八月の銀の雪

著者 :
  • 新潮社
3.73
  • (116)
  • (262)
  • (203)
  • (20)
  • (13)
本棚登録 : 2594
感想 : 251
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103362135

作品紹介・あらすじ

耳を澄ませていよう。地球の奥底で、大切な何かが静かに降り積もる音に――。不愛想で手際が悪い――。コンビニのベトナム人店員グエンが、就活連敗中の理系大学生、堀川に見せた真の姿とは(「八月の銀の雪」)。会社を辞め、一人旅をしていた辰朗は、凧を揚げる初老の男に出会う。その父親が太平洋戦争に従軍した気象技術者だったことを知り……(「十万年の西風」)。科学の揺るぎない真実が、傷ついた心に希望の灯りをともす全5篇。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 直木賞の候補作になったときに、選考委員の一人が「科学オタク」と揶揄したらしい。何を言ってるんだ!小説として面白ければいいんだぞ。詰まらん言葉を弄するなよ。
    いろいろ屈託を抱えている人たちが、科学の神秘や驚異・面白さに触れ、何らかの光を見出すという短編集。地球のコアに降る雪、クジラの吟遊詩人、コンパスを持つ伝書バト、神秘的なガラス模様を持つ珪藻、凧による気象探査ーそれぞれとても興味深い話だった。それらに打ち込んでいる人たちの姿も美しい。話がもう少し長くて、それぞれもう少し先まで語られればなあとは思うが。

    • 和坂林太郎さん
      いいね!
      いいね!
      2021/08/18
    • goya626さん
      和坂林太郎さん
      なんか希望に満ちた話ですよ。科学を真っすぐに信じている作者の思いが伝わってきます。
      和坂林太郎さん
      なんか希望に満ちた話ですよ。科学を真っすぐに信じている作者の思いが伝わってきます。
      2021/08/19
  • オビには「科学の揺るぎない真実が、人知れず傷ついた心に希望の灯りをともす全5篇」とある。
    「科学」が既に揺るぎない真実に辿り着くのはおそらくものすごく遠い未来だろうけど、現時点での最新の「真実らしきもの」に希望の灯りを感じる短編集。科学の力が主人公の内面に変化をもたらしていく。理系のようで文学的。

    伊予原新さんの作品は初めて読んだけどメチャクチャ面白い。他の作品も読んでみたい。

    2021年本屋大賞 第6位。


    八月の銀の雪 評価4
    地球の中心にあるもう一つの星に降る雪。

    就活連敗中の大学生と地球の内核を研究するベトナム人留学生の出会いの物語。


    海へ還る日 評価5
    クジラの考えごとは一体なんだろう?
    あるクジラには人間の倍以上のニューロンがある。
    そして、宇宙まで届く声で歌う。
    地上の我々は五感で世界を捉えるが、クジラたちは音で構築した豊かな精神世界を発達させている。


    アルノーと檸檬 評価3
    ハトや渡り鳥は磁場を視覚的に見ているのだそうだ。


    玻璃を拾う 評価4
    美しいガラス細工のような生物に魅了された偏屈なオタク男とサバサバ系女子の出会い。


    十万年の西風 評価5
    タイトルの「十万年」は発電後の放射性廃棄物の地層処分にかかる年月。ウラン鉱石と同程度に放射能レベルが下がるまでの時間。馬鹿馬鹿しく感じるが、原発の話をする時、決して避けてはとおれない事実だ。

    自然の成り立ちを垣間見ると利用したくなってしまうのが人間。時に、非常に危険をともなう使い方や、邪悪な使い方をしてしまう。
    迷うのはいつも、後世の人間。

    考えさせられる。

  • 伊与原さんの紡ぐ、科学と人間を絡ませた物語にはいつも癒やされる。
    母なる大地・地球。
    5つの短編を読みながら自然に浮かんでくるこの言葉の意味を、読了した今、しみじみ噛みしめる。
    そして地球上に棲む全ての生き物を愛しく思えた。
    地球上の自然を全身で感じ取り、自然と対峙することは本当に素晴らしい。

