サイレントステップ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 49
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103360513

作品紹介・あらすじ

日本一の騎手、の二番手(セカンドジョッキー)。僕の父さん。いつも笑っていた。大嫌いだった。そんな父が、レース中に――。補欠みたいな騎手。負けても笑ってまた来週も馬に乗る。中学生のときだった。父が、レース中の落馬で死んだ。でもあれは、本当に事故だったのか? 真実を探るために、騎手の道を選んだ息子が疑いの目を向けているのは――。核心に迫るにつれ忍び寄る危機。かつては誰かの息子だったあなたへ。男泣き必至の競馬サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • 賭け事としの競馬とは全く違う、騎手や厩舎の側からの勝負師の世界。

    序章 落馬――十二年前 中山競馬場
    1 転厩――二月末 ダイヤモンドS
    2 洗礼――三月初旬 弥生賞
    3 歓喜――五月 青葉賞
    4 疑念――六月 夏競馬前
    5追跡――八月 札幌記念
    6 警告――九月 セントライト記念
    終章 敵手――翌年三月 スプリングSからそして

  • ストーリーとしては、レース中に不慮の事故で亡くなった騎手であった父親の死の真相をつきとめるべく、騎手になった息子が、疑惑を向けた天才騎手や関係者などとの付き合いの中で、事故の真相にたどりつきつつ、自分自身、騎手として成長していくさまを描いた内容です。
    競馬好きの私としては面白く読ませていただきましたが、内容として、やや淡白で、もっと深層心理にふみこんだ深みのある内容のほうが良かったかなぁと思いました。

  • 騎手であった父を、落馬事故で亡くした小山和輝が、
    父を追うように騎手になり、父のいた塚本厩舎に所属するようになる。
    父が死んだ原因は何だったのか?

    競馬は全く知らない分野だったが、慣れない言葉もすんなりと入ってきて、とても面白かった。
    女性記者が少し苦手なキャラクターだったので、辛めに★3.5といった感じ。

  • 父の死の真相を探るため、父と同じ道を歩む和輝。競馬とか見ないからよくわからないけど、だも、やっぱり男たちの闘いって感じがしてかっこいい!競馬をまた違った視点で見れる一冊です。

  • 請求番号 913.6/Hon
    資料ID 50077151
    配架場所 図書館1F学生選書コーナー

  • 名門厩舎の二番手ジョッキーだった父がレース中の落馬事故で命を落とした。その死に疑問を持った息子の和輝はジョッキーとなり、父の死の謎を解こうとする。
    元スポーツ新聞記者で競馬記者としての経験のある著者がミステリーの要素を加えて非常に読み応えのある作品に仕上がっている。
    ラストで明かされる死んだ父の思い、父の兄弟子の平賀の思いが感動的だった。

  • 本城雅人はディック・フランシスになれるのだろうか。
    『W』に続く競馬もの。競馬をやらない僕でも愉しめたのだから、競馬好きには、かなり面白いのだろう。

  •  騎手である小山和輝は、三年ほどお世話になった厩舎から別の厩舎へ移り働き始めた。
     リーディングを取るほどの名門、塚本厩舎だ。でも、そこには平賀剛という名騎手がいる。強い馬は平賀が乗り和輝は二番手の馬が当然まわってくる。
     周りからは、他で乗ればもっと勝てるだろうにと言われる和輝。
     馬のわずかな変調も見逃さない平賀。勝ちに貪欲な彼が、レースで期待されていた馬を騎手だった和輝の父にどうして譲ったのか。
      和輝が騎手になった理由。父の事故の真相だ。
     本当に事故だったのか。それとも・・・。
     
    __競馬を通して、そこに携わる人たちの群像劇。ことの真相を知るために自らその厩舎で働き始める。
     皐月賞やダービーなどG1レースや、ステップレースの話なども出てきて、あまり詳しくない自分でもついていけた。レース中に起きている騎手の動作なども垣間見れて良かった。

  • 本城さんの競馬サークルミステリー。
    たまには、こんな感じの軽い謎もいいかな。
    個人的にはもう少しレースシーンに迫力みたいなものが欲しかったです。

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著者プロフィール

本城雅人(ほんじょう・まさと)
1965年神奈川県藤沢市生まれ。明治学院大学経済学部卒業。産経新聞社勤務を経て、2009年『ノーバディノウズ』が第16回松本清張賞最終候補作となり小説家デビュー。2010年同作で第1回サムライジャパン野球文学賞大賞を受賞。2015年『トリダシ』で第18回大藪春彦賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補。2017年『ミッドナイト・ジャーナル』で第38回吉川英治文学新人賞受賞。2018年春に同作がドラマ化される。同年、『傍流の記者』で初の直木賞ノミネート。

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