れもん、よむもん!

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  • 新潮社 (2014年9月22日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (132ページ) / ISBN・EAN: 9784103365112

みんなの感想まとめ

本書は、著者のはるな檸檬が自身の読書遍歴を通じて、本への深い愛情や思い出を描いたエッセイ漫画です。子供の頃から本屋や図書館に親しんできた著者の姿が、読者に共感を呼び起こします。特に、青春時代に影響を受...

感想・レビュー・書評

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  • 『ココの詩』の皆さんのレビューで本書を知って読みたくて。著者初読み。『ココの詩』話は共感しまくり。寝ても覚めてもその世界に浸ってしまうような本に出会える幸せ。椎名誠顔の話や後半の高校時代の良き友と読んだ本の話も良かった。

  • 本をテーマにした自伝的コミックエッセイということで手に取ってみました。はるな檸檬さんの本を読むのは初めて。出だしは本人も方向性に迷っているのか、なかなか話が進まずどうにもまどろっこしい。でも、高楼方子さんの作品を紹介してきたところから徐々に面白くなってくる。高楼さんはまだ未読なのだが、檸檬さんが“少女期最大の衝撃作品”と言う「ココの詩」がすごく気になりました。マンガでの作品紹介ってイメージしやすくていいですわ。胸にぽっかり穴が空いたイラストが面白かった。
    思春期に突入し、中学~高校と、友人との出会いを通じて様々なマンガや小説に触れる檸檬さん。特に、高校時代に出会う親友・はるなちゃん(同じ名前だからややこしい)が、自分のスタイルをしっかり持った流されないコで、とてもかっこいい。山田詠美、吉本ばなな(当時の表記です)、村上龍…その頃読んだ作品が思春期の檸檬さんにどんな影響を与え、どんなことを感じたかが当時の思い出を交えながら描かれる。笑いながらも時々切ないです。自分の思春期やその頃の友人のことなんかも思い出しちゃってねえ。
    そして、はるなちゃんが読んで感動したという、アエラに掲載されたばななさんのエッセイがまたよくって!涙出たわ。「特に若い女の子に社会が要求することは、ほとんど超人になれというようなことばかり」というくだりにはものすごく共感。結構な長文らしいのだが、それを一字一句手打ちでメールしてきたというはるなちゃんもまた素敵だなぁ。そしてそのはるなちゃんがメールで「わたしはね、あの頃読まずには生きていかれなかった」と書いてきたとのことだが、その言葉はまんま自分にもあてはまるし、きっと同じ思いを抱いてきた人はたくさんいるだろう。そこでまた胸がじ~んとしたのでした。
    前半は☆3つ、後半は☆5つって感じだけど、始まりがユルユルだったからこそ後半が印象的だったかなというところもあり。私は東村アキコさんの自伝マンガで檸檬さんの存在を知ったので、檸檬さんにとっては姐御的存在の東村さんがちょこっと登場したのも嬉しかったな。
    巻末「れもん、よんだもん!」で、紹介した本の表紙をあえて手描きで載せているのもまたいいなと思いました。いくつか読んでみたいなと思うものもあり。10代~20代前半によく読んだ山田詠美や椎名誠の作品で読み損ねてたものも結構あったので、今からでも是非挑戦したいな。

  • 作者のはるな檸檬さん、小さな時から本屋に図書館に居るのが大好きだった。そんな子供の頃からの本への思いをマンガに。読書遍歴といか、時代時代によって好きな作家も変わり、日本の作家としては高楼方子、星新一、椎名誠、吉田戦車、吉本ばなな、山戸詠美、村上龍などがでてくる。

    私が、青春時代によく読んだ作者と言えば、北杜夫、遠藤周作、吉行淳之介、安岡章太郎、大江健三郎、庄司薫、五木寛之、団伊玖磨、丸谷才一、なだいなだ、達だが、名前を挙げているだけで懐かしい。

