暗殺

  • 新潮社 (2024年1月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784103381402

作品紹介・あらすじ

殺人犯はここにいる! 声なき目撃者と刑事が暴く、邪悪な政治家の罪と罰。大学受験の朝、駅で射殺事件を目撃しながら通報を怠った麻紀。やがて親友の恋人として再び姿を現した犯人は職業的殺人者だった——。一方、事件を追う刑事のことみは現役大臣の秘書と交際するうち、大臣の特殊な性癖と周囲の不審な事件を知り、密かに調べを進める。殺人の構図と人間の暗部が読者を打ちのめす傑作長篇。

みんなの感想まとめ

衝撃的な射殺事件を目撃した女子高生と、その事件を追う女性刑事の物語が描かれています。権力の腐敗や暴走に翻弄される市民の姿がリアルに描かれ、個人の葛藤や社会の課題も織り交ぜられたサスペンスが展開されます...

感想・レビュー・書評

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  • もう何十年かぶり…というほど久しぶりに赤川次郎作品を楽しんだ。

    大学受験に向かう女子高生が目撃した射殺事件。
    かなりの衝撃に信じられない気持ちが渦巻いているのだろうが、どうしたらいいのか…とにかくは受験校へと走る。
    なすすべもなく日は過ぎていくのだが、ハッキリと目撃した犯人の顔を忘れることはなく…
    やがて親友の恋人として再び目の前にしたとき。

    ハラハラしながらも女性刑事と大学へ進学した彼女たちの行動に目が離せない。
    事件をひとりで追う女性刑事に大臣秘書と繋がりができ、その大臣の周りで起こる不審な出来事とは…。

    凶悪な事件に権力の醜悪という、かなりのサスペンスだがそれを感じさせないのが赤川ミステリーなのか…と改めて感じた。


  • 珍しいのかどうかわからないが、社会派の赤川次郎。
    権力の腐敗と暴走。それに翻弄される市民。
    マスコミも警察も全く当てにならず、個人では、スルーするか長いものにまかれるしかないが、いずれにせよ、結局個人は追い詰められる。
    そして権力の暴走に個人レベルで抗っても、圧倒的に不利なことが描かれる。
    最後の最後まで、黒幕は保身をはかる。

    小説ほど酷いとは思っていなかったが、現実でも政治家の裏金問題やら、統一教会問題やらを見ていると、構造は全く同じ。
    変わらないからと言って放っておくと、この小説のように、いずれは自分の首が絞まるのだろうという危機感が焚きつけられる。ここ数十年間の日本社会の地盤沈下は、そうした構造を野放しにしてきた我々市民の責任かもしれない。自分の首が絞まるならまだしも、将来世代の首が絞まることになるのだろう。
    逃げきるのではなく、何を自分がするのかということは大切なこと。若者たちにもぜひ読んでほしい。

    サラッと読めるサスペンスの中に、社会の課題を描き、個人の葛藤やドラマも盛り込まれた良質なエンタメ。

  • 昔、三毛猫ホームズシリーズにはまって以来の赤川次郎さん。
    やっぱり読みやすくてスイスイ完読。
    このみ刑事の単独行動が多くて、刑事って2人組じゃないの?と思ったり、殺し屋が案外ころっと恋に落ちていたり、たまに小さな疑問はあったけど、なんだか軽く読める感じなので、通勤中なんかにいいかも。

  • 装丁のオッドアイの猫に惹かれたが、著者といえば猫だから?

