BUTTER

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2444
レビュー : 342
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103355328

感想・レビュー・書評

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  • 読みたいリストにありながら忘れていた。実際手に取ったきっかけは、高知でファムファタルみたいな警官のニュースを見て。
    家帰ってBUTTER読まな、ってこの数日は仕事帰りにいつも思っていたような、久しぶりに吸い込まれた本。
    その一方で、感情移入しやすいと自分では思ったいるけれどこの本ではほとんど移入することがなかった。
    ただただなんなんやろこのカジマナは、と。ほんのりとある先入観と、実際の事件をベースとした話ってどんなもんやという好奇心で読み進めた気がする。
    読後感は爽やかでもなんでもない。あー、読みおわった、事実として読み終わった、という感じ。へんなの。

    好きな作家の一人である柚木さんの本は、私にとって自分のコンディションで読む読まないを選ぶタイプ。しかし今回は読んでしまった。見事に絡め取られてしまった。

  • THE恋愛小説とかではないけど、恋人とお別れした直後の私には色々と心にくるものがあった。

  • 梶井まなこを最終的に倒せなかったこと、倒さなかったことが良くも悪くも印象に残った。
    食の良し悪しを計るものはなんなんだろうかと考えた。
    オシャレな物、手の込んだ物はそれは確かに美味しいだろう。
    でも料理はそれだけではないと感じた。

  • はじめはあまり面白くないけど、後半ガーッと盛り上がる物語ってあるけど、これは逆。
    前半はなかなか面白く、カジマナと里佳の関係がハンニバル・レクターとクラリスみたいな感じで唆られるものがあったが、伶子が暴走しだしてから途端につまらなくなった。
    せっかくここまで読んだんだし、最後まで読めば、意外にバラバラのものが上手くまとまって良くなるかもと、投げ出したいのを我慢して読んだのだが、投げ出せば良かった。
    結局何が描きたかったのか?30代女性の生き方なら、別に殺人犯を絡める必要はない。
    エンタメ小説とは、頑張って読むものではないこと。話題になったからと言って面白いとは限らないということ。そんな当たり前のことを改めて思い出させてくれる本。

  • 図書館で予約してたとも、どんな話なのかもすっかり忘れてた。
    2年近くたってやっと順番がまわってきた。
    木嶋佳苗をモデルにした話だということを、読み始めて知る。
    これまで読んだ同じ作者の他の作品とは、全然違っていた。
    感想は…なんだろう、よくわからない。
    ただ、マーガリンではなくバターを食べようということだけはわかった。

  • 描写がすごくリアルで、その場に自分がいるような感覚に陥る。
    周りの目に捉われすぎることの無意味さを感じた。

  • バターが食べたくなって、エリンギのバター炒めを作ってしまった。

  • 2019.05.29読了

  • 容疑者・梶井真奈子を崇拝する人も、嫌悪する人も、彼女に何かしらの感情を持った時点で、すでに彼女の掌の上で、ぐるぐるとバターになるまで、転がされているのかもしれない。
    バターを使った料理もたくさん出てくるが、どうしてもギラギラとした梶井の瞳・皮膚・におい、そのすべてに絡め取られる気がして、あまり美味しそうに思えなかった…。
    あなたのことが好きだとも、嫌いだとも言わず、1人の人間として見られることに、梶井は憤慨した。「好きの反対は、興味がない」。そのことを誰よりも知っていて、弱さを見せる梶井はすごく人間らしいと思った。

    p164
    自分を粗末にすることは、誰かに怒りをぶつけていることだと思うから

    p334-335
    私は怠け者な方ではないと思うよ。ただ、あなたや世間を喜ばせるような努力の仕方を、四六時中、出来る自信はないの。私はもう若くなくなってきてるし、もう他人に消費されたくない。働き方とか人との付き合い方を、自分を軸にして、考えていきたいの。

  • 興味、憧れ、畏怖、尊敬、劣等感を刺激される、跪いて平伏してしまうような絶対的な存在に絡め取られておちていく。それは恍惚とほのかに甘い浮遊感。自分を見失ってしまっても構わない。わたしはわたしが理想とする自分に近付きたい。その道しるべが、間違えないように進む確かな光がどうしても欲しい。けれどその光に目が眩んでいく。盲目的な崇拝の先にあるのは墜落。這い上がるための力は持っている。

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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