  • はるなさんの本への愛が溢れた、読書遍歴エッセイ漫画。後半に進むにつれてどんどんとはるなさんの学生時代の内面に深く入っていくようで、こちらもしっかり噛み砕いて読まないと、という気持ちで読みました。自分の内面を細かく棚卸しして、思いを言語化されているはるなさんがとにかくすごいなぁという尊敬の気持ち。自分も本が好きな方の子どもだったとは思うけれど、生きるために読んでいた、なんて大それたものではなかったし、ただ楽しみとしてしか接してなかったんじゃないかなぁ。きっとはるなさんならそんな本との接し方でも否定しないんだろうな。
    "大人になる"ということはあらゆる余計なものを捨てて捨てて、ただの、何ということのない、シンプルな自分自身に戻る、ということです
    心に留めておきたい言葉です。

  • 本がなくても子は育つ⁉︎
    いや、少なくとも私は育っていなかった。
    きっとはるな檸檬さんもそうだろう。‬

    ‪“流していく時間”が、本を開くと“流れていく時間”へと変わる。ここに居ながらにしてどこへでも行ける。
    多くの支え、救いをくれる。
    そんな本の持つパワーを存分に知っている。

    いわゆる同士。
    しかも同年代で、愛読していた山田詠美、吉本ばなな、椎名誠、村上龍…そんなはるな檸檬さんに、あまりにも親近感が湧き過ぎて
    「エイミーが…エイミーがあとがきを書いてくれてるよ‼︎しかも村上龍さんにまでこれが届くなんて!」と、まるで自分のことのように感激して泣いちゃった!

    あの頃読んだ本は、羽毛のように心に舞っていて、
    暖めてくれたり、クッションになったり、翼になったりしてふと救ってくれるもので。
    あの時スポンジのように吸収したそれらの本たちが、
    今の自分の一部であることは紛れもなく。

    そんな大切な本たちを改めて愛しくさせる
    『れもん、よむもん!』最高です♡

  • 読まずには生きていけなかった。

    感じたことのない人には大げさに響くんだろう。でもきっと、作者だけでなく、私だけでなく、この気持ちを通り過ぎていく人々がいる。こういう本を通して、知らない人とでも、そっと寄り添って手をつなげる気がした。

  • 内容も笑えて泣けて、読んだ事ない本も読みたくなってとても良かった!けど、、、文庫版の解説を見た時に号泣しました。嬉しくて。こんな事は初めてでした。出版社の方や編集の方の読者愛が伝わって粋だなぁと思いました。

  • Twitterで紹介されている方がいて、購入した。
    檸檬さんの本との出会い、楽しかった。

    本文に出て来る本を読んでみたくなり
    早速、風葬の教室を購入。
    よしもとばななさんのキッチンも読んでみようと思う。
    檸檬さんの他の作品も読んでみたい。

  • 椎名誠をイケメンだという''はるなさん''と、村上龍と結婚したいという''はるなちゃん''の、ガールミーツガール。
    私より一回り年下だけど、女子中高生時代に読んできた作家が共通。
    なんか、もう、胸いっぱい。星新一、山田詠美、村上龍、吉本ばなな・・・。社会人になってからは読んでいない作家ばかり(エッセイは除く)。
    読書好きを隠していた JK時代。隠してなければ、生涯の女友達はできていたのであろうか。タイムスリップして試してみたい。そんなノスタルジックな気持ちになったり。

  • めっちゃ良い本(漫画)だった〜!!!!

    人の読書遍歴って面白いですよね。
    はるな檸檬さんの遍歴が自分自身のものと少し被っていて、分かる〜!!となったり。

    本があって良かったなぁ、いや、本がないと生きてこれなかった  みたいなくだりがあるのですが、
    まさに自分自身もそうだなぁと深く強く頷きました。

    本がなかったら今ここに居ませんし、ブクログも出来ていません。
    とっくに死を選んでいたなぁと、しみじみ思います。

    そんな事に思いを馳せられる、素敵な漫画でした。
    読んで良かった!
    漫画なので読みやすくて、色々な本が出てくるから読書リストを作るのにも良いはずよ。

    オススメです!

