の
葉。
その葉脈に宿る虚ろな
しろがねの光は、
それらを端から饒舌に
語っていました。
文句なしの星五つです。 -
なるほど、直木賞は納得の一冊。
物語の深さ、勢いのある筆致は流石受賞作だなぁと感じた。
時は戦国末期、主人公、ウメの生涯を生々しく描いた一冊。
評価の高い本だなぁと思い、これまた新品を購入。
ウメの幼い頃の話から幕が開く。
両親に連れられ、何が起きているのかもわからないまま、夜逃げをする。
夜逃げをしている最中、両親とはぐれてしまい、たった1人になってしまう。
天才山師、喜兵衛に拾われたウメは、石見銀山の鉱脈や、知識を授けられ、女でありながらも間歩で働き出す。
ウメの幼い時代の話は、次々に過酷な試練が待ち受けており、女であるが故の苦痛が自分にも突き刺さり、もう途中でこの本を投げ出してしまいそうになった。
しかしウメは女でありながらも、とにかく強い。
気持ちも強い。数々の試練に立ち向かっていけるほどの強さを感じた。
ウメの強さのおかげで、最後まで読み切ることができた。
私の全く得意でない時代小説ではあるが、壮絶なウメの人生を丁寧に描いており、ジャンル的には苦手な話だが、読み通すことができた。
刺さる人にはかなり刺さる小説なのではないだろうか。。。
島根に旅行した時、ここにも足を伸ばしたかったのだが、日程の都合で行けなかったことが今更ながら悔やまれる(^^;;
実際行っていたら、更に前のめりでこの物語にどっぷり浸かれたのではないかな。。。-
pさん
というと、、、
ひょっとして夕張ですか?
かなり前に訪れたことがあります(^^)
もうないのかもしれませんがテーマパーク...pさん
というと、、、
ひょっとして夕張ですか?
かなり前に訪れたことがあります(^^)
もうないのかもしれませんがテーマパークのようなところだったか?遊園地みたいなところだったか??
赤蜻蛉がたくさん飛んでいて、小学生だった息子が両手に沢山捕まえていたことだけ記憶に残っています(笑)
炭鉱のお話を小さい頃からお聞きになられていたら、このお話も身近なものとして感じるのかもしれません(^-^)
2023/04/16 -
おはようございます
夕張ではないですけど近いです
炭鉱の跡が、あちらこちらにあって
近くを通る時は、いつも気になって横目で見てます
テー...おはようございます
夕張ではないですけど近いです
炭鉱の跡が、あちらこちらにあって
近くを通る時は、いつも気になって横目で見てます
テーマパーク?
夕張に昔あった、石炭の歴史村とかかな?
今もあるのか微妙なとこですが…
私も小さい時に行った記憶が何となくあります
^_^2023/04/17 -
pさん
夕張ではありませんでしたか。失礼しました。
炭鉱自体は一度も見たことがないのですが、炭鉱を見ている人だと、情景思い浮かべやす...pさん
夕張ではありませんでしたか。失礼しました。
炭鉱自体は一度も見たことがないのですが、炭鉱を見ている人だと、情景思い浮かべやすいですよね、きっと。
夕張はどこだったのか?
