ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 181
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103368519

作品紹介・あらすじ

なんでもかでも三十八文、江戸の百均「みとや」開店! ワケあり品も商います! 間口二間の小さな雑貨屋「みとや」。しっかり者の看板娘お瑛は、頼りない兄が仕入れてくる品々に、てんてこまい。山ほどの算盤、不気味な守り刀、恋歌が書かれた五枚の絵皿……。品物をめぐる謎が思わぬ人間模様を浮かびあがらせ、いつしか亡き父の秘密まで明らかに。兄妹の凸凹コンビが活躍する、晴れ晴れとしたよろず屋繁盛記。

感想・レビュー・書評

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  • おきゃんなお瑛、しょーもないのに憎めない長太郎。
    読んでいると元気をもらえる。

    ここしばらく「あきない正傳」と「みをつくし料理帖」を続けて読んでいたので、時代物の基礎知識がついていたため読みやすかった。

    文明の利器の発達が目覚ましい昨今、江戸時代の話を読むと、なぜか人心地がついてほっとする気がする。

  • 軽く読めてたのしかった。

  • 時代物、結構好きだな

  • 図書館より。

    飄々とした兄貴に振り回される、妹の話。あっさり読了。

  • ★2.5

  • うーん、普通。

  • 江戸時代の100円均一店―三十八文屋を営む兄妹の物語。
    主人公のお瑛ちゃんがまっすぐでいい子で好感がもてる。
    元気がもらえた。

    収録作品:ご破算で願いましては 月に叢雲、花に風 我が待つ君 めんないちどり 天神さまが寝てござる 化粧映え

  • 江戸時代に、現在でいう100均があったとは。
    基本ひとりで頑張るお瑛はけなげ。逆に兄は、いろいろ問題があって共感しづらい。店を放り出して出かけるとか、ちょっと不安になるコンビ。
    表題作がよかった。武士の直之が、慣れない商いを頑張る姿など、好ましかった。

  • 兄一人、妹一人だけの店。
    妹目線で物語が進むので、兄の行動が見えない。
    最終話を読んで「兄も辛かったろうなぁ」と思った。
    騙されたとはいえ自分が借金を作って、借金の形に店屋敷を取られ、偶然とはいえ両親も亡くす。手代が実は叔父で。自分たちに恨みを抱いている。元を辿れば自分の若旦那気質が原因かもしれない。
    妹の苦しみは描かれているので、読み手として分かりやすい。兄の苦しみは描かれていないのでより想像を書き立てられた。素直じゃないのがまた面白い。
    叔父も含めて、登場人物皆が幸せになってほしいと思った。

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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