    さて、政治や警察ミステリーなのだが、近年の小説のようにおどろおどろしくなく、淡々と謎解きが進んでいく。なんだかんだと本当の悪人は存在せず。

    今のミステリーとは異質で、それがある意味、新鮮ですらある。昔「三毛猫ホームズ」を愛読していた読者として、昔を懐かしみながらの感もある。

  • <懐>

    赤川次郎。彼の作品を読むのは久しぶりである。昔多分学生時代に『三毛猫ホームズ・シリーズ』などがベストセラーになり,僕もかなり沢山の赤川作品を読んだ。もう45年程も前の事だな。作品はほぼ全部謎解きミステリーだ。大概は誰かが死ぬか殺されるかして事件が始まってゆく。まあしかし作家の作風と云うのはこうも変わらないものだなぁと今作を読んで思った。

    赤川次郎の著者紹介ページには昔からづっと「日本機械学会に勤めていてその後作家に…」と云う事が必ず書いてある。実は僕も日本機械学会にはちょっと縁があるんだ。むろん務めていたわけではないが,僕は某メーカーで機械設計をやっていたので,職場の課長をやっている時にその機械学会のとある研究部会へ会社の代表として出席していたのだ。当時はJR信濃町駅の慶応病院のそばに機械学会の事務所があって月に一度くらいはそこへ行っていた。もちろん赤川次郎はその当時はもうそこには在職しては居なかったのだが。

    昔と変わらなく 分かり易くてテンポの良い話の進み具合が懐かしい。変わったのは僕の読書への態度の方で 最近は自分でも知らぬ間に常に作品の アラ探し をしながら読んでいる。(と云うか辻褄がキチンと合うかどうかを無意識にチェックしているのだが,最近そのチェックへの執着がひどい,と自分で感じる) そしてそのアラを見つけてしまう。ああ嫌になるが 読んでいて納得出来なかったり余りにも話が出来過ぎているところはつい追求したくなるってもんだ。

    本文88ページ。悪者大臣秘書 鈴掛との邂逅場面があまりにも蓋然性が無い。主役格の女性刑事が,地下鉄駅を出たところの街中路上で大臣の車に接触して運転手がスズカケと云う名前だったからって…という出会い…誰しもそんな都合のいい話は,と思うだろう。こういう無理矢理話を作ってゆくところが本作には田沢山ある。こう云うのは「興ざめ」と云う言い方が一番当てはまるだろう。

    話の中身がモロ昭和的である。時代設定は現在なのでスマホで写真を撮ったりはしているのだが,ストーリー構成や殺人事件の謎解きなのになぜか男女の恋愛感情の描写も多くそれらが一々少しの謎を含みながら進んでゆく辺りが赤川次郎らしく且つ昭和なのである。45年前に同じような話を読んだ僕と,最近初めてこの話を読む人とでは当然感じ方は違うだろうけど僕には昔と全く同じまんまだと思える。というか赤川次郎は結局これしか書けなく45年間づっとこの調子で書いてきたんだろう。ある意味これは凄い事だ!

    いやいや決して褒めてはいない。こんな昔風のしかも中身スカスカな作品をよくもまあ天下の新潮社が上梓してくれるものだなぁ,と思った。もしも赤川次郎が これで売れてる,これでいい,改善の必要なんか無い と思っている,もしくは年のせいでこの作品が 本気の限界 なのだとしたら悪い事は云わない。もう文筆業からは退いた方が読者と自分の為になるでしょう。みっともないよー。

  • 初めての赤川次郎作品。
    この本が初めてなのが残念。多分もっと読み応えのある良作を書いてるはずの有名な作家さん…
    このお話は特に盛り上がるところはなかったと思う。わたし的には。
    タイトルが物騒な割には、サクサク軽く読めるところが、私には物足りなかった。

    でも政治家もトップにもなると、こんな悪いこと、簡単にできちゃうものなの?周りの側近達が華麗に犯罪を隠匿してくれちゃう。すごい世界でした。

    最近書かれた本にしては、登場人物の話し方がなんだか昭和っぽくて興ざめでした。

  • つまらなくて斜め読み。

  • 大昔、子供だった頃に世の中で流行っていた《三毛猫ホームズ》のシリーズ。

    今回、何かで好意的な書評を見たので、久しぶりに手に取った赤川次郎作品。

    政治的権力の部分、多様性の世の中になっても許されることのない性的嗜好。

    著者には珍しく(かな?)重いテーマも扱っているが、そこはやっぱり赤川次郎。

    いい感じにご都合的にスムーズに進行する部分もちらほら。女子大生(若い女性)も欠かせない。

    が、それはそれでいいのかも。

    ライトで読みやすいエンタメだった。

  • 一言で言うと後半がまじで面白かった!!!
    自分が麻紀ちゃんと立場だったらと置き換えて読むと
    より面白かったりこんな考え方があるんだ〜とか
    私は麻紀ちゃんみたいな行動はできないのですごいと
    思いました笑
    政治家が絡むと本当に大変なんですね。現実でもそうなのかな、
    お母さんが好きな作者さんの本だったので他の作品も読んでみたい!!

