悟浄出立

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1524
レビュー : 282
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103360117

感想・レビュー・書評

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  • 2015/4/8

  • てっきり悟浄が主役の長編かとばっかり思っていたけれど全然違っていて、脇役たちにスポットをあてた短編集。
    一番最後の「父司馬遷」が特に印象に残った。

  • 意外と、今まで読んだ万城目作品の中で1番好きかもしれない。西遊記、三国志や、項羽と虞美人、司馬遷など中国の歴史や人物を下敷きにした短編集。これまでの奇想天外なファンタジーとは趣きを異にする、人の心の動きを丁寧に描いた作品たちで、しみじみ心に残った。特に、虞美人と司馬遷の娘がそれぞれ主役になった短編が好きだった。

  • 歴史上有名な人物の傍らの人のおはなし。
    静かでおもしろかった。

  • 孫悟空のはなしかと思いきや、歴史的な話を面白く。違う発見があった。

  • タイトルの悟浄出立と法家狐憤はおもしろかった。
    中国の古典の内容が多いから、その知識がある程度ないとよくわからん気がする。

  • 中国の古典の脇役たち。

    西遊記の悟浄の性格、八戒の過去。
    三国志の趙雲。
    項羽の妻の虞姫が知った真実。
    王を暗殺しようとした荊軻という刺客。
    宮刑から戻った司馬遷の娘の心境。

    中国歴史に疎くても、なんとなくわかる。
    もっと勉強をしなければ、ならないと痛感)^o^(

  • ファンタジーではなくても、歴史に新たな風を吹き込む万城目さんのスタンスが貫かれた一冊。
    『虞姫寂静』は衝撃の展開だった。すべてがかりそめだったと知った女の舞を見て、項羽は何を思ったんだろう。「虞や虞や 若を奈何せん」の一節が、今までとは違った響きを帯びてくる。四面楚歌にしても、歌の持つ力って今更ながらすごいなぁ。
    『法家孤憤』から『父司馬遷』への流れがきれいだった(ストーリー自体はおどろおどろしいんだけど…)。聞き取った話を竹簡に書き残す執念は、壮大すぎてクラクラする。人生に絶望した司馬遷の背中を押したのが、娘と「荊軻刺秦」だったというアイデアには何とも言えない人間味があって、温かな気持ちになった。

  • 中国の物語や歴史を元にした短編集。

    ・悟浄出立
    ・趙雲西航
    ・虞姫寂静
    ・法家孤憤
    ・父司馬遷
    の5編収録。
    「悟浄出立」以外は歴史上の人物や出来事を通常の歴史小説とは違う角度で捉えたものでした。
    万城目さんらしいのは「悟浄出立」ぐらいで、他の作品は自分が読んだ万城目さんの作品とは全く異なっている感じがしました。
    着眼点は面白いですし、読みやすく歴史を知っている人ほど、そういう切り口で来たか、と思わせるとは思いますが、物語自体に面白みに欠けているような感じがします。
    その中でも「父司馬遷」はエピローグも含めて歴史小説として結構完成されていました。
    まずは作者の初中国歴史小説のデッサン集としてとらえたいと思います。

  • エンタメ感が薄く、著者の良さがでていない印象。新たな領域に踏み出したいのはわかるが、真面目過ぎると特徴がなくなってしまう

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著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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