うん古典: うんこで読み解く日本の歴史

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 133
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103350941

作品紹介・あらすじ

うんこから神が生まれる『古事記』『日本書紀』以来、日本の古典はうんこだらけ!? 『万葉集』にうんこの歌があるのはなぜ? 王朝文学にうんこ話が多いのは背景に浄土思想があったとは!? トイレのマナーに細かく、きびしかった道元――色恋も厳粛な気分もぶち壊す破壊力と新たな生命を生み出す創造力をあわせもつうんこ。笑撃のパワーをもつうんこを通じて日本文化の深淵に迫る抱腹の歴史エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • ほんとに表題の通り。うんこで読み解く日本の古典が中心なんだけど中国の史記とかと出てくる。
    よく調べたな。

  • うーん。興味本位で買ったものの、読み進める気が起こらなかった。。

  •  表紙と本の名前から、フランクなものかと思ったが、真剣に文学や歴史におけるうんこのことを研究しているというのに脱帽した。
     現代においては清潔を保つことが常となっているだけに、普段自身だけでなく、生きとし生けるものが為す排泄という行為に目を瞑り、ある意味遠ざけているのであるが、本来無論身近で、畏れ多く、かつ面白味も昔からあったものということを思い起こされる。
     ただ通勤の電車内で読んだのであるが、カバーをして周囲の人が見ている訳ではないのにも関わらず、何処かさらに本を小さく開いて読んでいた。そうこうするうちにお腹が痛くなってきたのは気のせいか(笑)

  • 日本や中国の古典における、排泄物話。表紙のイラストからして、もうちょっと軽~い感じのを想像してたんですが…思ったよりガチでした(^^;) 人間みな糞袋、って小説で昔読みましたが正にその通り、こういった研究も必要ですよね。欲を言えば、図解が入ってるとなお良かったと思います。

  • 「十八世紀も後半になって文芸が庶民に降りてくると、うんこから『神』的な要素が抜けて、下世話な人間の臭気がより強まってきます。」(p.129)

  • こういうことをクソ真面目(笑)に研究しておられる著者を尊敬します
    神話から現代医学まで
    すごいです
    でも、やはり、どうも
    私は苦手です
    「うんこ」と言えません

    分かってるんです
    大切なことと
    すみません

    ≪ 破壊力 想像力と うん古典 ≫

  • 2021冬の文芸書フェア

    所蔵状況の確認はこちらから↓
    https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001013493

  • 面白く読みました。ただある程度基礎知識がないと読みづらいかなと思います。大学生ぐらいだったらすらすら読めるんでしょうか。
    もちろん高校生でも中学生でも、歴史や文学に詳しい人、好きな人なら楽しめるかなと思います。
    コミックエッセイ風にしたら、小学生も喜んで読みそうな気がします。

  •  完全にタイトルに惹かれて読んだ本。うんこと日本の歴史について、一般向けに書かれた本。なので、下ネタ苦手な方は、注意(佐藤春夫の小説でも同じような作品があるけれど……)。
     はるか昔、神代はトイレ自体≒神聖な場所というのは、生き死にに関わるってのもあるんだろうな。神が突然(ryは今で言う性犯罪をそれっぽく言っただけじゃないですかね。。。
     そこから汚い→魔除け。平中の話は芥川龍之介の「好色」でも有名だけれど、悲劇的コメディとして捉えていたので、「超越する」っていう解釈は新しかった。それでも今から見たらコメディに見えてくるんだけど。

  • おもしろい。
    めっちゃ研究して書かれているのがすごい。
    うんちが神と繋がっているなんて全然知らんし考えもしなかった。
    曹洞宗の道元がトイレマナーを細かく書いていて「壁に字を書いてはならない」とかも書いてたとかも笑えるー!

    ちなみに私はどうにも「うんこ」という呼称が汚らわしく感じて苦手で、「うんち」と言いたいこだわりがある。

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著者プロフィール

1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。個人全訳『源氏物語』全六巻、『源氏の男はみんなサイテー』『カラダで感じる源氏物語』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上、ちくま文庫)、『快楽でよみとく古典文学』(小学館)、『ひかりナビで読む竹取物語』(文春文庫)、『本当はひどかった昔の日本』(新潮社)など著書多数。

「2016年 『文庫 昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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