挫折を経て、猫は丸くなった。 書き出し小説名作集

  • 新潮社 (2016年6月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784103369325

作品紹介・あらすじ

一瞬で読めて、無限に広がる416の物語。「彼女の頰を、マウスカーソルで撫でた」「白ブリーフの落とし主は永遠に見つからない」「ヒーローたちの利害は複雑に絡み合っていた」「担任に好かれている吉田と、ただの吉田がいた」――提示されるのは冒頭だけ。続きは読み手のイマジネーション次第の自由な文学、「書き出し小説」。416本の異なるストーリーがあなたを魅了する!

みんなの感想まとめ

物語を創作したいが、発想力や時間がないと感じる人々にとって、この書籍は魅力的なコンセプトを提供します。416本の多様な書き出しからなるこの作品は、短い文章でありながらも、読み手の想像力をかき立てる力を...

感想・レビュー・書評

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  • 「物語を創ってみたい。でも発想力がないし時間もない…。」
    そんな気持ちを持ったことのある読書家は多いはず。自分もその一人。
    そういう人にとって、このコンセプトは非常に惹かれるものがある。

    読んでみると、どこまでも想像が広がる秀逸さを感じるもの、もはや一文でオチまで完結しているネタ的なものなど幅があり、楽しく読めました。
    中には、「この一文をきっかけに創作してみようかな」(たぶん著作権的にNGなのでしませんが…)なんて思える文があり、読んでよかったなと思います。

  • 書き出しのみのアンソロジー。続きの想像も自由でおもしろい。一文だけで笑ってしまうものもあり、吉田シリーズは最高でした。

  • 416本の「書き出し」のみで構成された一冊。
    たった1、2行の極めて短い文章で読み手の想像力を掻き立てるような、世界が広がっていくような感覚が楽しい。
    気に入った書き出しを見つけては付箋をバーッと貼って眺めたくなるような一冊だった。(実際にはブクログの読書メモに登録しました)

  • 想像が膨らんで、含み笑いが止まりません。

  • やってもうた!

    名作の書き出し集かと思ったら、書き出しだけ上手い作品の寄せ集めだった。

    図書館派の乱読主義なので、どこかで面白いと聞いて適当に借りて読んだらビックリ。

    吾輩は猫である……とか、トンネルを抜けると……みたいなを勝手に想像してたら、無名な人たちの書き出し集だった。(勝手に勘違いしたたけなんだけどね)

    なので、数ページで返却しようと思ったけど、思い留まり読み続けたらそれなりに面白い。

    とは言っても、この人の書いた本が読みたくなる感じではなく「サラリーマン川柳」のように「ニヤリ」として終了〜みたいな、全く深みのない感覚。

    斬新さで★3つですが、正直この本を他人にオススメしたら、センスを疑われそうなほどキツイ本です。

    この本に惹かれても、絶対に立ち読みしてから購入することを推奨します。

    私と同じ過ちをしないようにご注意を。

  •  小説の1行目、1文目ってなんやゾクゾクさせてくれるよね。たった1行で、主人公がどんなやつか、どういう状況にいるのか想像できるものもあれば、「どういうこっちゃ!」と先を読み進めたくなるものもある。
     好きだったのを以下に。

    「挫折を経て、猫は丸くなった。」
    「音楽性の違いで解散した三人は、同じ工場に就職した。」
    「迂闊だった。褒め上手を敵に回すとどうなるか、ちょっと考えれば分かったはずじゃないか。」
    「五の倍数に対してすら素直になれない日もある。」
    「全てを失ったが、残尿感はある。」
    「ユニクロに行くためだけに着る、ユニクロではない服を用意している。」
    「人が避けた席には、それなりの理由がある。」
    「誰かと戦っている内は、自分と戦わなくていい。」
    「彩度の低い部屋でグリーンピースが目立っている。」
    「全員かかってこいよ。鍵を掛けたアカウントでつぶやいた。」
    「そう、いつだって鮭フレークはこんなふうに余る。」
    「二次会になって互いの薄毛に触れはじめた。」
    「初めてのキャラメルフラペチーノに、利休の心は震えた。」
    「揉みたいものがまだ、友の睾丸だった頃だ。」
    「先週の飲み会を思い出しながら走り、自己ベストを更新した。」
    「怒っている童貞で、暖をとった。」

