本当はひどかった昔の日本: 古典文学で知るしたたかな日本人

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 398
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103350910

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!
    内容はタイトルのとおりだが、それにつけても感嘆させられるのが、著者の知識の該博さ。古典はもちろん、その当時から現代までの人々が記したさまざまな研究書や関連書、それどころか一見無関係に思える「戦前の少年犯罪」(管賀江留郎)まで、出るわ出るわ。この人の読書量と記憶力は「どんだけ」かと、ため息を禁じえなかった。

    2018/9/27読了

  • 読んでいて本当に辛かった…!描写、どんな思想の上でどんな価値観のもと、どんなことが行われていたのか…漠然と描いていた「昔話のような世界の日本」がことごとく破壊されました。でもそれ以上に…あとがきにあった「幻想を捨てるとラクになる」「本当の過去は、そんなに都合がいいものとは限らなくて(略)(そういった実例を見ていくうちに)奇妙に勇気づけられる気持ちになった」おかげで、妙に読み終わった後スッキリ爽快と言うか…。しかし日本人の本質と言うか核の部分は実に根深い。現代のあれやこれなんか、本当に「善悪問わず現代人がやったていどのことは、とっくの昔に誰かがどこかでやっているもの」なんだなと。仕方ないとかこれでいいとは思わないし、2000年経っても変わらないものの存在を悲しくも思うけれど、過去を知ったことで今、なんかスッキリしてます(笑)個人的に…昔授業ではボロクソにしか言われなかった「生類憐れみの令」の見方が変わった、つーか悪法じゃなかったと知れたことがすごくプラス(*´∀`*)そして昔話にありがちな「おじいさんとおばあさんには子供がなく…」な描写も、簡単に子供を手放す描写も、すごく重く感じました。現代の事件例を出して説明してくれていたのもわかりやすかったです。

著者プロフィール

1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。個人全訳『源氏物語』全六巻、『源氏の男はみんなサイテー』『カラダで感じる源氏物語』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上、ちくま文庫)、『快楽でよみとく古典文学』(小学館)、『ひかりナビで読む竹取物語』(文春文庫)、『本当はひどかった昔の日本』(新潮社)など著書多数。

「2016年 『文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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