- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103356318
作品紹介・あらすじ
空前の巨大スタジアムで、絶後の20万人観衆が慟哭――。1950年ブラジルW杯最終戦、まさかの逆転負けで全国民が沈黙した悲劇を完全再現。1000点の資料と10年に及ぶ取材が浮かび上がらせた真実とは? 南米サッカーの発展から、選手達のその後の哀しき人生までを書き尽した、渾身の大河ノンフィクション。人々を熱狂させるサッカーは、しかし一方で、かくも残酷なのか……。
感想・レビュー・書評
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図書館で衝動的に借りた。とても興味深い一冊だった。特に後半は悲劇の舞台である50年大会を、予選から試合内容を詳しくまとめてあって、当時の熱狂を追体験できるような内容になっているので、面白く読めた。
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最後まで読む根気がなかった。
盛り上がる前に飽きて読むのをやめました。 -
サッカー選手の悲劇と残酷、サッカーが当時のブラジル人に与えた衝撃の大きさのすさまじさが理解できた。これからの世界大会、国を背負って戦っている強豪チーム、そして日本代表戦の観戦を、ちょっとだけ表には出ない彼らの秘めたる想いやプレッシャーを感じながら観戦できるのではないかなーと思う。それにしても、世界中でこんなに影響力のあるスポーツって他にあるのだろうか…サッカーって不思議なスポーツ。読んでよかった。
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「マラカナンの悲劇」は聞いたことあるが知らなかった。
この本が懸賞で当たったので試しに読んでみたらドンドン引き込まれた。映像が見てみたい。 -
1950年ブラジルワールドカップ決勝についての詳細なドキュメンタリー。また、それを戦ったブラジルとウルグアイ、両国と地勢的歴史的に関係の深いアルゼンチンなど、南米各国に於けるサッカーの歴史や位置づけも良くわかる。更にはワールドカップやコパアメリカの歴史も分かる良書である。これだけの奥行きをもった南米サッカーと互するには、技術や戦術を云々する前に、もっと広く大きな隔たりを少しづつでも埋めていかねばならないのだろう。
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ブラジルW杯に合わせて読むはずだったが、「惨劇」が起きて「悲劇」は更新されてしまったかもしれない。
本書は「悲劇」に至るまでの南米のサッカーの歴史を俯瞰するもので内容はトリビアに満ちている。
ウルグアイ代表ユニのカラーに纏わる話とか。
「悲劇」後、深夜のレストランで交わされたウルグアイのキャプテンとブラジルの市井の人とのエピソードは本当に泣かされた。 -
ブラジルサッカーを語る時にセットで語られる「マラカナンの悲劇」。
そこに至るプロセスとその後について書かれた本。
試合の描写はもう少しドラマチックでも良いと思うが、人物や当時の様子はよく調べられて細かく描かれている。
サッカー王国となったブラジルしか知らない身には、ブラジルにも新興国時代があったのだと知らされる。
どんな国にも転機はある。今回のW杯はどの国のどんな未来に繋がっているのか。 -
迫真の描写で、ワールドカップの時期に読むのにぴったり。
試合の夜のウルグアイのキャプテンの体験が印象的。