    数多いる地球上の生き物の中で、何故人間だけが些細なことに惑わされるのか。
    何故もっとおおらかにシンプルに生きられないのか。
    ちっぽけなことに悩む人間たちをそっと優しく包み込んでくれる母なる大地。
    私も静かに耳を澄ませ、大地の声を聴いてみたくなった。

  • ふいに涙がこぼれる一冊。

    自然科学の浪漫溢れる言葉が心にスッと入り込んでくる。全部理解できなくても感覚でわかる心地良さ。

    そして幾重にも重なるような幾人もの現在進行形の人生と科学、人との出会いにふいに涙がこぼれる、この瞬間を何度も味わった。

    今ある悲しみもつまずきも壮大な自然に重ね合わせたらなんてちっぽけな一つだろう。
    でもそのちっぽけなありのままの自分を見つめ慈しむことが次へのステップへ繋がるんだろうな。

    「玻璃を拾う」の繊細な時間、距離感、いざなう自然界の浪漫に伊与原さんらしさが一番溢れていてキュッ。

    • くるたんさん
      地球っこさん、コメントありがとうございます♪

      そうなんです〜、なんか理系の人って意外な視点からものごとを見るのか…それがロマンティックに繋...
      地球っこさん、コメントありがとうございます♪

      そうなんです〜、なんか理系の人って意外な視点からものごとを見るのか…それがロマンティックに繋がるんですかね(≧︎ω≦︎*)
      この作品も良かったし、月まで三キロも良かったです♬
      私は池澤夏樹さん、恥ずかしながら未読です〜!確かめてみなければ!(≧︎ω≦︎*)

      あ、准教授5巻出ましたね〜!
      そちらにもドキドキしてます(*≧︎∇︎≦︎)
      2020/12/12
    • 地球っこさん
      くるたんさん、「月まで三キロ」も気になってます♪
      お正月休みはこの2冊読んでみようかしら。
      物理とか、天文とか、全くわからないのにロマン...
      くるたんさん、「月まで三キロ」も気になってます♪
      お正月休みはこの2冊読んでみようかしら。
      物理とか、天文とか、全くわからないのにロマンティックさを感じるのですよね~
      理系の人の視点!なるほどですね!

      そうそう、准教授!
      あー、もう読まなくては年を越せない本がたくさんありすぎ〰️笑
      2020/12/12
    • くるたんさん
      地球っこさん♪
      ぜひぜひ〜、ロマンティックと温かさを静かに味わえる作品ですよ。

      ほんと、読むペースが追いつかない!
      これも幸せなことなんで...
      地球っこさん♪
      ぜひぜひ〜、ロマンティックと温かさを静かに味わえる作品ですよ。

      ほんと、読むペースが追いつかない!
      これも幸せなことなんでしょうね(≧︎ω≦︎*)
      2020/12/12
  • 皆さまのレビューで興味を持ち読むことに…
    〜科学の揺るぎない事実が、傷ついた心に希望の灯りをともす〜
    とあり、科学と小説をどう絡めるのか…という視点で読んでみた

    相変わらず冷血な自分はどうしても科学的な内容ばかりに感嘆してしまうため、みなさまのようなレビューは書けないのでそこはお許しを…

    敢えて書くまでもないかもだが、著者は地球物理学を専門とし、東京大学大学院で博士課程修了の経歴をお持ちである

    「八月の銀の雪」
    ベトナム人留学生のコンビニアルバイト店員
    普段の仕事ぶりは、要領が悪くお客にストレスを与えてしまうできない店員なのだが…
    彼女真の姿は地震研究所に所属するベトナム人留学生
    彼女の研究への真摯な姿勢、熱い気持ちがカッコ良い
    地球の中心のコアである「内核」は固体(まさに地球の芯である)
    そして「外核」は液体
    これは地震波のP波とS波の伝わり方の違いによりわかったのだ
    そう彼女の強い熱い思いこそが「内核」にぎっしり詰まっているのを感じた

