氷の仮面

著者 :
  • 新潮社
3.09
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本棚登録 : 73
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103368113

感想・レビュー・書評

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  • 自分とくにふつうですけども
    友達になれませんかね

  • 異性へ変わる事を望んだ少年は、真実の人生を掴めるのか?『性の壁』に挑んだ長編小説。
    赤いランドセルにスカートがうらやましかった。僕は恋のスタートラインにも立てない…。
    翔太郎少年の苦悩が心にしみて痛いです。彼の半生を描いた作品ですが、学生時代と
    それ以降で印象が違う。翔太郎の性格も「繊細で純粋」と「大胆で自信家」二分割な印象。
    ストーリー上、都合が良すぎる部分が多かったけど、ぐっと来る部分もありました。
    かわいくて健気で、透明感があってピュアで…子供の頃の一途な恋、そこが一番良かった。

  • 表紙のイラストで、だいたい内容は想像できましたが…

    重いテーマですね。

    重くて、最後まで読み切れませんでした。

  • 白水翔太郎 小学四年生
    誰にも言えない漫画のヒーローに似ている真壁君に恋してしまった。
    女の子の可愛いフリルのスカートをはいてみたい…。
    お姉ちゃんの赤いランドセルが羨ましい…。
    七五三の着物もお姉ちゃんのが良かった…。


    性同一性障害…。
    男の子に生まれてしまったけど、女の子の心を持つ翔太郎
    少年から思春期、誰にも言えず、どうしようもない感情に
    悩み・苦しみ・傷付く姿が成長と共に丁寧に描かれていた。

    チーコママのお店で働き出して、私から考えると
    何とも安易に思える程簡単に自分の身体を変えて行くのに
    戸惑ったけど…そこで、自分自身とじっくり向き合い
    女の子に変わった事に、何故かホッとした。
    性同一性障害の人の苦しみ切なさ決断を上手く描いていた。
    また、それらの人を取り巻く環境の変化、時代の流れも
    丁寧に、丁寧に描いでいた。
    丁寧に描こうとするが故かモタモタ…くどい感じが拭えなかった…。

    お姉ちゃんやお母さんや友達
    優しい人達に囲まれて、笑顔の翔太郎…良かったね。
    最後にお父さんとチーコママの関係
    過去にとっても、驚いた。
    お父さんの翔太郎への深い愛には感動したけど、
    それだったら、息子の秘密を知った時、あんな風にしなく良かったのでは、
    一番理解できるはずの人がどうして…。
    生きている内にもっともっと話せたはずなのに…。

    ラストの初恋の人、真壁君との再会のシーンとっても良かった。
    ひたすら一途な思いが届いてたね。

    HEP FIVEの観覧車・王子動物園・阪急百貨店…
    リアルに思い浮かべる事の出来る所が、これまた丁寧に描かれてて
    それは、嬉しかった(//∇//)

  • 翔太郎が心と体の性の不一致に悩みながらも蘭になっていく姿を通し、ほんの少しまた性同一性障害に対しての理解が深った。
    女は女というだけでスタートラインに立てるのだ。
    この言葉が印象的だった。
    2015.04.01読了。

  • 「氷の仮面」塩田武士◆翔太郎という男らしい名前を付けてもらったのに、男であることの違和感は成長と共に膨らむ…。学生時代は丁寧に描かれていて、翔太郎と共に憧れの真壁くんにときめいたりイジメに憤ったりできたのに、その後の人生はドラマを詰め込み過ぎた感。やはり一番必要なのは理解者。

  • 性同一性障害に悩む少年の小4から30代半ばまでの青春小説。
    同級生男子に抱く恋心、いじめ、親の不理解など母親の立場になって感情移入してしまって読んでいてとても辛かったです。子供に傷ついて欲しくない、守ってあげたいと思う一方で本人らしさも大切だし、最終的には救いのある結末でしたが、もっと早くに寄り添ってあげられなかったのかと思いました。椿姫彩菜さんの著書を思い出しました。

  • こういう生き方もあるんだなぁ。男が女性として生きていく大変さがわかります…

  • 「盤上のアルフア」以来
    塩田武士さんの文章のリズムが好きで
    つい 手をだしてしまいます

    マイノリティーの存在には
    無条件に肩入れしてしまうのです
    性同一性障害
    この言葉を作りだしてしまう
    社会の方に障害を感じてしまいます

    全く 知らない世界なので
    それなりに興味深く
    読ませてもらいました

    取材をしていく上での
    いろいろな「こぼれ話」が
    ノンフィクションとして書かれると
    もう 一冊の「氷の仮面」が
    できあがるような気がしました

  • 性同一障害の少年の生き様

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著者プロフィール

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。2019年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。『罪の声』の映画化が2020年公開決定し、小栗旬・星野源の共演が決まっている。

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