金魚鉢の夏

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103358916

感想・レビュー・書評

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  • 生活保護制度が無くなった近未来日本のお話。
    児童ポルノ、臓器売買、殺人事件、等々盛りだくさんの割にはすべて隠蔽される。そのことに納得する元警察官探偵。
    生保が入れられる「希望の家」ここは自立できる人だけ、その先の施設もあるようだけど、深入りしないでよくあるパターンの虐待からの親殺し、なんかなぁ~。
    もっと堀下げてほしいのに元警察官探偵の孫やキャリヤ官僚所長との話に紙面をさいて中途半端な終わり方のような気がする。
    刑務所が無くなって流刑になってもお金があれば免れることができる。
    某国のミサイル攻撃から始まり、某国の尖閣諸島上陸と、何が言いたいのかわからない。

  • 樋口有介作品初読み。救いが有りそうでない感じ。私は韓国朝鮮にさほど興味がない(特に芸能界、ただし主張がまともでないなと思うことは多々あり)が嫌韓と言うほどでもないのですが、作者は嫌韓嫌中なんだろうなあ。。。刑務所は最悪で死ぬより辛い生活が待っている社会だと犯罪者が減るだろうなというのは同意かな。

  • 近未来の日本。なんかついていけなかった… 2014.7.11

  • 樋口有介の書くミステリーってなんだかとっても後味が悪い……事件は解決したかもしれないけれど、真実は解き明かされていない……丸橋はなんで口を噤むんだ…

  • 社会福祉や人権に対する考え方が現実とは少し異なる日本が舞台。
    生活困窮者が住む否かの施設で、一人の老人が階段から転落死する。
    このことが引き金となって不穏な事件が次々と起こる。

    かわいらしい装丁なので恋愛とか青春ドラマとかそんな爽やかな話かと思っていたら、かなりブラックな物語だった。
    読み始め、少し影のある少年とその少年を慕う少女(装丁にも描かれている)を中心にストーリー展開するのかと思いきや、わりと早い段階から事件を捜査する老刑事が活躍し始め、少年少女の存在が薄くなってしまう。
    そのため、事件解決をとしたよくあるミステリー小説という印象。
    少年少女たちが絡むことで「事件解決、めでたし、めでたし」とはならない心地悪さみたいなものが残るのは面白い趣向だと思うけど、少年少女たちの影の部分がもっと全面に出るともっと面白かったんじゃないかと思う。
    少年少女たちのことが途中からほったらかしになってる感じが、なんだか釈然としない。

  • 中途半端な作品でした
    ミステリーというには伏線もなくドキドキ感もなく、社会問題の取り上げ方も一般常識くらいで…なんか、惜しい!

    福祉施設で老婆が殺される
    もと刑事が捜査を委託され、孫娘の愛芽と出かける

    登場人物の誰にも共感できなかった

  • 設定はとっても好みですが、キャラの作り込みがあまあまな気がします

    残念!

著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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