    「海へ還る日」
    〜鯨は歌う〜
    ぜひぜひ聞いてみたい
    広い広い海の中で聴いたら…
    きっと大きな温かい壮大な何かに包まれる気がするだろう
    想像するだけ何とも居心地が良い
    お母さんのお腹にいる赤ちゃんもこんな感じなのだろうか…
    ~情報処理に特化し伝播能力に優れている脳内細胞からなる「ニューロン」
    実は人よりクジラのが多い
    人間は五感を駆使してインプットした情報を発達した脳で統合してアウトプットする 外向きの知性
    クジラ 音で世界を構築し、理解しているのでは?
    そして言語を持たない彼らは外に向かって生み出すことはない
    内向きの知性や精神世界を発達させているのかも~…とある
    クジラは深く広い海でひっそり何を考えているのだろう
    神秘だ
    俗っぽい子は「あそこの海洋に出るとエサがたくさんある!」って感じかな?
    思慮深い子は最近海の汚染を嘆いたりや温暖化で将来が不安なのかもしれない…
    きっと人と同じで個体差があるのだろうなぁ…

    「アルノーと檸檬(レモン)」
    伝承鳩が出てくる
    鳩かぁ
    鳥は大好きなのだが、鳩だけがどうも…
    が、実に見る目が変わった!
    何百キロも飛行できることは知っていた
    初めての土地に放たれても帰巣本能で戻れる…これも知っていた
    ~太陽や天体の位置と体内時計を使って方位を導き出す
    そして地磁気を見ている
    網膜に光と磁場を受けて電子レベルで反応を起こすタンパク質があるらしい
    空間情報の記憶力
    一度飛べばそのルートの陸標を記憶する
    地形、川、湖、木や岩、建物まで
    さらに匂いや音まで~
    す、すごい!
    帰巣本能って凄いなぁ
    私も若い頃はどれだけ酔っぱらって記憶を無くしてもきちんと家に帰れたものである(笑)
    しかし帰る家があるって当り前じゃない!そんなことをしみじみ感じた
    当たり前なことに感謝して幸せを実感していかなくては

    「玻璃(はり)を拾う」
    珪藻(ケイソウ)
    水の中にいる植物プランクトン
    0.1ミリもないものがほとんど
    単細胞生物
    (実は中学校で習っているっぽい…)
    珪藻の「珪」は「ケイ素」である
    ケイ酸塩はガラスの主成分
    つまりこの生物はガラスの殻をまとっている
    ちなみに珪藻土は珪藻の殻が堆積してできたもの…
    珪藻土はちまたで問題となったアレだが、珪藻土が悪いわけではなくアスベスト(石綿)が混入していたことが問題なので、イメージが悪くなってしまったケイソウがちょっと気の毒である
    そうこんな単細胞微生物が美しいガラス細工のような模様を持ち、私たちを楽しませてくれる
    そして珪藻土でもコースターやバスマットなどお世話になっている…
    ちなみにこのストーリーでは「おはぎ」の下りがとても好きだ
    ふっくら煮た大豆の優しい甘さが伝わってくる
    作った人の人柄がしっかり伝わってとても切なくなる部分だ


    「十万年の西風」
    〜科学者の自然の摂理を明らかにしたいという好奇心
    残念ながら人はそれが何に利用できるか考え始め、思いついた以上、実現したいという好奇心を止めることは困難
    それが核兵器や、原子力発電へとつながってしまう…
    例えば、使用済み核燃料の放射レベルが、原料となったウラン鉱石と同程度に下がるまで、十万年かかる〜
    そこまで誰が深く考え責任を持つのだろう…
    難しい問題である
    ここで初めて知ったのが以下(備忘録として)
    ~日本独自の爆弾開発
    対アメリカ向け
    風船爆弾(気球兵器)
    和紙をこんにゃく糊で貼り合わせた生地
    重さ、耐圧性、水素透過性が優れていた
    偏西風に乗せてアメリカへ~



