ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス

著者 :
  • 新潮社
2.93
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本棚登録 : 160
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103353126

作品紹介・あらすじ

やわらかな記憶の連なりは、呼び起こすたびにその色合いを変える。東北へのバイク旅行。美術準備室でのできごと。そしてジミヘンのギター。二〇〇一年の秋からいくつかの蛇行を経て二〇一一年の春までをつなぐ、頼りなくもかけがえのない、やわらかな記憶の連なり―― 。人と世界へのあたたかいまなざしと、緻密で大胆な語りが融合した、記憶と時間をめぐる傑作小説。第一五三回芥川賞候補作。

感想・レビュー・書評

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  • 死んでいない者、よりさらに何も目指さず、落とさず、震災も挟んでいるがテーマに絡まず、記憶も曖昧になっていく。
    青春時代の思い出はクッキリとしていて、それなりに恥ずかしくて、そこから地続きの今があるんだけど、今の方がもやっとした感じ。むしろそのもやっとした感じを大事に確認してるかのような主人公の思考。
    成し遂げる、とか歯を食いしばって汗をかくとか、そういった方法じゃなくて、自分がそこにいることを丸ごと肯定しているよう。
    読了感も、やっぱりもやっとしてるのに、悪くない。
    不思議な小説。

  • 途中まではフムフムと読んでいて結構面白かったんだけど段落7から話にのめり込めなくなった。ジミヘンもうまく活かされていないかな

  • いくつかのエピソードが語られる順番も、終わる唐突さも不思議な感じだが、主人公が思い出を想起しているのと同じように、読了後に思い返してしまう自分がいる。

  • 過去と現在 行き来する思い 。過去は思いとともに消えていく。あるのは、今だけ

  • もっと情を増量した保坂和志といった感じ。それに、一応ストーリーもある。
    面白かったけれど、デビュー作の「楽器」には負ける。

  • 不思議な読後感。

  • どうせ答えを忘れてしまうからきかないって。
    前半特によかった。
    読めないし意味もわからない単語があったけど、ふりがなもしてくれてなかったので飛ばした。その単語がどれだったかも忘れてしまった。

  • そこに、存在し得るとは、いかに曖昧なことか。そうだったかも知れないし、そうでなかったかも知れない。生きることのありとあらゆる可能性を探りながら、いまここにいる自分を肯定してくれる作品。

  • ???

  • 経験したこと、事実はあってもその記憶、時間は確実に見えて実は曖昧なもの。確かなのは自分の身体、痛みだけなのだろうなと思う。

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著者プロフィール

作家。1982年、東京都生まれ。2011年、「楽器」で第43回新潮新人賞。
幼少期より「男はつらいよ」シリーズに生き方を学ぶ。フーテンを経て小説家に。
最新刊は『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』(numabooks)。文芸誌「新潮」に最新長編「全然」連載中。

「2020年 『ランバーロール 03』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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