死者の盟約: 特捜7

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 94
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103357124

作品紹介・あらすじ

顔を包帯で巻かれた絞殺体の謎。同時に起きる誘拐事件と連続殺人。 TVドラマ化『特捜7』第2弾! 傷一つない死体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いたのか? 警視庁捜査一課七係「特捜7」が動き出す。心配性のエース岬怜司を補佐するのは、超楽天家の里中宏美。事件発生と同時に、被害者の息子が誘拐され、犯人は「父親を電話に出せ」と要求してきた。二つの事件は誰の仕業か? 奇妙にもつれ合う事件の連続に「特捜7」が挑む!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第2弾。前作の感想に、「どこが特捜7なんだろう?」と書いたが、今作にはメンバー紹介があり、きちんと理解して、話に入っていけた。今回は死体遺棄事件から始まり、誘拐、白骨遺体発見と続々と事件が続く。展開が早いが、そんなに無理もなく、前作よりキャラ作りも力が入っており、ライトな感じの警察小説として、楽しめた。ただ里中のキャラはやり過ぎ…

  •  話は可もなく不可もなく。

     ほんわかイメージの里中さんが、実は腹黒そうで続きが気になる。

  • シリーズ第2作。
     イケメン警視庁一課のエース、岬35才。葛飾署で似顔絵・倹約・便利グッズを趣味とする里中のコンビを中心としす。

    あらすじ
     死体遺棄事件が起こる。死体のそばにはホルマリン漬けの指が置いてあった。岬たちは写真を手がかりに捜査を進めるが、それぞれの人物につながりは見られない。ただ12年前から関係者は金銭的に余裕が出てきたらしい。また、第2、第3と事件が起こるにつれ、順繰りに相手の写真を所持していたことがわかる。ホルマリン漬けの指はその契約らしい。
     関係者の息子が誘拐されるが、誘拐犯も攻撃される。殺人の被害者たちは、かつて現金輸送車を襲い大金を奪った。指の持ち主は彼らの仲間だったが殺されたのだ。その婚約者が共犯者と一緒に復讐をたくらんでいたのだった。

     なんか魅力ある登場人物たちのはずがあんまり読み進められなかった。なんでだろ。なんか話が無駄に複雑に感じた。小さくこちゃこちゃしていたからかな。この作者に体する感想にしては珍しい。

  • (図書館本)お勧め度:☆6個(満点10個)。久々にかなり濃い警察物?というか捜査物を読んだ気がする。警察の地道な捜査が実を結び事件解決に向かうストーリーはそれなりに面白い。最初の方で特捜7のメンバー名が出てきて、なかなか繋がりが掴めなかったけど、徐々にわかるようになった。ただ、そのために犯人の影が薄くなってしまった感じはしたが・・・。やはり、麻見さんの小説は最後にカバーしてくれる。犯人の動機も、何故頭に包帯されていたり、口に異物があったのか納得できた。とにかく、ハラハラどきどきがあり、読み応えがあった。

  • 岬怜司と里中宏美が筋読み班として連続殺人事件の真相を解き明かす物語だが,警察の縄張り意識が随所に出てくるのが楽しめた.次々と遺体が発見され,関連を読む二人だが,誘拐事件も発生し別の班も絡んできて,その中の深町葵が岬に突っかかる.岬たちのグループでは佐倉響子が独自の活躍をする.11年前の事件を起こしたグループに恨みを持つ人物が犯人だったが,複雑なからくりを筋読み班が鮮やかに解き明かす.犯人を追い詰めるカーチェイスの場面が面白かった.佐倉,里中,深町らの乙女特捜班が実現することを期待する.

  • 2017/11/26 67読了

  • 人間関係がこなれてきた感じがする。
     謎も、なかなかよく練れている。

  • 岬さんと里中さんのコンビ、良いです。
    里中さんって、頭が良くって、できる人なんだろうな。
    どうせなら、佐倉隊には行かず、岬さんとずっとコンビを組んでいてもらいたい。
    他の7係のメンバーも活躍させてほしい。

  • 「特捜7」続編。相変わらず癖のある、そして有能な刑事たちの活躍が楽しめます。個人的には「佐倉の園」が気になる……設立してくれていいんじゃないですか?
    連続殺人と誘拐事件、二つの事件をおう刑事たちの奮闘と対立に手に汗を握る展開。そして一見シンプルなように見えた事件が見せる、とんでもなく入り組んだ様相。この真相までは予測できませんでした。なかなかに予想外な展開にやられました。

  • 残された遺留品から過去の犯罪を読み解き事件解決するという展開
    主人公が少しばかり顔が良く少しばかり気が弱いところに人間味を感じる
    犯罪被害によって残された人が悲しい

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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