本当はひどかった昔の日本: 古典文学で知るしたたかな日本人

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 398
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103350910

感想・レビュー・書評

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  • 20140526

  • 育児放棄、妊婦いじめ、児童虐待に動物虐待、家族同士の殺し合いをさせる(記憶に新しい尼崎の角田美代子事件とか)ストーカーに少年犯罪・・・現代ゆえの犯罪と思いきや、実は昔からあったと。
    実は人間って、長い時間をかけてだんだんと人格者になっていっているのかもしれないなぁ。まぁ、まだ上記のような犯罪はなくなってはいませんが。

  • 最近は特定の民族や国の人々について、歴史上の証拠を上げて、残忍で狡猾だとか決めつける趣旨の本を見かけるが、これは日本人が彼らより優しくて良い民族だと言いたいのだろうか?彼らと同じ歴史を歩んで来なかった者が、彼らより良い人間だというのはおこがましいと思う。人間は条件が揃えば何をしでかすか分からない。全く同じ立場になってみての行動で、はじめて評価が出来るのではないかと思うのだ。例えば自分個人についても、果たしてナチスの時代に生きていたら、どう行動したかなんて分からない。恐らくその他多勢と同じ行動をしただけだろう。この本を読んで、日本人とて特別ではない、人間の自分勝手で残忍な一面を知る事が出来る。

  • なんか途中からファミレスで気さくな物知りねーちゃんから蘊蓄利いてるような気分になった。身近な人の話や個人的な感想がちょいちょい挟まれるようになったせいか?

  • 表紙は「ねぎぼうずのあさたろう」の飯野和好さん。なんだか勝手にひどい話からほのぼのした話に転じるのだろうと想像して読むが、どうにもひどい話ばかりである。古典から読み解く、日本人のひどいところ。
    捨て子、子殺し、妊婦いじめ、ブラック企業。ただ、ところどころに、人や人外のやさしさというか間抜けさみたいなものが描かれていて、それが古き良き、という想像をさせてしまうのかもしれない、と…。
    でもさあ、美人は前世の罪が軽く、醜い人は罪が重い、などと宗教で定義されてはたまらない。そういうわけで、昔はよかった、なんてことないんじゃないの?って。
    日本神話はいきなり蛭児を捨ててしまうし、かつての日本は子どもをはじめ、命が軽かったし、差別がしたくてしたくてたまらなかったのだ。でも、決して「昔」と「今」の境目があるわけでもないし、僕らの間に脈々と受け継がれているんじゃないかなあ。

  • -2014/03/30
    「昔は良かった」と挨拶のように口にするが、昔話を思い出せば一目瞭然。姥捨山は棄老であり、一寸法師は障害者差別である。
    「青い鳥」のように、幸せは今ここにある。

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著者プロフィール

1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。個人全訳『源氏物語』全六巻、『源氏の男はみんなサイテー』『カラダで感じる源氏物語』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上、ちくま文庫)、『快楽でよみとく古典文学』(小学館)、『ひかりナビで読む竹取物語』(文春文庫)、『本当はひどかった昔の日本』(新潮社)など著書多数。

「2016年 『文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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