エロスでよみとく万葉集 えろまん

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 51
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103350934

作品紹介・あらすじ

ナンパする天皇に、パンツを脱ぐ乙女?! 万葉集はこんなにエロ面白かった! 「君、センスいいね。俺、天皇」といきなりナンパしたり、「彼氏が来るからパンツ脱いで待ってよう♪」って赤裸々過ぎたり、単身赴任先で愛人に入れあげてたら本妻が乗り込んできたり! 新元号「令和」の出典として大注目の『万葉集』は、現代のツイッターも真っ青、エロ面白い歌のオンパレードだった! 衝撃の古典超訳。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルにひかれ手に取った一冊。古典を味わい尽くす十分な知識を持っているわけではないのですが、「エロ」から万葉集を読み解くというコンセプトに惹かれました。
    確かにエロい要素が詰まった歌がたくさんあるのですね。また多くの歌が掲載されていることの効用として、古典における語句の使い方で頻出するケースがあることがわかり、学生時代にこういった数をこなす勉強をしていれば古典に対する成績ももう少し違ったものになったのではないかと思いました。また万葉集の時代には「ひらがな」が存在しておらずすべて(音を当てた)漢字で表記されていたんですね、これも学校の教科書を読むだけではわからなかった発見です(もしかしたら習っていたかもしれませんが…)。
    それにしてもそれぞれの歌を読んで想うのは、現代との生活環境の違いからくる男女間のコミュニケーションのあり方についてです。携帯やスマホはなく、お互いの住まいを訪れるため移動するにしても効率的な交通手段もない時代、ちょっとした意志疎通にもそれは相当な時間、というか日数を要したわけです。それゆえ「逢う」ということ自体がもつ意味が現代とはまったく違っていたのでしょう。また自然光を中心とした暮らしですから、「夜」の暗さが現代とは段違いなはず、当然エロな営みにおいても”暗さ”が支配するなかでのことだったでしょう。
    そう考えるとこの時代にあっては現代より格段な想像力が育まれ、またそれを駆使した生活が営まれていたのではないか、そんなふうに想えるのです。

  • 毎度ながら、作者のツッコミが楽しい。
    万葉集には恋の喜び、性の謳歌が詠まれている、という主旨の本。それほど専門的ではないし軽く読めるけど、題名が強烈なせいか、しばらく図書館に入らなかった……

  • もっと生々しい恋愛の感情や性愛に関する表現が盛り込まれているかと思った。落ち着いてパラパラと読み返すとそこそこのものは書き込まれているようにも思った。本のタイトルから期待が大きすぎたのかもしれない。

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著者プロフィール

1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。個人全訳『源氏物語』全六巻、『源氏の男はみんなサイテー』『カラダで感じる源氏物語』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上、ちくま文庫)、『快楽でよみとく古典文学』(小学館)、『ひかりナビで読む竹取物語』(文春文庫)、『本当はひどかった昔の日本』(新潮社)など著書多数。

「2016年 『文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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