ググってみたのですが、思い出せず(^^;;
旦那のお父さんが運転して色々連れて行ってもらっていた頃なので、自分がプランを考えていないと全く記憶に残らないものですね^^;
すっごい寂れたとこだったのは覚えているんですけどね。。。2023/04/17
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「気づくと、闇に光るものがあった。葉のようだった。あかるい緑色で、羽毛のようなかたちをしている。葉脈の一本一本が夜空の星を集めたかの如く、瞬いている。よく見ると、光の粒が葉の中を動いていた、根元から葉先へと吸い上げられている。光の粒は震えているようにも、囁いているようにも見えた。」
“蛇の寝ござ“と呼ばれた羊歯。銀を吸って光っているから銀のありかを教えてくれる。貧しい農村から夜逃げしてきた家族と夜の山で離れ離れになり、気がついたとき、ウメはその羊歯を大事に持っていた。
“蛇の寝ござ“を持って川原で倒れていたウメを保護したのは喜兵衛だった。喜兵衛は銀(しろがね)の気が見えると謳われた石見の山師だった。
銀を掘るための穴は間歩(まぶ)と呼ばれ、暗く冷たい洞穴だった。子供の頃から夜目が効き、暗闇を心地よく感じるうめは、父親のような同士のような師のような喜兵衛の元で手子(間歩で銀を掘る職人)として働きたかった。だけど、女であることがそれを禁じた。喜兵衛は言った。
「(間歩の)あの闇に馴染む者はよう生きれん。長いこと潜れば、石粉を吸うて肺を病み、息を奪われ、青い唇で、咳に潰されるように死んでいく。間歩は恐れないけんのじゃ。おまえはおなごじゃけえ、わしらと違う。子を産め。そして銀を掘らせるんじゃ。ここでは百姓も商人も同じよ。銀を見つけた者が生きられる」
石見の人に富をもたらし、米を運ぶ“銀“。しかし、それを掘る仕事は毒と隣合わせである。
間歩の毒や山を掘り崩すことの恐ろしさを知っていた喜兵衛は毒消しになる赤土や薬草を採取したり煎じたりして、手子の健康を常に気遣い、山崩れを起こさないよう一箇所を掘りすぎないよう気を配っていた。そして、葉脈のように銀の脈を知っていた。
しかし、やがて石見の銀に目をつけたお役人たちが、勝手に間歩を自分達の物にし、取り締まり、手子達には昼夜問わず、きつい労働をさせ、山の恐ろしさも知らず、銀を求めてそこらじゅうに大きな間歩を掘った。
お役人たちのやり方が気に入らない喜兵衛はやる気を無くし、病気になった。喜兵衛の手子でいたかったうめであったが、初潮を迎えたとき「間歩が穢れる」と間歩を出され、強欲で好色なお役人に侵された。
暗闇の中の白銀。それは親を亡くしても喜兵衛の同士として逞しく生きようとしたウメの芯の強さのような色であった。それに対して所々に女の悲しさ、命の強さと儚さを象徴するような「赤」の色が散りばめられている。紅羊歯の葉のうらにびっしりとついた胞子?の赤。女郎の赤い着物。山にびっしり咲いた躑躅の花。殺された男の流した血。
やがて、喜兵衛が亡くなり、ウメが生きる希望を失いかけたとき、しっかり抱き留めたのは子供の頃からライバルであった隼人であった。
ウメは隼人の血の通った厚い胸に抱かれ、そして、白くて柔らかい子供たちにも恵まれ、銀掘になる夢とは別の女の幸せを掴んでいた。しかし、やがて隼人も白い雪の上に真っ赤な血を吐いて亡くなった。
その次にしっかりとウメを抱き留めたのは異国の血の入った水浅葱色の目をした龍だった。海を思わせる静かな目をした優しい男。だけど龍も石見で銀を掘り続けたため、早く亡くなった。
男は早く死に、女だけが長生きすると言われた石見。ウメの二人の夫も二人の息子も早く亡くなった。なんと悲しい。
けれど、山に色々な色があることを知ったのは石見に来てからだった。食べることもままならなかった生まれ故郷の農村では食べられない植物など目に入らなかった。石見に来て、喜兵衛が花も薬草も教えてくれて、銀だけではなく、躑躅の赤や羊歯の緑など色んな色が見えるようになったのだ。
男の命を縮めながら、富をもたらす「白銀」。その無機質で美しく強いイメージと花や草や海や山や血の柔らかく、温かく、悲しい生命のイメージ。混ざり合えない二つのものが合わさる時はひと時で切なく、官能的で燦然と輝く。
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戦国末期の石見銀山で暮らす女性の生き様を描いた作品です。
とても感動的な物語でした。
面白かったです^_^ -
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オススメしてもらって手に取った一冊
直木賞受賞作です。
時代小説はどうも苦手で
いつも文字が横滑りしてしまうのですが
不思議とこの作品はそんなことがなく
じっくりと読み進めることができました
この作家さんは、
香りシリーズのみ読んでいますが
また違ったテイストで驚きました
でも間歩の質感や、
血の匂い、土の感触など
読んでいると本当にそこにいるように感じるのは
同じだなとも思いました
なんとも苦しい作品で
読み進めるのが辛いところもありました
苦しさの中でウメの強さが際立ち
不思議な心地の読了感でした
十年以上前に石見銀山へ一人旅に行ったことを
思い出します
でもほとんど覚えてなくて…
この作品を読んだ上で
改めて訪れ、間歩の冷たさなど感じたいと思いました-
2025/12/16
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今思うと渋いですよね笑
でもめちゃくちゃ面白かった記憶です!
島根県ってその時が初めてで
いろんな見どころがたくさんあって
楽しかったなー...今思うと渋いですよね笑
でもめちゃくちゃ面白かった記憶です!