    科学との出会い
    個人的に好奇心が満たされてうれしい
    いや、これを読んだ思った
    人ってやはり好奇心さえ失わなければ結構前向きに生きていけるものじゃないのか
    悶々とするより好奇心に従ってみるのも新しい何かが開花する気がする

    それと…環境や過去のせいにしたところで結局自分で自分を縛ることになってがんじがらめだ
    そんなことにとらわれてはいけない
    そして人との関りを大切に積み重ねていけば自ずと未来が開ける
    そんな人の底力を感じ、悪いことばかりじゃないぞ!と明るい未来とポジティブで健全な心を取り戻せそうなそんなストーリーであった

    あとぜんぜん別のことも…
    この世で人間の欲ほど環境に悪いものはないんじゃないか
    そんな残念なことも頭をよぎる
    傲慢になってはいけない
    改めて…

  • 「月まで三キロ」を読んでから一年半になりますが、伊与原新さんの暖かく優しい作品に再度接することができてとても満足です。

    小説という形式をとってはいますが、自然科学の話題はノンフィクションなので、ついストーリーを度外視してのめり込んでしまいます。

    「海へ還る日」に登場する国立自然史博物館で83種のクジラのポスターを描いた宮下さん。
    これは国立科学博物館の渡辺芳美さんのことだと認識し読み終えると、あとがきにちゃんと書いてありました。
    「宮下和恵」の経歴やプロフィールは「渡辺芳美」氏とはいっさい関係ないという断り書きが必要だと思ったのでしょう。

    「アルノーと檸檬」に出てくる伝書バト『毎日353号』もしかり、「十万年の西風」に出てくる風船爆弾の放球基地の場所も全て事実です。

    伊与原新さんは地磁気の研究をしていたので、地球の内部構造に詳しいのは当然で本書のタイトルにもなっている「八月の銀の雪」で地球の殻がテーマになっているのは不思議ではありません。
    そして伝書バトやクジラがテーマになったのも、地磁気を利用している生物である渡り鳥やクジラに興味があったからなんですね。

    自然科学に関係する話は分かり易くて、文系・理系の区別なしに面白いのではないかと思います。
    伊与原新さんの小説は、実話のように思えてしまいます。
    「八月の銀の雪」のグエンさんも、実在する誰かがモデルになっているのかも知れません。

  • 『月まで三キロ』と同じく、自然科学の知識を絡めた小説5編

    自然科学といえばどことなく冷たい感じがするがそんなことは全然なかった
    人智を遥かに超えたとてつもなく大きな自然の力を教えてもらった
    人間は全てを牛耳ろうとせずに、自然に身を委ねたらいいのではないかとさえ思えてくる

    表題にもなっている『八月の銀の雪』より 

    (地球の)内核は、地球の中にある、もう一つの星です。大きさ、月の三分のニぐらい。熱放射の光をもし取り除けたら、銀色に輝いて見える星。それが液体の外核に囲まれて、浮かんでる。この星の表面、びっしりぜんぶ銀色の森です。高さ百メートルもある鉄の木の森。正体は、樹枝状に伸びた鉄の結晶。
    そして、その森には、銀色の雪が降っているかもしれない
    これも、鉄の結晶の小さなかけらです。外核の底で液体の鉄が凍って生まれる。それが内核の表面に落ちていきます
    ゆっくり、静かに、雪みたいに」

    地球の中心に積もる鉄の雪ーー

    なんと幻想的な風景だろう。地球の内部でそんなことが起こっているとは!
    そして、少しずつ内核が大きくなっているというのだ
    想像するだけで、ワクワクする

