- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103343615
作品紹介・あらすじ
いま小学校が危ない! “スゴ腕”教師のメソッドとは? 北九州の地で、荒れた学級を次々と再建。講演や勉強会にも引っ張りだこの“日本一忙しい小学校教師”の実像に、26年前の教え子が迫りました。「ほめ言葉のシャワー」「成長ノート」等、独自のコミュニケーション教育法から、ご両親への子育て提言まで。いじめも学級崩壊も駆逐する、教育現場の“戦い”の最前線からの声――。
感想・レビュー・書評
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読んでよかった!「こういう教育をしよう」という考えがしっかりしていて、現実に実行しておられる。北九州の先生だけど、きっと全国どこへ行っても同じような成果が出せると思う。その要因は先生としての「軸」があるからかなと。
菊池先生は50歳過ぎてもなお、常に「進化」を続けており、「軸」がさらに大きく強固になっている印象を受けた。
自分も「こういう教育をするんだ!」という強い気持ちを持って実践していきたい。何のために?やっぱり卒業してから教え子が社会で活躍できる人材になってほしいから!
特に「書かせること」は、重要視したい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言葉の力を信じ、実行した先生の話。
マイナスの言葉を使うのは、自信がなく安心感がないため。本人、家庭の問題とあきらめることなく、教室を最大限に使い、それぞれの成長の場とした。
価値語で一年間満たされた子どもの、成長ノートは本当に豊かで、自身に満ち溢れていた。私たち大人でもここまで、プラスの言葉を紡げるだろうか。
本書で登場している、学校、学級、子どもはもともと書くことに長けているわけではなく、一年間を通じて成長したということがよくわかった。
一人ひとりの子どもをよく見て、課題をもって、成長させてあげたいと、考え、行動にうつすこと。それこそが教師の責任であると感じた。
「褒め合い活動」が形骸化しているのは、教師の本気が伝わっていないからではないか。子どもの活動として、投げっぱなしになっていないか。帰りの会のほんの数分だけで、子どもはどれだけ成長できるのか。
自分の一学期を、振り返り、反省するばかり。わたしも子どもと成長していきたい。 -
言葉の力、コミュニケーション能力を育むという菊池先生の軸が、しっかりしている。それに加え、目指すべき子どもの姿が具体的にイメージできており、そこに至るにはどのような指導をしていくかという道筋がはっきりしている。やはり自分の哲学というものを大いに感じる。
最後に、「アンテナは常に高く張り、常に変わっていく覚悟が必要。そうすれば、必ず変われる。」と述べられていたが、今の自分に最も必要なことであると感じた。変わるのは、まず自分からである、と。 -
菊池先生の実践の元になっている哲学を確認できた。教師の威厳、大人の責任、親の立ち方などを改めて考えさせられた。叱ることの大切さやそれ以前の褒めることの重要性を確認できた。価値付け、教え、導く教師でありたいし、言葉を、コミュニケーションを大切にした菊池実践を今一度勉強し、指導に活かしていきたい。
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「学級崩壊」という言葉に目が行くが、実際には「人を育てる」ということについての信念と精緻なノウハウが語られている。大切なことが全部書いてある。
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菊地先生の本の中では、もっとも随筆的な感じ。コミュニケーションと認め合うことが信頼関係を育てる、という趣旨。
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ほめことばのシャワーやディベートを通して生徒の自己肯定感を育む実践は非常に興味深いものだった。
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「『ことばシャワー』の奇跡」といっしょに購入し大急ぎで読んだ。内容は,「『ことばシャワー』の奇跡」と重なるところが多い。
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菊池先生の教育感が述べられている章がある。公とはなにか、厳しさやユーモアについても書かれている。ご本人も言っているように教育書では言いにくい意見も正直にあり、とてもバランス感覚が優れた方である。そして。これはこれまで多くの知識と経験によって研ぎ澄まされたものだ。
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すごい先生です。
子どもの成長を信じる信念と気迫が伝わってきます。 -
「教室で起きていることは日本社会の縮図」と仰る菊池先生の実践から導き出された言葉の数々。
厳しい環境に置かれている子どもたちが、価値ある言葉をどんな風に身につけていくのか、そしてどんな風に子どもたちの行動が変わっていくのかが丁寧に紹介されています。
こどもたち一人ひとりを見て、丁寧に関わっていくこと。
丁寧なフィードバックを返していくこと。
「教育とは手がかかるもの」という言葉が、私の胸に響きました。
私も、焦らず、じっくり、丁寧に子どもと向き合っていこうと思います。