島根県ってその時が初めてで
いろんな見どころがたくさんあって
楽しかったなー
またいきたいです(o^^o)2025/12/16 -
2025/12/16
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第168回 直木賞受賞作品
ブク友さんの本棚でもよく見かける作品✨
読みづらいワードが多めながらも、読み始めるとスルッと物語の世界へ♪♪
舞台は戦国末期の石見銀山
時代の空気感や人々の欲望、貧しさが生々しく描かれていて、キラキラした"銀"の裏側にある人間の泥臭さが胸に残ります。
その中でも、ウメの存在感が圧倒的✨
恵まれた人生とは言えない生い立ち。
理不尽な現実に翻弄されながらも自分の足で立ち続けようとする姿がとても逞しい。
ただ“強い女性”として描かれているわけではなく、迷いや孤独、弱さも抱えながら、それでも前へ進もうとする姿に心を揺さぶられます。
生きるために覚悟を決める…その覚悟の重さがズシリと伝わってきました (*´ー`*)
人は環境に左右されることもあるかもしれないけど、どんな状況でも、自分らしく生きようとする気持ちは失わないでいたいなぁ…と、思わさった一冊✨ -
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ヒボさん、こんばんは!
読了お疲れ様でした。
ヒボさんも高評価なので、嬉しいなぁ~♪
ウメの生き様も、ウメとともに過ごす男性達も
す...ヒボさん、こんばんは!
読了お疲れ様でした。
ヒボさんも高評価なので、嬉しいなぁ~♪
ウメの生き様も、ウメとともに過ごす男性達も
すべての登場人物が生き生きと描かれ
それでいて、読後は静かな余韻に浸れる作品ですよね(*´∀`*)2023/06/18 -
かなさん、こんばんは♪
個人的に直木賞受賞作は没入感を得られる作品が多いので好きなのですが、本作もすごく良かったです。
時代物ってまだまだ苦...かなさん、こんばんは♪
個人的に直木賞受賞作は没入感を得られる作品が多いので好きなのですが、本作もすごく良かったです。
時代物ってまだまだ苦手意識もあるのですが^^;
銀掘という閉鎖された世界の中でそれぞれが生きた物語。
「生」と「性」、「男」と「女」、「成長」と「苦悩」、それぞれがウメの生涯を通じて見事に重なり合い描かれていましたね。2023/06/18
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1.感想
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みなさんの感想を見ていましたが、もうちょっと違う感じをイメージしていたので、ちょっと、読むのが重く感じました。全314ページでしたが、そのストーリーの壮大さは、とても強く伝わってきました。
鉱山のにおいとか、空気とか、そういったものが随所に感じられて、その世界観に入っていくことはできたと思います。が、、、時代小説は、やはり、苦手意識が強くて、ちょっと、きつかったです。
なにか、昔の人は、、、とか、昔の女性は、、、とか、時代背景に意識がいって、ただただ、辛く感じてしまうんですよね。難しいです。
ただ、鉱山の知識ゼロだっので、鉱山に興味を持つきっかけの一冊としても、面白いかもしれないですね。戦国時代の石見銀山の様子が想像できました。その土地に足を運んでみたくなる作品だと思います。島根県は行ったことないので、行ってみたくなりました。
↓追記
2023年末に石見銀山行ってきました。
空気感が重かったですね、、、
こんなところで働いていたのか、、、と思うと、すごい時代だなと、ヒシヒシと感じるものがありました。
周辺は閉まっているお店が多くて、寂れちゃってる感が強かったのが残念でした。
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2.あらすじ
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時代小説です。
なので、苦手な人は、手にしないほうがいいですね。
石見鉱山での銀を掘る男たちと、それを支える女たちのお話しです。山師の喜兵衛に拾われたウメのながい人生が綴られています。ながいながい物語が綴られています。
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3.主な登場人物
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ウメ 夜目が利く
喜兵衛 山師
宗岡
大久保 甲斐奉行
隼人
岩爺
ヨキ
多助
おとよ
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4.語彙
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時代劇とか観ないと、時代小説はつらいな。
