あぶない叔父さん

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  • 新潮社 (2015年4月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784103391517

作品紹介・あらすじ

犯人はまさか、あの人!? 常識破りの結末に絶句する「探偵のいない」本格ミステリ! 四方を山と海に囲まれ、因習が残る霧ヶ町で次々と発生する奇妙な殺人事件。その謎に挑む高校生の俺は、寺の離れで何でも屋を営む人畜無害な叔父さんに相談する。毎度名推理を働かせ、穏やかに真相を解き明かす叔父さんが最後に口にする「ありえない」犯人とは! 本格ミステリ界の奇才が放つ抱腹と脱力の連作集。

感想・レビュー・書評

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  • 天然なのか確信犯なのか。優しいのか残酷なのか。いずれにしてもタイトルに偽りなし、「あぶない叔父さん」である。
    そして彼を慕う甥も「あぶない甥」。
    二人のやり取りは表面通り受け取っていいものか、それとも二人とも確信犯で茶番を演じているのか。
    その辺もいろいろ妄想するのも楽しい。
    それもまた麻耶さんらしいということか。

    恰好はあの超有名な名探偵だが、彼もまた推理はしない。

  • はい、久々の麻耶さん。
    普通のミステリーではないと期待していましたが、やっぱり普通じゃなかった。

    突っ込みどころ…ではなく、突っ込み待ちが多すぎる。笑
    叔父さん、アウトでしょ。
    可愛い、ドジ、運が悪い、では絶対済まされないでしょ。

    まぁ麻耶さんファンなのでたくさんニヤニヤさせてもらいました。
    この人の「探偵」と言えるかどうかギリギリのラインを狙うところ、本当に面白い。

    けどそろそろ長編が読みたいです。

  • 主人公は寺の次男の高校生。
    離れに住む何でも屋の叔父さんを慕っている。

    町で起きた殺人事件について叔父さんに聞いてみたら、
    叔父さんから語られる真相とは・・・っていう話。

    この叔父さん、すごくギリギリ。
    その行為は、セーフなのかアウトなのか・・。
    ここを考えていくとどこまでもハマりそうなので考えないことにする。

    一話目では何も感じなかったけど、二話目で主人公が
    叔父さんは優しいから・・みたいなことを言った時に
    怖っ!ってなる本です。

  • 古書店にて1000円を切っていたため購入。帯には〈探偵のいない本格ミステリ〉の文字が。唯一叔父さんが推理を披露する「最後の海」を除いて凡ての話が同じ真犯人という、確かに〈抱腹と脱力の問題作〉ではある。観測効果の極北と言えなくもない。主人公や叔父さんの悪意のなさには底冷えすら感じるが、この点は作者の〈常態〉を知っているからであって、それを知らない初見の読者はそのまま人の好さとして受け取ってしまうのだろうか。むしろそれが怖い。趣向は異なるが同じく高校生が主人公の前作『化石少女』と比べてみるのも一興か。

  • 四方を山と海に囲まれ、因習が残る霧の晴れない町、霧ヶ町。その町で次々と発生する奇妙な殺人事件。その謎に挑む高校生の俺、斯峨優斗(しがゆうと)は、寺の離れで「何でも屋」を営む人畜無害な叔父さんに相談するが…「転校生と放火魔」「最後の海」「旧友」「あかずの扉」「藁をも掴む」収録。

    読み進めるうちに「あぶない叔父さん」というか「叔父さんがあぶない」じゃないか…?と思い始め、最終的には叔父さんギリギリセーフっていうかアウトですよね…?と突っ込まずにはいられなかった…というか主人公の優斗も微妙にあぶな…ゴホゴホ

    霧の晴れない町のようにモヤモヤしたまま終わりましたが、麻耶さんらしい…かな…と納得して読了。

  • 面白いタイトル、「あぶない叔父さん」
    何が危ないのだろうと気になって手に取りました。
    そうしたらもう、ね。
    とても優しくてふわふわした人で、頭も良いし、時々ビシッとするのだけれど…
    あぶないというか、ギリギリというか、怪しいというか、ボーダーラインというか…
    はっきり言って、事故ですか?!故意ですか?!ゲフゲフ…

    主人公は高校生の、斯峨優斗(しが ゆうと)、寺の次男坊。
    住職である父の弟、つまり叔父さんは、敷地内の離れに住んで、なんでも屋、便利屋を営んでいる。
    狭い田舎町で、定職に就かない叔父さんを悪く言う人もいるけれど、優斗にとって、何でも話せる大人であり、大好きな叔父さんだ。

    優斗は、今カノの真紀と、元カノの明美にはさまれ、ずるずると二股を続けている。
    悩める彼の周りで次々と人の死ぬ事件が起こって…

    常に霧が立ち込めるさびしい田舎町、しかも陰惨な事件ばかり起きるのだが、友人の陽介の明るさや、K田一K助そっくりの風貌の叔父さんの飄々とした様子、そして、繰り返しギャグのようなありえない展開に、ニヤニヤしてしまう。
    トリックは非常に手が込んでいて面白いが、それを叔父さんの間抜けさがぶち壊す。
    …ぶち壊すところまで含めて、トリックが完成。

    『失くした御守』
    町の名家の娘が、密室状態から消えた!
    駆け落ち?心中?殺人?

