わたしが出会った殺人者たち

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 72
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103349020

作品紹介・あらすじ

幾多の殺人犯に取材を重ねてきた犯罪小説の先駆者が、古希を越えた今、40数年にわたる交流を回顧する。拘置所で大粒の涙を見せた無期懲役囚、「自分を小説に書いてくれ」と資料を寄越した家族殺しの知能犯、著者が喪主を務め見送った前科十犯…。日常に生活する「陰の隣人たち」のあまりにも人間臭い、その横顔。

感想・レビュー・書評

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  • 新聞やテレビで見聞きした事件ばかり、北九州拠点の作者ゆえ共通した土地勘から自分自身が調べたような気持ちになる読後感であった。犯罪ルポで構成された本を手に取ったのは初めてだったが、中途半端なクライムノベルより人生観が養えた気がする。

  • んー、面白かった!
    知ってる有名な事件もあれば、知らない昔の事件もあり、知ってる事件でも犯罪者の生い立ちや裁判で語った言葉、面会で著者に対して話したことなど…凄く興味深かった。
    何より著者がとても〝人間らしい〟と言う印象。
    取材対象者に対して感じたことや、自分の意見を素直に書かれていたり
    時には喪主になったり、私選弁護人をつけてあげたり…など、ただ、あったことを調べて書き連ねているだけじゃないところが良かったかなあ。
    この本のあとがきを書いたのが2012年となっていて、日本男性の平均寿命まであと5年頑張るべきかなと書かれているが、調べたら2015年で亡くなっておられました…。
    犯罪を知り、調べ、裁判を傍聴し、時には被告人に面会したり、書いたものに対して訴訟を起こされたりして、なかなか心底休まる時はなかったのではないかなと思うので、お疲れ様でしたという気持ちです。

  • 発刊が最近な割りに装丁がどことなく昭和っぽい。

  • 育った環境に同情しつつ
    だからと言って無罪はあり得ない。


    犯罪者が無期懲役で至れり尽くせりの介護を
    受けながら、税金を使って生き続けるのにも納得いかない。


    刑務所を出て生活保護受けるとか許せない。


    犯罪を犯す人は普通ではないのだから、精神鑑定で刑が軽くなるのも納得いかない。


    あきらかにおかしい人が何度も犯罪を繰り返す。
    事前に犯罪を食い止められないのか。。
    難しいとは思うけれど。。


    第16章大阪池田小大量殺人事件が
    特に怖かった。。

  • 紹介されている事件の被告人のうち、ほとんどを題材・取材した筆者の本がえるので、それを読んでいる方がより分かるのだな、とうち何冊か読んでいるものがあるので、そのように思った。

  • 事実は、単純な出来事でも、どこか迫力が違う。丁寧な取材と淡々とした記述がとても誠実な感じです。

  • <特に印象に残ったこと>
    *凶悪犯罪というマイナスの営みから、ギリギリの何かを学びとった人物が、私に重要なヒントをもたらしてくれたりした。
    *亡き埴谷雄高さんがおっしゃった、「とことん刑事裁判に付き合っていれば、きっと人間の正体がみえてくるよ」との言葉
    *埴谷雄高さんがではないが、「人間という不可思議な生き物の正体に、どこまで迫れるか」なのである。

  • 感想未記入

  • 著者がこれまで話のモデルにしたり、実際に関わりのあった殺人者たちの話をまとめたもの。
    印象的だったのは宅間守死刑囚の話。
    私は死刑制度には反対しないが、ここに書いてあったように自身の犯した罪に対して心から謝罪する気持ちを持たせることが一番望まれると思う。
    自身の命で償うこともいいが、悔いる気持ちのなかで最期を遂げてほしいと私は思う。

  • 眈々と、ほんとうに眈々と事件を傍聴し続けているといった感じの作品。ちょうど同じ事件を刑務官側の目線から描いた作品のあとにこの本を読んで、相互の見方が全然違うことに深い感銘を受けた。傍聴する側はいつも冷静である。

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