  • やっぱり本をたくさん読んでいる人の感性って本当に素敵だなと改めて思った。
    今のわたしにとってメッセージ性の強い内容もあり、心にじんわり残る作品だった。

  • 高校生の時にはるなさんと友達になりたかった〜!世代が違うので読んできた本も違うけれど、本に対する熱量は共感する部分がたくさんあった。小学生の時図書室で床に座って本を読んだことを思い出して懐かしい気持ちになった。

  • ふたりのはるなちゃん、よかったー!
    そして、エイミー、読んだもん!よかったー!!
    私も本の世界に入り込んでみたい。
    私も、ものすごい人にならなくていいんだ。バカで単純でいいんだ。
    バナナさん読みたくなっちゃったな♪

  • 私も子供の頃から本好きだったけど、足元にも及ばないわーって思いました。

    吉本ばななさん、久しぶりに読みたいなって思いました。

  • 前半は探り探りな雰囲気がありましたが、後半にかけて衝撃を受けた本や、憧れの友人と本にかけた青春のエピソードが作者独自の優しさと少し切なくなるような描き味で綴られとてもよかったです。

    その時代に読んだ本は、その時出会った人や感情の思い出もセットになっていて、はるなさんの青春に自分の青春も重ねるように読み進めた。本はいいなぁと改めて思いました。

    エピソードにあった本は著名ながら手にとったことがなかったので、読んでみたいです。

  • 読書コミックエッセイ。方向性は違うが子どもの頃から本がないとダメだったのでとても共感できた。感情は覚えていても内容は覚えていないってすごく分かる〜。
    著者の親友さんが本当にカッコいい。
    子どもが自分の本棚から本を持っていくようになってくれたら嬉しいが。その前にまず整理だな…。

  • やっぱり読書っていいな。
    改めてそう思わせてくれるエッセイ漫画。
    何がいいって、紹介される本への愛情がビシバシと伝わってくるところ。
    私は記憶力がないと断言するはるな檸檬さんは、しかし、「感情」の記憶は鮮明に思い出せると言います。
    私にもそういう本がある。
    細かい内容は覚えていなくても、幸せな気持ちを思い出せたり、不安になったり。
    その「感情」の中に「好き」って気持ちが多めに含まれている本を何回も読んでいるように思う。
    何度読んでもわくわくしてどんどん好きになる。
    そのときめきを思い出した。
    やっぱり読書っていいな♪

  • クリスマス時期の本屋さんの片隅で、目が廻るような思いで次々と気になる本を手に取ったこと。
    図書館であと何冊借りられるかを母に聞いた時「まだあと◯冊も借りられるよヽ(´▽`)」という言葉に心臓が躍り出したこと。
    移動図書館に一歩足を踏み入れた時の異空間に入り込んだ感覚にSFを感じたこと。
    運動が大好きで、自転車や一輪車を誕生日にお願いしてたのに「…これ、本に変えたら何冊になる?」と母に聞いた時のドキドキ感。
    全部思い出しました。
    後半、そしてエイミーの解説に、不覚にも涙してしまった!
    読み始めはこの本で自分が泣くなんて想像だにしなかったですw

  • 新年に、なんとまあワクワクするコミックエッセイを読んだもんだ。幸先良い!

    1年も前だったか、ひとまわりも下の書店経営女の子(子?)と読書遍歴の話をしていたら、「私、まさに『れもん、よむもん!』そのままです」と言っていて、知らんけど気になるなあ、と買ってはみたものの、なんとなく敬遠してしていたのだが、ふとしたタイミングが訪れて読んでみた。すばらしい読書案内であった!