  • ン十年ぶり?と思うほどに久々の赤川さん。早朝に駅で起きた射殺事件。目撃した受験生の麻紀とシングルマザーの刑事を主軸に展開し、事件の裏に隠された醜悪な犯罪が明らかになっていく。あちこちで事件が起き人も死んでいくんだけどあまり緊張感が無い。読みやすさなど赤川さんらしいのだけれど、軽い感じもまた赤川さんらしい作品だった。

  • 大学受験に向かう工藤麻紀の目前で殺人事件が起こったことからスタートする物語だが、次々に新しい事実が判明する中で、捜査に当たる西原ことみ刑事が冷静に全体を把握し、黒幕の代議士・山倉を炙り出す過程が楽しめた.殺された竹内貞夫、犯人と目される前畑郁郎、山倉の秘書の鈴掛悟、山倉の地元の後援会長・鈴掛広士、バー ミツコの林田充子・氷川杏らが登場し、話を複雑にしていた.麻紀の友人・高倉ルミと前畑の色っぽい関係が全体のストーリーを少し温めていた感じがした.ことみの友人 M新聞の森田の存在もきらりと光っていた.

  • 大学受験の朝、駅で射殺事件を目撃しながら通報を怠った麻紀。
    やがて親友の恋人として再び姿を現した犯人は職業的殺人者だった——。
    一方、事件を追う刑事のことみは現役大臣の秘書と交際するうち、大臣の特殊な性癖と周囲の不審な事件を知り、密かに調べを進める。
    (アマゾンより引用)

  • お久しぶりの赤川次郎氏の本である?

    他の人のコメントを読み、45年前からの愛読者が、おられることに、……私と、同じだと……

    そう、昭和の良き日、殺人事件から始まる小説にのめり込んだ小説である。

    それも、三毛猫ホームズシリーズで、誰でもが、読みやすい本であった。
    小説で、何人の人が、死ぬの?なんて、思ったりして、人の命が、軽んじていないだろうか?と、思った事もある。

    今回は、大学生が、、簡単に、暗殺者と、ベッドを共にし、妊娠、中絶と……書かれており、昭和生まれの古い人間として、すんなりと読むのが、辛い。

    最後 暗殺者の名前もわからずじまいであるが、覚えておくと言いつつ、「軽やかな足取りで……」と、
    人が、亡くなったのに、少し変では亡いだろうか?と、思うのだが……

    パターンが、いつも、同じようになって来ていると思う.
    しかし、登場人物の面白さで、つい、手にして読んでいるように思う。

    赤川次郎氏の策略であろう。(笑)

  • 読みやすかったが、あまり心に残らなかった

  • 暗殺のタイトルに暗殺者にスポットがあたるスパイとかの話しを想像したが違った。最後は暗殺者も人間と思わせる場面がでてきて依頼者がいることを匂わせる。

  • 面白かった。ただ最後はね…

  • 大学受験を優先してしまい、事件に巻き込まれた人を助けなかった女子高生。その事件には、とんでもない裏があった!?

  • すごく読みやすい作品。

    スっと内容が入ってくるような感覚。先を考えながら読む楽しさもあり、背筋が伸びるような緊張感もあった。

    赤川次郎さんの作品をこれから読んでいきたいと思える本でした。


  • 結構楽しみました!

  • にゃんソロジーの近くにあった猫表紙に併せて手に取ったが、猫は出てこなかった(苦笑)
    久しぶりに読んだけど良くも悪くも変わらない赤川テイスト。
    読みやすいけどさらっとしてる分苦味も強い。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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