    そして、話は

    僕も、耳を澄ませよう。うまくしゃべれなくても、耳は澄ませていよう。その人の奥深いところで、何かが静かに降り積もる音が聴き取れるぐらいに。

    と結ばれる
    知的好奇心をくすぐられると同時に、美しい文章と心に沁み入る話の内容に感動した

    地球の内部で、深海で、空高く更にその上で、目にも見えない微生物の世界の中で・・・いろんなことが起きているその一端を垣間見、想像できたことが嬉しい

    ちっぽけではあるが地球上に生を受けたことが嬉しいと思える本だった

  • 地球科学×小説の短編5編。つくりは、『月まで3キロ』に似ている。
    文章も題材もとても好き。定期的に出してほしい。
    理系の知人曰く、「科学がわかると、ひとつひとつの日常や現象が、とてもおもしろく見える」のだそうだ。そういった一つ一つの面白みを、拡げて作品にしているのかなぁ。どうして作家になったのか、知りたいところ。
    主人公たちのこれから、が気になる5編。

    八月の銀の雪…表題作。就活がうまくいかない大学生の主人公。いつものコンビニで再した、人生うまくやっているはずの元同級生の清田。叱られてばかりのコンビニ店員のベトナム人、グエン。ある日、グエンに大切な論文の行方を尋ねられ…。何年かけても人類が到達できない、地球のコアに降る雪、ロマンティック。

    海へ還る日…シングルマザーと、くじらの歌声。上野の博物館に行きたくなる。海全体をつかってコミュニケーションをしているなんて、くじらは本当に壮大。子どものころ(大人になってもだけど)、七つの海のティコという世界名作劇場のアニメが大好きだったのだけど、それを思い出す。

    アルノーと檸檬…甲乙つけがたいけど、この話が一番好き。取り壊し予定のアパートに住んでいるおばあさんの家に、鳩が迷い込む。主人公は管理会社の下っ端で、何とかおばあさん(と鳩)に出て行ってもらいたい。家に帰れなくなった伝書鳩と自分を重ね、思い出すのは自分の夢、ふるさと。

    玻璃を拾う…SNSで絡んできたのは、珪藻マニアの変わった人。とにかくおはぎ食べたい…。淡い恋の予感。

    十万年の西風…人間の好奇心によって得られた様々な発見、それを利用しようとする技術について考える。核兵器、原発。風船爆弾なんて、知らなかったなあ。はるか上空の感覚をとらえる、という凧。なるほど、感じてみたい。

  • 静かに深く刺さってくる短編5編です。とりわけタイトルになっている「八月の銀の雪」と「玻璃を拾う」が私にはよかったです。主人公は軒並み不器用で自信無くて自己主張出来ない人なのですが関わり出来た相手によって曙光が射してくるストーリーがどれも素敵でした。どなたかの書評で知った作家さんですがもっともっと読んでみたくなった方ですね。経歴も異色な方ですけれど短編とは言え多大な資料をじっくり吟味された上での作品ばかりなので頭にも心にも沁みる短編集でした♪

  • 社会の中で生きにくさを感じた時、他の生きものに目を向けることで救われることがある。
    人とは違う時間軸で生きている、人とは違う世界の見方をしているものたちがいる。それを感じるだけでも、違うんじゃないかな。

    宇宙の茫漠な時間に想いを馳せた時、悩みは小さなことだと思うことがある。逆に小さな世界の力強さ美しさを知り、力づけられることがある。
    本作は、そんな自然と生きものに出逢う5つの短編。

    生きにくさを抱えた主人公たちが、地球の層構造、クジラ、伝書鳩、珪藻、気象に魅せられた人に出逢うことで人生を見直すきっかけを得る。
    それぞれの悩みの内容と出会う自然科学の話が見事にリンクしていて、ほんとにうまい。 
    どの話も優しく心に沁みてきます。

全251件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

著者紹介
1972)年大阪生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻。博士課程修了後、大学勤務を経て、2010年『お台場アイランドベイビー』で横溝正史ミステリ大賞を受賞。2019年『月まで三キロ』で新田次郎賞を受賞した。著書に『磁極反転の日』『蝶が舞ったら謎のち晴れ――気象予報士・蝶子の推理――』『博物館のファントム 箕作教授の事件簿』『ブルーネス』『ルカの方舟』『梟のシエスタ』など。

「2020年 『コンタミ 科学汚染』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊与原新の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする
×