    「読書とは何か」的な堅苦しい本も割と読んでいるけれど、これを読んだほうがよっぽど本の楽しさが伝わる。そうそう、そうだよねえ!って叫びたくなる。本を読むことで、この世は「生きるに値する」そう感じさせてくれたという著者。この言葉は、岡田淳さんも言ってた。

    あとがきで山田詠美さんが「中学時代までの読書体験がとても重要」と書いてた。続けて「そこまでの柔らかな脳みそで、他の人の言葉をどんどん吸収して自分のものとする、その過程が個人としてのスタンダードを形作っていく。そして、高校に入る年頃になった時、その時までに作られた価値基準を応用して、新たな本の世界に飛び込んで行く。そうした読書体験を経た人生は、とてつもなく豊かになると信じて止みません」と。

    ほんとそう。国語のテストみたいに「登場人物の心情を答えよ」「作者の言いたいことは何か」なんてことにいちいち答えるのが読書ではない。答えやすい文章ばかり読んでてもしょうがない。わけわかんなくても、わけわかんないことを「感じる」読書。読んで、感じて、ちょっと考えて、少し周りの景色が違ってくればそれだけで、この世はまた新しいものに見えてくる。そんな読書体験をたくさんの子どもたちにしてほしい。(大人だってこれからでも遅くない!)

    中3の娘が高校受験を迎えるにあたり、ほんとうにこの1年近く、いろいろな疑問にぶち当たった。いろいろ考えた。今のところ、強く思うのは「親が変わらないと」ということ。お金を稼ぐために偏差値の高い大学に入って、そのために偏差値の高い高校に入る(あるいはそのために中学受験をする)ことが、幸せではない、ということだけは、ちゃんとわかった(もちろん、過程としてそこを選択する人もいる)。生きることを楽しむために、どう生きるかを「自分なりに」考えられること。一人ひとりにそんな力をもつことができたら、未来は明るい。今はそんなことを思っていて、まだまだ考え中。「脱成長コミュニズム(斎藤幸平)」「ファブリケーションの教育(隈研吾)」なんて言葉にも出会った。

    なんだか本の感想からずいぶんズレたが、、、
    どうか、ほんとうに豊かな一歩が踏み出せる、2021年を。

  • taknalというアプリでおすすめとして出てきて、その紹介文が素敵だったので読んでみた。

    作者の高校時代までの読書遍歴を描いたコミックエッセイ。
    「この本を読んだときにこう思った」「友達の〇〇に勧められた本が素晴らしく友達までが素敵に見えた」という内容。

    読んだことのない本ばかりで、へぇーそうなんだ!と友だちの話を聞く感覚で読んでいたけど、吉本ばななさんの本に触れている内容(P111〜)に心を掴まれてしまった。


    作者は「都会」や「東京」について、

    『「横並びを強制しない」感じというか
    誰もがひとりひとりで淡々と孤独で
    それが当たり前というような

    東京では「ひとり」だったり
    「変わってる」ということが特別ではなくて
    たとえばどんなに変わった格好をして歩いていたとしても
    人混みの中では特に誰もみないし放っておかれる

    そういう東京のクールさにわたしは心から安心を覚えます』

    と書いているんだけど、いやぁ…本当それ。
    長く暮らした東京から地元にUターンしてきた身の自分には響きすぎて…。

    地元では「相手全てを把握しないと気が済まない」人がものすごくたくさんいて、その上で「"横並び"からズレた者はレールに戻される」「戻る意思のない者は淘汰される」みたいな心地悪さを感じることが多々…本当に多々あって。

    昔から地元が苦手だったけど、上京するまでは何が苦手なのかわからず。
    きっと自分は人に干渉されるのが苦手なんだ…と苦手の正体を大人になった今ビシビシと感じていたんだけど、こんなことを思う自分が「変」なのかもしれないと思っていたところ。

    この文章を読んで、あの「放っておかれる安心感」を感じている人が自分以外にもいるんだと、涙が出そうになりました。

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著者プロフィール

漫画家。1983年宮崎県生まれ。2010年に宝塚ファンをコミカルに描いた漫画『ZUCCA×ZUCA』でデビュー。著書に自身の読者体験を描いた『れもん、よむもん!』、妊娠・出産体験を描いた『れもん、うむもん!ーそして、ママになるー』、宝塚ファンの夫婦を描いた『タクマとハナコ』、社会に適合するため“普通”の女性に“擬態”するダルダル星人を主人公にした『ダルちゃん』などがある。2013年に結婚、現在は2児の母である。

「2020年 『専門家と作ったスキンシップ絵本 ぎゅ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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