     最後のやつとかどういうことやねん。うちも書き出してみたくなったわ。

  • 光浦さんオススメ

  • おもしろい。
    時々ふと手に取って、アテもなくページを開いてみたくなるに違いない。
    吉田。

  • 冒頭だけが提示される、書き出し小説名作集(416本)。


    「挫折を経て、猫は丸くなった。」
    「彼女の頰を、マウスカーソルで撫でた」
    「白ブリーフの落とし主は永遠に見つからない」
    「ヒーローたちの利害は複雑に絡み合っていた」
    「担任に好かれている吉田と、ただの吉田がいた」

  • 以前新潮社文庫がやっていた一文紹介帯等、こういう企画、大好き。 「書き出し小説」と謳っているけれども、「超短編」的なものも少なくない。小説の一文目、というより最後の一文や第二章の始まりの方がハマる感覚を得るものも少なくなかった。そういったところに「書き出し」を期待していると少し違和感を感じるけれども、読み進めていくうちに企画の面白さの1つとして楽しくなってくる。 個人的には歴史的人物編のガンジーが一番ヒット。 友人らにシェアしてお互いの好きな書き出しと広がる物語について語りたい、そんな本。

  • 「書き出し小説」。企画がぶっ飛んでる

  • 書き出しなのかは分からないが、面白い短文集なので想像力をかきたてられる。

  • 以前読んだ『書き出し小説』の続編。
    デイリーポータルZで連載されている企画が元になっている。
    ネタバレになるが今回のお気に入り。
    「自分のせいで、人文字は少し意味が変わった。」
    「「ここは任せとけ」そう言った父は、すでにクレーマーの顔になっていた。」
    「自分の名前を「キャー!」だと思っていた。」(テーマ・虫)
    「遠くから間違った名前で呼ばれている。」(テーマ・恥)
    「ゾンビらしいことは何一つしてやれなかった。」(テーマ・ゾンビ)
    視点の位相、耳慣れた自然な言い回しの中にある違和が可笑しい。

  • 短歌として読んでもおもしろい。

    私小説、ファンタジー、児童文学、ミステリー、sf、、、物語の続きが読みたくなる!!
    のに、ない、というジレンマ。笑
    1日3行くらいずつ時間をかけて味わいたい。

  • 一瞬で読める、自由で楽しい416の物語。書かれているのは冒頭だけ。続きは読み手のイマジネーション次第。選りすぐりの新しい文学、ここに集う!(e-honより)

  • タイトルも書き出し小説。
    「デイリーポータルZ」で募集された書き出し小説の中から名作を選りすぐって編んだ作品集。ほんの数行にいろんな情景、ドラマがあり、そのあとにも妄想が膨らませられるとても楽しい超短編。

  • 「書き出し」のみのアンソロジー。続きを予感させる作品もあれば、その一文で完結している作品もある。特に、唐突に現れる商標や下ネタを交えた作品にはやられた。

  • 寝る前にぽつぽつと読んでみた。発想が面白い。小説は書けないけど書き出しは書けるってのもとてと納得した。

    この作品はどうやって続くと思う?って友だちとやりたいがために、買おうかなと思ってる(今回は図書館で借りたので)

    みなさんすごい発想力だったけど、私が気に入ったのは以下。

    ・右折してきた車にぶつかる瞬間、頭の中で大きな指がCtrl +Zを押した。
    ・曖昧なまま始まり、形式上ははっきりと終わった。
    ・ガンジーが生涯でただ一人、殴った男の話をしよう。
    ・ショートケーキがたべたい。可愛くなれなかったら死にたい。

  • こんな書き出しなら、間違いなく食いつく。
    クスクス笑えるものもあれば、なるほどと納得するものまで、続きが気になる。
    もはや、超ショートショート。
    いかに、興味と妄想と感情を揺さぶるか。
    書き出しが大事とは、よく言ったもんだ。

  • ひとことで言うととても好き!!!全部面白い、
    まず発想がすごい。自分がもし小説を書くとしたらはじめの1文をどうするかなんて思いつきそうで思いつかない…。これを読んでるとくだらないけどときには考えさせられるので心のデトックスにちょうどいいです^^*

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著者プロフィール

68年生まれ。香川県出身。89年、マンガ家としてデビュー。以後、アニメーション制作、舞台脚本演出、小説執筆など、マンガ以外の分野で活躍。『バカドリル』シリーズ(タナカカツキ氏共著・扶桑社)『味写入門』『味写道』『こどもの発想。』(アスペクト)『少し不思議。』(文藝春秋)『ノベライズ・テレビジョン』」(河出書房新社)『書き出し小説』(新潮社)など、著書多数。

「2015年 『大爆笑!こどもの発想。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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