傍流の記者

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 206
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103360537

作品紹介・あらすじ

格好つけるな。噓をつくな。強がるな。おまえも本当は、部長になりたいんだろう? 優秀な記者ばかりがそろった黄金世代。しかし、社会部長になれるのはひとりだけだった。生き残っているのは得意分野が違う五人の男。部下の転職や妻との関係、苦悩の種に惑いながら出世レースは佳境を迎えるが、会社が倒れかねない大スキャンダルが男たちを襲う。組織を守るか、己を守るか、それとも正義をとるか。勝つのは、誰だ?

感想・レビュー・書評

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  • 直木賞候補作。同期、しかも優秀な新聞記者5+1の物語、短編集、社会部の記者と人事部社員。抜いた抜かれたの毎日、昇進の野望、家族への思い、等身大の記者が描かれているのかな。リアリティを感じるが、どうも男社会を感じたというか身近な世界でないからか、業界見学のよう。最後の章の北川の話は北川の辛さが出てて良かったです。お仕事小説として一つの勉強になりました。

  • 同期がぶつかりながら成長していく物語。それぞれを主人公にしたエピソードがあり感情移入させつつ、最後にはそれらが集約されてひとつの形になるという論回しには唸らされた。皆さんは誰派だろうか?

  • 新聞社の本社社会部同期6人の物語。

    出世競争ものの面白さが前面に出ているのですが、結構社会派小説の面もあってよかったです。
    ただ、事件など実在のものを元にしているのはわかるのですが、その踏み込み方に工夫がないのが残念です。
    頭文字のアナグラムも子供だましみたいで、そこにミステリー要素を入れなくてもいいのではと思いました。
    最後の社会部部長は自分の予想では北川の横滑りかと思いましたが、ダークホースがいて膝を叩いてしまいました。

  • 2018.12.7.今回の直木賞候補になった作品。東都新聞の同期の記者を主人公にした連作短編集。また、選評を先に読んでしまって、古いだの男しか出てこないだのという評価に引きづられ最初は読むテンションが上がらなかったが、読み進むうちに、それぞれの主人公の置かれた立場、新聞の作られ方みたいなものが生き生きとまではいわないものの面白く描かれていた。地味な作品だが、読み応えがあったと思う。

  • 『ミッドナイトジャーナル』と同様、新聞というメディアを考えさせられる作品だった。
    優秀な同期が揃う中、一記者として活躍できたのにキャップやデスクとして組織を動かし育てる難しさ、兵隊と指揮官の違いだ。
    人事、派閥争いの裏に、言論機関のバランスと新聞社の存続を描いてあるのが読み応えだった。

    プロローグ
    第一話 敗者の行進
    第二話 逆転の仮説
    第三話 疲弊部隊
    第四話 選抜の基準
    第五話 人事の嵐
    第六話 記憶の固執
    エピローグ

  • 社会部記者の矜持を、同期6人の人間模様を重ねながら描く。元新聞記者の著者でこその作品だが、今ひとつインパクトに欠ける印象。

  • 近いところで同期と、社内での部の争い、他紙との競争と
    競ってばかりの毎日では最近の子はこの業界を敬遠するだろうな。

  • 最初は単なる仕事に厳しい人の話かと思ってそんなに読んでいて面白くなかったが、2話目以降視点が変わると段々と楽しく読めてくる。
    ただやはり、この作者はスポーツ物のほうがとっつきやすい。
    あと帯に「社にスキャンダルが」みたいなことが書いてあったけど、そこまで大げさはことではなかったのが残念。

  • 中堅新聞記者を描いたお仕事小説。

    第159回直木三十五賞候補直木賞(2018年)候補作。

  • 社会部の記者の黄金世代6人の男たちが、それぞれ誇りを持って仕事をしており、その姿に熱くなる。個性的な記者たちの物語が最後にしっかり交わって、一つの物語として完結していて、読み応えがあった。

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著者プロフィール

本城雅人(ほんじょう・まさと)
1965年神奈川県藤沢市生まれ。明治学院大学経済学部卒業。産経新聞社勤務を経て、2009年『ノーバディノウズ』が第16回松本清張賞最終候補作となり小説家デビュー。2010年同作で第1回サムライジャパン野球文学賞大賞を受賞。2015年『トリダシ』で第18回大藪春彦賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補。2017年『ミッドナイト・ジャーナル』で第38回吉川英治文学新人賞受賞。2018年春に同作がドラマ化される。同年、『傍流の記者』で初の直木賞ノミネート。

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