    『転校生と放火魔』
    東京へ引越ししていった、幼なじみの明美が、母の離婚で町に戻ってきた。
    連続放火事件が起きて、明美の様子にかげりが…

    『最後の海』
    優斗の一年上の先輩、枇杷司(びわ つかさ)は病院の次男。
    美大へ行って画家になりたいが、ある事情で父親に反対される。

    『旧友』
    叔父さんの旧友・柳ヶ瀬伸司(やながせ しんじ)は、成功して故郷に帰ってきた。
    豪邸を建てるが、ねたむ人もいて…

    『あかずの扉』
    あけてはいけない。
    え、叔父さんの押入れ?
    (マヤユタカでなくマリユキコだったら、死体くらい隠していそう)

    『藁をも掴む』
    三角関係をうやむやにしておくとろくなことにならない、という教訓(!?)

  • 題名の意味がものすごくよくわかる…

    いいのか、本当にそれでいいのか、のオンパレード。
    表紙と描写で、叔父さんは某名探偵とそっくりです。
    見た目は。
    その実…
    いや、まあ、真相はわかってるんですよね。

    それでいいのか、本当に…

  • 麻耶雄嵩先生らしいミステリーでした。

    読む前はあの日本を代表する名探偵が登場かと…それを逆手にとるところがまたね。

    今後も麻耶雄嵩ミステリーをどんどん期待します。

    ぜひ〜

  • 叔父さんと甥っ子の会話が怖い。
    最終話、叔父さんが止めようとしたせいで甥っ子が落ちてしまって、あの2人もおんなじだったんだなって思って終わる、とかじゃベタすぎかな。
    死にかけてるところに、ズルはいけないことだよ…のセリフとか。
    出来れば一冊でキレイにブラックにまとめて欲しかった。甥っ子の日常の悩みは何も解決してないし、続きそうな終わり方が微妙。

  •  ラストの書き下ろしで、全体が一つになるというワケで(ここで止めないと内容に触れて)

  • ずっともやもやする展開が続きます
    やはり霧のせいでしょうか

  • どんでん返しというほどでもないけれども、そしてそれが論理破綻を来している訳でもないけれど、なかなかシュールな作品かなと思う。まぁ氏の作品はいつもそうなんだけれども。

    おじさんの優しさそれを純粋に信じている(振りしてだけのようにも見えなくない)主人公の語らいは、淡々としながら異文化の世界に迷い込んだようなむずがゆさがちょっとだけある。いやいや、それはさすがに無理でしょみたいなトリックとかではないから、あくまで個人的に思う常識にとらわれているだけではあるんだけども、だからといってそれを正義にして納得は難しいなぁと思ってしまう。

  • 霧の多い過疎の町で起こる事件。
    主人公の男子高校生の家は寺。叔父さんは、見た目金田一耕助ぽく、何でも屋をやっている。このおじさんが大好きなんだな。短編集。
    って、死んでる原因が叔父さんの過失ばかり~。それは不幸なできことだったね、って僕。えー。1篇だけだよ、叔父さんが関わってないの。
    男子高校生は二股をかけるようになり、どちらかを選ばなきゃ、がクライマックス、なのだがどうなったのかわからずに終わる。
    麻耶節だね。突っ込みいっぱいいれながら読むべきだね。

  • ライト学園ミステリの顔を被った麻耶ワールド満載の小説。はじめの短編から不穏過ぎる。なんだそれ。結局何も変わらないが死体だけは増える。

  • うーん、、新しい!
    はじめての麻耶さんですが、噂通り独特ですねー


    完全にやっちゃってるおじさんはもちろんやばいけど、
    主人公の甥っ子が実は一番ヤバい。笑

    結局、最後どちらの彼女を選んだのかわからずじまい。
    2人の女の子の口調が似ていて
    口調だけでは判断できないと最後の最後で気づく。

    してやられた感がすごいですw


    長編で読みたかったなぁ。
    そしたらもっと入り込めたかも。

    あまりにもツッコミどころ満載すぎる世界観で、
    やっと世界に浸れそう…というところで
    終わってしまったので、どこか不完全燃焼です。

  • 連作短編探偵小説なんだけど、オチというか犯人?が気抜けしてしまうものばかり。叔父さんを最初はサイコパスかよとか考えてたけど、ここまでくると不幸属性がカンストしてるのでは……。外へ出たけど戻ってきたっていうのもここに理由がありそう。
    でもこういう探偵小説って今まで読んだことなかったので新鮮ではあった。叔父さんはかわいそうだけど。
    ただ、登場人物の人物像が濃い割にそれぞれ個人が持っていた問題は何も解決されず事件のみが解決されていくのがモヤモヤする。中途半端になるのなら掘り下げ無くても良いのでは?とか思ってしまったので☆2にしました。

  • <危ない物語,あります.>
    叔父さんが明かす「ありえない犯人」が,だんだん予想がつくようになるので,騙されたくない人ほど読んでみては(悪魔).

  • 叔父さん・・・とつぶやきたくなる展開。
    まさかの犯人と、仕方ない感じで結末を迎える事件。
    優斗の二股もどうなることやら。

  • 本当に、危ない人物の叔父さんである。
    金田一耕助の真似をしたようないでたちで、事件を解決する風で、事件を起こしている気がする。
    確信犯なのか?
    6話書かれているが、どれも、本の帯に書かれているような報復と脱力の問題作!
    初めて読む作者であったが、脱力の方が勝った感じである。

  • 居候生活をしている斯峨優斗の叔父さんが,話の最後に登場して軽妙な推理を披露する物語が6つ.どれも面白かったが,「あかずの扉」の手帳に係る事件が良かった.優斗の友人 少し砕けたキャラクターの武嶋陽介,美雲真紀,辰月明美らが繰り成す推理もそれなりに良い線を出しているが,叔父さんの手にかかるとするりと事件が収まる過程は非常に楽しめる.

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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