・間歩 まぶ
鉱山に掘られた坑道のこと
・手子 てこ
手助けをする者。 鍛工・土工・石工などの下働き。
・口疾き くちとし
返事や返歌がすぐに口をついて出てくるさま。 受け答えが早い。
・大八車
大八車は、江戸時代初期に江戸において使用が始められたといわれる。 八人分の仕事の代わりをするので「代八車」と呼ばれるようになったとか、牛車大工の八左衛門が製作したので大八車と呼ばれるようになったなどといわれている。
・縋る すがる
頼りとするものにつかまる。
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いやー何なのこれ
何なのこれムッズイわー
直木賞ムッズイわー
面白かったんよ
面白かったんだけどムッズイわー(そればっかしだな)
「生きる」ってことなんよな
「人間が生きる」ってことなんよ
人が産まれてから死ぬまでのお話なんよつまりは(そりゃそう)
人が産まれてから死ぬまでの間に怖れたり、喜んだり、羨んだり、嘆いたり、妬んだり、敬ったり、悩んだり、苦しんだり、慈しんだり、怒ったり、祈ったり、悔やんだり、悲しんだり、愛したりするお話でした(だからそりゃそうだろって)-
今読んでます。
ひまわりメロリンキューさんのレビューの歴史発見♡
している場合じゃありません。
それでは、失礼します。(〃ω〃)今読んでます。
ひまわりメロリンキューさんのレビューの歴史発見♡
している場合じゃありません。
それでは、失礼します。(〃ω〃)2025/12/15 -
2025/12/15
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2025/12/15
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ようやく読みたい順番がきたので読んでみた。
舞台となった石見銀山が実家の近所であり、文章の節々に懐かしい空気感が伝わってきた。
作者は広大な北海道の出身でありながら、この島根県石見の狭い世界をよく描いたなと感じます。
また、ウメの強さが心地よい。 -
両親と生き別れ、石見銀山の山師「喜兵衛」に拾われた「ウメ」を中心とした、銀山で働く者達にとって限りある命でありながら、それでも生きたいと、それぞれのポリシーを貫き通し、その生涯を終えるまで燃やし続けた意志の輝きが胸に迫る。
最初は、男しか入れない銀山の間歩で働くことを望むウメの、女に生まれただけで自然と縛られてしまうような、男女格差に苦しみながら生きていく姿を見せる、今では割とよくあるジェンダーフリーを新たな視点で描いただけの物語かと思ったが、実はそうでは無かったことに、後半を読むに連れて気付いていく。
そう、辛かったのは別にウメだけではなくて、「おくに」や「菊」、「夕鶴」もそうだし、喜兵衛も「ヨキ」も「隼人」も「龍」も、男女間の境は関係なく、皆それぞれに、表向きの印象とは異なる真摯で儚いものを抱きながら生きているのであって、その一人一人の中で燃やし続けている、様々なものの複雑さを描いている点に、著者の千早茜さんの力量を感じさせられ、改めて、人間とは薄っぺらな存在で無いことを実感する。
銀山に眠る『しろがね』に魅せられた彼らは、欲に駆られた亡者のようにも思われるが、私はそうは感じず、人は所詮欲に駆られた生き物なのであり、そんな姿を持っていることも愛すべき要素であることを、本書は教えてくれて、それはいつか尽きてしまう、しろがねのように、人の一生を重ね合わせているのだと思い、いつかは人もその生涯を終える時が確実に訪れてしまう、だからこそ人は一所懸命、後悔の無いように、どんなに苦しくて辛くても生きようと、もがき続ける、そこに愛しさと儚さを共に宿らせていることを痛感させられた点に、本書を読む価値があるのだと思われた。
石見銀山の栄えた時代は、戦国時代後期から江戸時代前期と言われており、当時は今以上に、身分や男女間の差別が横行していたと思われるが、本書を読んでいると、それは男女ではっきり区分けされるのではなく、あくまでも、人それぞれによって異なるのではないかと思われてきて、やはり何時の時代にもいい人はいるし、嫌な人もいる、そんな書き方には、何時の時代でも生きていける希望とともに、何時の時代でも無意識に抱いてしまう、生き続けることの虚しさもあることを教えてくれて、なんでこんなに辛いんだろうと思うのだけれども、それは自分だけでは無くて、皆それを抱えながら、しろがねのような輝きを人生のそこかしこで見つけ出しては、それを糧にして、また明日を臨む、そんな繰り返しだけれど、それでも生きていることに価値があることを描ききった点には、まるで現代ドラマを読んでいるような共感出来るものがあり、そこに良し悪しがあるのかもしれないが、その読みやすさを重視した理由が明確なので、私はこれで良いと思う。 -
