鬼門の将軍

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 95
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103393320

作品紹介・あらすじ

平将門は大怨霊なのか? 将門塚の祟りの真相は? 論理と驚愕の歴史ミステリー! 触れた者に呪いが降りかかるという東京・大手町の将門の首塚。その塚が壊され、男の生首が転がった。京都・宇治川には、胴体だけの首なし死体が。これは将門のさらし首が宙を飛んだという伝説の再来か。数々の怪異を為し、GHQも恐れたと伝えられる将門怨霊伝説の驚くべき真相は? 歴史と事件の謎を解く長編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 京都の貴船神社で、釘づけ死体が見つかり、宇治川では首なし死体が見つかる。東京では大手町にある将門の首塚が破壊され、そこには首なし死体が…将門の怨霊説を信じる萬願寺響子は従弟の漣と真相を追っていく。QEDの桑原が名前だけ登場するが、シリーズものではなく、単発。今まで作者が唱えて来た「将門=大怨霊」を覆す異色作。成田山新勝寺にまつわる話は初めてだったので、興味深かったが、最後はお決まりの「タタラ族」の話に結びつき、かなりがっかり…

  • 連続殺人事件を絡めた物語で「平将門は怨霊などではない」ことが説明されます。
    主人公の従弟にヒントを与える役にQEDの桑原が登場し、主人公は毒草師に登場した人物とスピンオフ的な作品でした。
    事件の解決よりも蘊蓄に重点が置かれているのも他作品と同じでぎっしり詰まっていました。

  • 大怨霊として有名な将門ですが、実はそんなことはないということを解き明かしていくお話。ちょっとしたスパイス?にショッキングな殺人事件も関係してきますが、基本メインは将門の冤罪?を晴らすこと。名前だけですがタタルさんも出てきます。しかしQEDシリーズの奈々もそうですが、みんな理解力高すぎ。一度の説明じゃわからんよ…。

  • 平将門については怨霊になる要素が無い。では何故怨霊として有名になったのだろうか?
    大手町にある将門塚と神田明神には行ったことがあるが、オドロオドロしさは無かったと思う。将門塚の場所には不自然さを感じたが、この中で一応の解答が示されている事で納得した。

  • QEDで書いてもよさそうな内容と思いながら、でも、これまで将門に触れてきたこととはちょっと違う解釈だろうから、新人さん(というわけでもないのだけれども)たちにいろいろと委ねたんでしょうね。
    面白く一気に読み終わりました。
    いろいろな人たちがカメオ的に出演するところも魅力。
    その度に関わりのあるQEDやら毒草師やら諸々の作品の関連部分をちらちら見たので、これまでの作品をずいぶんと振り返りました。忘れていて、「あ~、そうだった~!」と思うことも少なからずあり、それもまた面白いことでした。
    この本までに書かれてきた事件を、すべて時系列で並べて一覧表にしたいですね。QEDが終わるときにもありましたが、カンナや神の時空等々も加えて増補版を作ろうかな、と思います。

  •  すっきりとした展開。
     破綻もなく、淡々と進む。

  • 日本三大怨霊の一人、平将門の怨霊伝説に擬えた(?)残忍な事件が次々と起こる。

    連続殺人事件の模様は何時になく意味深で派手なものだったけれど、まぁ、その謎解きは相変わらずなのでちょっと置いといて、、、。
    今回のテーマはズバリ、平将門は本当に大怨霊だったのか?ウン、この薀蓄、QEDシリーズでもあったよね、と思いつつ、復習にはちょうど良い感じ。かの薬剤師の影もチラホラ見え隠れするし、高田作品の読者には嬉しい演出かな。

  • 面白かった。相変わらず、事件の謎より薀蓄の量が半端ない。笑

  • 等々力渓谷に行きたくなった。ついでに都内の平将門スポット巡りをするのもいいかも。怨霊よりも生きてる人間の方が怖かったりする

  • QEDと毒草師の合同スピンオフのような作品。『七夕の雨闇』に出てきた萬願寺響子とその従弟の鳴上漣が殺人事件とあんまし関係ないところで将門の解釈を進めていくという、でも殺人事件は要らんやん、という野暮は言わないです、はじかみとかガリ的な要らんようで要るというか、お約束というか、ともかく大変馴染みのある安心感のある展開。漣はタタルに師事しているようで連絡をとってヒントをもらったりと QEDネクストジェネレーション的な感じ。本文1958年が今からちょうど四十年前と言及しているので1998年ということか、となると七夕の雨闇のずいぶん前の話になるが、 貴船の事件はすでに終わっているので、そこらへんの時代関係なんのかと改めて理解したがなんとなく違和感が。旧作の事件を覚えていなさすぎ。今回の舞台になるのが貴船神社、京都神田明神、成田山新勝寺、神田明神、将門塚。やはり今作も QEDに比べてライトな感じで物足りなさはあるが、逆に気楽に読めるのがいいのかもしれない、、でもやっぱりもうちょっとディープなのが読みたい。

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著者プロフィール

東京都生まれ。明治薬科大学卒業。『QED 百人一首の呪』で第9回メフィスト賞を受賞し、デビュー。歴史ミステリを精力的に書きつづけている。講談社ノベルス最長の人気シリーズQEDシリーズをはじめ、著作多数。近著に『源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義』『QED 憂曇華の時』『古事記異聞 鬼統べる国、大和出雲』など。

「2021年 『オロチの郷、奥出雲 古事記異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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