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- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103353034
作品紹介・あらすじ
弘前高校時に懇ろとなった芸者と、上京後、同棲。実家の重圧にたえかねて、銀座の女給と心中、ひとり生き残る。やがて見合結婚。作家生活に励みながらも、「斜陽」の女と一児をもうける。そして39歳で心中。女を素材にして、揺れ動く自らの心裡を巧みに変改し、小説化していく天分の才筆。太宰の虚実を徹底的に解明する。
感想・レビュー・書評
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太宰の弱さ、お坊ちゃんゆえの甘えや生活力のなさ。
相手を思いやる愛情も希薄で、自分のことばかり考え嘆いている視野の狭さなど、ダメなところばかりが目立つ。
小説を書くということは、自己の内部を形を変えて浮き彫りにしてゆくということなのだろうから、太宰が自分のことで手一杯なのは、致し方ないのかもしれないけれど。
単純に一人の男として太宰をとらえた場合、私はこんな男は嫌だな。
かなり苦手なタイプだ。
「人間失格」を中学生か高校生の頃に初めて読んだときに感じた、何とも言えない気持ち悪さが、この本にもあった。
当時の女性には、太宰はとても魅力的に見えたんだろうなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
太宰治に関係した女性にまつわる事実を丹念に検証した本。作家がの残した作品と、実人生は興味をそそられる。こんなに暴露されちゃっていいのかな、わたしだったら恥ずかしい。なんでもドラマテックになる人だ。
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