BUTTER

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2410
レビュー : 341
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103355328

感想・レビュー・書評

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  • 犯罪がどうとかではなく、女性の抱えるものがいろいろ描かれていて心に刺さるものがたくさんありました。
    食べ物の描写に美味しそ〜と思いながら、登場人物たちの思考を汲み取るのが難しくてずっと考えながら読んだ気がします。
    あらすじを読んで想像したほどドロドロしてなくて、事件の決着とは関係なく、なんだか前向きになれる作品でした。

  • 女性の友達関係を描いたもの。バターこってり。文字も詰まっているし、バターの重みを感じるので、意図して書いているのなら、私はうまく絡め取られてしまったよ。バターは精神的にも体質的にも弱いし(じゃあ、読むなって話ですけど)、バターがたくさん出てくるし、会話、心理描写に少々うんざり気味でした。『ナイルパーチの女子会』と『奥様はクレイジーフルーツ』を足してにバターをたっぷりかけたような作品かなあ。相変わらず、猪突猛進タイプの女性、真面目すぎる女性、歪んでいる女性が登場。オーバーだけれど、いそう。会話でどきっとすることがいくつかあったけれど(うまく捉えてて)、結局のところ、読んで圧倒されたというのはなかったかな。
    柚木さんは食材もの多いですね。グルメな方?
    最後だけは綺麗にスッキリです。

  • うわー、木嶋佳苗ときたか~~!!!
    「カジマナ」と呼ばれる被告を女性記者が取材し、彼女に翻弄されていく様はオソロシイ。ハンニバル・レクターか!?w

    そして、木嶋佳苗は支援者を通して、今もブログを更新中とのこと。支援者って・・・( ̄▽ ̄;)
    そういえばこの人、獄中結婚してたな~。あいかわらず、モテモテっすねw

    それにしても、出てくる食べ物の美味しそうなこと!
    ただ、七面鳥あたりになってくると、だんだんめんどくさくなってくるけどwwwww

    まぁ、なんちゅうか、満腹です。ハイ、お腹一杯で胸焼けしてますwww

  • 全体的に気持ち悪い。読みにくく退屈で何度も中断、漫画に逃避しまくりました。何人もの男性を騙し死に追いやった木嶋佳苗の事件をモデルに描かれた今作。木嶋佳苗どころかゴシップ記事に全く興味がないので、こういう事件や人物に人々が虜になり影響される理由が分かりません。ましてやマスコミという他人の人生を踏み荒らすような仕事をしている主人公が毒婦カジマナに翻弄され不幸に陥れられても、同情もできないし共感もできませんでした。最後まで好きになれない作品でした。

  • とても読み応えのある一冊。
    タイムリーに死刑判決がくだったばかりの、木嶋佳苗事件を元にしたフィクションということでした。
    週刊誌記者の里佳が、事件の真相や背景、梶井真奈子いう女の生い立ちや闇に迫るべく、彼女にインタビューを重ねていく。
    実在する犯罪者を美化するような話って嫌悪感がものすごいのですが、この小説はなんだか切実に読んでしまいました。
    梶井真奈子というフィルターを通して我が身を省みるような気持ち。
    里佳と怜子もそうでした。彼女のほとばしる生命力と欲望に圧倒させられている。
    取材の福井旅行を終え、東京にもどってからがどんどん面白くなっていきます。
    事件の、里佳と怜子の、それぞれが抱え込んできたものの核心部分がバターのようにとけはじめているのが分かります。
    柚木麻子らしくないテーマだなと思ってましたが、全然そんなことなかった。女の持つ危うさや本心、生きにくさをとんでもなく鋭い眼差しで炙りだしている。

    そしてこの小説の半分は占めているのではないかと思うほどの、料理と食事シーンの描写は垂涎ものです。
    思わずため息をついてしまうほどおいしそうで香りたっている。さすが!

  • 平成の連続不審死の容疑者として、逮捕された木嶋佳苗をモデルにして描かれた作品と言うことで、気になって読んだ1冊。
    奇しくも、この作品を読み始める2日前に死刑確定判決が出たばかり。
    しかし、読んでみると、彼女が殺人に至った心理より、彼女がこだわっていた料理などの話がメインで、最初の100ページ近くまでは、ずっとバターの話。タイトルになっているくらいなので、こだわりがあるのは、理解出来るけど、正直、そこで脱落しそうになってしまった…
    週刊誌の記者・里佳はカジマナこと梶井真奈子の独占インタビューを取るために、彼女に接触する機会を狙っていたが、ずっと受け入れてもらえない日々を送っていた。そんな時、料理上手な友人のアドバイスで、手紙に「料理のレシピを教えて欲しい」と書いたことから、二人の交流が始まる。しかし、交流が深まるごとに、梶井に陶酔していく里佳。そこからラストまでは、どんなふうに展開していくのか、読めなくなり、結局最後まで読了。予想してたラストではなかったけど、最初に比べたら、かなり不快感はなくなった読後だった。

  • 女の嫌なところをぜんぶ見せられた感じ。
    いい気分で読むのは難しい。
    新潟出身だと複雑な気持ち。

    とにかくバターごはんが食べたい。
    私はマーガリンでもいいけど。

  • 胸やけしそうなくらいこってりした、
    バターを使った数々のお料理の描写。さすが柚木さん。
    内容もヘビーだったので読むのにすごく時間がかかった。
    事件に関してはモヤモヤが残ったままなので、うーん。
    結局のところカジマナ最強かあ、という感じ。
    思わず七面鳥の作り方動画を調べてしまった。

  • 読みたいリストにありながら忘れていた。実際手に取ったきっかけは、高知でファムファタルみたいな警官のニュースを見て。
    家帰ってBUTTER読まな、ってこの数日は仕事帰りにいつも思っていたような、久しぶりに吸い込まれた本。
    その一方で、感情移入しやすいと自分では思ったいるけれどこの本ではほとんど移入することがなかった。
    ただただなんなんやろこのカジマナは、と。ほんのりとある先入観と、実際の事件をベースとした話ってどんなもんやという好奇心で読み進めた気がする。
    読後感は爽やかでもなんでもない。あー、読みおわった、事実として読み終わった、という感じ。へんなの。

    好きな作家の一人である柚木さんの本は、私にとって自分のコンディションで読む読まないを選ぶタイプ。しかし今回は読んでしまった。見事に絡め取られてしまった。

  • THE恋愛小説とかではないけど、恋人とお別れした直後の私には色々と心にくるものがあった。

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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