学級崩壊立て直し請負人: 大人と子どもで取り組む「言葉」教育革命

  • 新潮社
4.07
  • (10)
  • (10)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 117
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103343615

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読んでよかった!「こういう教育をしよう」という考えがしっかりしていて、現実に実行しておられる。北九州の先生だけど、きっと全国どこへ行っても同じような成果が出せると思う。その要因は先生としての「軸」があるからかなと。
    菊池先生は50歳過ぎてもなお、常に「進化」を続けており、「軸」がさらに大きく強固になっている印象を受けた。
    自分も「こういう教育をするんだ!」という強い気持ちを持って実践していきたい。何のために?やっぱり卒業してから教え子が社会で活躍できる人材になってほしいから!
    特に「書かせること」は、重要視したい!

  • 言葉の力、コミュニケーション能力を育むという菊池先生の軸が、しっかりしている。それに加え、目指すべき子どもの姿が具体的にイメージできており、そこに至るにはどのような指導をしていくかという道筋がはっきりしている。やはり自分の哲学というものを大いに感じる。

    最後に、「アンテナは常に高く張り、常に変わっていく覚悟が必要。そうすれば、必ず変われる。」と述べられていたが、今の自分に最も必要なことであると感じた。変わるのは、まず自分からである、と。

  • 教室は本当に恐ろしい空間である。何度も足がすくんだ。教室は日本社会の縮図である。そのとおり。立派な先生。こんな先生が担任だったら毎日安心して過ごせるだろう。褒め言葉のシャワーという温かいフレーズを持ってる方だが、威厳がありとてもシビアなのだと思う。すごい先生が来るらしい!そして実際すごい!このような事実も相まって生徒の中にピリッとした雰囲気が生まれるのだと思う。MFCを1人が担うべきというところからもシビアさを感じる。学年で補完すればいいじゃんという考えの私はシャンっと背筋が伸びた。崩壊を経験した子どもを変えるのは本当に大変。ここまで同じ方向を向けるというのは古き良き時代の、先生が怖いから従うという風潮を今でもうまく出せているのだと思う。かと言って上から目線という訳でもない。子どもたちは先生をよーく見ている。厳しい先生ならなおさら何を求めているのか答えたいと思うだろう。仕事に没頭しすぎて自分の息子の教育が疎かになったというのも人間臭くて好き。先生の魅力が子どもを動かしている。
    北九州やべぇという印象も植え付けられた。

  • 菊池先生の教育感が述べられている章がある。公とはなにか、厳しさやユーモアについても書かれている。ご本人も言っているように教育書では言いにくい意見も正直にあり、とてもバランス感覚が優れた方である。そして。これはこれまで多くの知識と経験によって研ぎ澄まされたものだ。

  • 「教室で起きていることは日本社会の縮図」と仰る菊池先生の実践から導き出された言葉の数々。

    厳しい環境に置かれている子どもたちが、価値ある言葉をどんな風に身につけていくのか、そしてどんな風に子どもたちの行動が変わっていくのかが丁寧に紹介されています。

    こどもたち一人ひとりを見て、丁寧に関わっていくこと。
    丁寧なフィードバックを返していくこと。

    「教育とは手がかかるもの」という言葉が、私の胸に響きました。
    私も、焦らず、じっくり、丁寧に子どもと向き合っていこうと思います。

著者プロフィール

●菊池省三(きくち・しょうぞう)
1959年愛媛県生まれ
山口大学教育学部卒業
「菊池道場」道場長。元福岡県北九州市公立小学校教諭
文部科学省の「『熟議』に基づく教育政策形成の在り方に関する懇談会」委員
2020年度高知県いの町教育特使
大分県中津市教育スーパーアドバイザー
三重県松阪市学級経営マイスター
岡山県浅口市学級経営アドバイザー
兵庫県西脇市教育スーパーアンバサダー

「2023年 『白熱する教室 第32号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

菊池省三の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
ロンダ・バーン
又吉 直樹
佐藤 優
佐々木 圭一
有田 和正
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×