最初は楽しく読みながら、映画化したら面白そうと勝手にキャスティングなどを考えてました。しかし途中から雲行きが怪しくなりドン底に叩き落とされました。読み進めるのも辛いぐらい……でもここからウメの強さに驚き助けられ読み進めることが出来ました。周りの人たちも素敵な人たちばかりです。読み終わった後、何とも言えない気分でしたが、この本に出合えて良かったのは確かです。
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千早茜さんは、石見銀山遺跡を観光で訪れ、本書の着想を得たのだそうです。本書を読みながら、実際に世界遺産に登録された島根県の当地を、ゆっくりと訪ねてみたくなりました。町並み、間歩(銀採掘坑道)など、400年の栄華が感じられるんでしょうね。
この物語の舞台である銀(しろがね)の山や自然が織りなす色、静謐さの中に響く音、澄んだ空気に混じる匂い、果てはそれらの湿度まで、文章から立ち上がるように感じられることが、現地を訪れたいと思わせる最大の理由かなと感じました。
またストーリーも、戦国末期の銀山で天才山師に拾われた少女の人生の機微が、生身の人間として濃密に描かれています。穢れを避ける間歩(坑道)、女であることの理不尽さ、闇と死など、大きな時代の流れと共に重厚かつ繊細な筆致で表現され、性と死の湿度まで意識させられます。
銀の気を吸い光る羊歯の葉脈の美しさ、山に葉脈の様にある銀、そこで間歩の闇と暮らす定めを背負った男たち、支える女たち、全て時代のうねりに取り込まれて盛者必衰の感を漂わせます。しかし、主人公・ウメは架空でも、確実にこの闇に抗いながら生きた女性がいたことの証を、本書は示してくれている気がしてなりません。
千早茜さんの作品は3冊目でしたが、本作が時代小説というだけでなく、女性の人生を描く凄みが冴え渡った新境地(多くの作品を読みもしないで、どの口が言える!)と言えるのかなと思いました。直木賞受賞も納得しました。 -
戦国時代末期の石見銀山。
シルバーラッシュに沸くこの山の天才山師・喜兵衛に拾われた幼女ウメの人生の物語。
ウメは喜兵衛に銀山の知識と秘められた鉱脈のありかを授けられ、女だてらに銀で生きようと足掻く。
しかし徳川の支配により天才山師である喜兵衛の時代は終わる。
身体は大人になっていくが女として生きることを受け入れられないウメ、しかしどうしたって女である。
掘師は穴の中で毒を吸う、短命だ、三十にして無病のものはいない。
女は三度、夫を看取ると言われている。
『男たちは 命を賭して 穴を穿つ。山に、私の躰に。』
と、帯にある。
まるで官能小説のフレーズの様でもあるが、読めばなるほどその通りだ。
繰り返し訪れる愛する者との別れが、とても悲しく重くどす黒い。
漆黒の闇の穴の中から出られない、そんな死に方だと思った。
生きるということ、山の恵みを食うということ。
穴の闇の中で銀を掘る男と生きるということは、全身で男を受け入れ、命を繋ぎ子を育て、また山に送り出す。
私はなんて生ぬるいのだろうと思わずにはいられない。
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あゆみりんさん、こんにちは♪
この本と、同様に
凄みのある
ズシッ〰️〰️〰️っと
心が持っていかれるレビュー!!
あゆみりんさんのレビ...あゆみりんさん、こんにちは♪
この本と、同様に
凄みのある
ズシッ〰️〰️〰️っと
心が持っていかれるレビュー!!
あゆみりんさんのレビューの
最後の一文も
私の心に鳴り響いてしまって離れないです……
そう…ですよね、私も頭をよぎりました。おんなじ事!!
この本、凄い本でしたよねー☆彡
2023/06/15 -
チーニャさん、こんばんは( ֊ ̫ ֊)
私のレビューなんて、そんなそんな生ぬるい感想文ですよ。
ウメは格好良い女性ですよね、だから隼人...チーニャさん、こんばんは( ֊ ̫ ֊)
私のレビューなんて、そんなそんな生ぬるい感想文ですよ。
ウメは格好良い女性ですよね、だから隼人も龍もウメに惚れたのかな。
二人とも、素敵な殿方でした…(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)
もう現代が平和過ぎるよ〜
今の人は幸せだよ〜
(*´・д・)(・д・`*)ウンウン
2023/06/15 -
あゆみりんさん、こんばんは♪
そうですか…、生ぬるいですか〜⁉
w
この作品私、凄く感動しました。
あゆみりんさんのレビューを読んでまた...あゆみりんさん、こんばんは♪
そうですか…、生ぬるいですか〜⁉
w
この作品私、凄く感動しました。
あゆみりんさんのレビューを読んでまた、その思いを強くした感じなので……思わずコメントを…
ありがとうございます〜♡(*^^*)♡
2023/06/15
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千早茜の作品
