左右田に悪役は似合わない

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  • 新潮社 (2023年12月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784103396833

作品紹介・あらすじ

この男がいるから現場が回る――名探偵の正体は、無名のオジサン俳優! 左右田始、職業俳優。ベテランだがその名を知る人は少ない。しかし脇役だからこそ見えてくることがある。低予算ドラマ撮影、子役オーディション、映画のレッドカーペットイベント……様々な現場で生じる謎を左右田は人知れずに解決していく。エンタメ業界の「あるある」もふんだんに交えながら描く、ライトミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • フルネームがないような端役ばかりだが、30年近く役者を続けてきた、左右田始。
    現場で起きるトラブルを、なんとか解決しようとするが……。

    軽いタッチの連作短編集。

    最初こそ、自分の出番がなくならないように、という理由だけれど、ほとんどは大騒動にならないよう、やんわりと丸く収めるというもの。

    困っている人に手を差し伸べたり、傷ついたりしないように動く、左右田のやさしさと、最後まで端役なコミカルさがあって、どの話もハートウォーミング。

  • いつも落ち着いていて、必要な時に的確なアドバイスをする左右田。
    こんな人が親戚にいてくれたらいいな、と思う。上司でもいいかも。
    お芝居のことはまったくわからないけれど『ステージママ』のママの気持ちはわかる気がした。

  • 5篇からなる連作短編集。
    全く売れない端役の俳優左右田氏が撮影現場や打ち上げ会場で起きる不可解なハプニングを解決する。ささやかな人間模様が面白い。左右田氏を映像化するなら誰だろうと考えるのも楽しかった。

  • 【収録作品】2019年10月 消えもの/2019年12月 ライト/2020年5月 ステージママ/2021年8月 きっかけ/2022年10月 雲がくれ/エピローグ

    俳優の左右田始は50歳。演技経験は豊富だが、華がないため端役ばかり。しかし観察眼が鋭く、現場で起きたさまざまなトラブルをうまく解決に導く。

    「消えもの」 撮影で使われる予定のエクレアが消える。
    「ライト」 ドラマの打ち上げ会場で突然停電になる。
    「ステージママ」 ステージママが付き添っている子役が入れ替わっていた。
    「きっかけ」 舞台作品の衣装チェックの日にトラブルが起きる。
    「雲がくれ」 映画の完成披露試写会でレッドカーペットイベントに出るはずの主演女優が失踪する。

    左右田は、現場を維持するため、穏やかな着地点を目指して真相を究明する。その際、人と接するのにその場に相応しい役になりきるところが面白い。
    最後に大物が彼の活躍に気づいていることが明かされるが、「誰かが見てくれていて、いつか報われる」という形ならいいが、単にうまく利用されて終わるのではないことを願う。

    登場人物のキャラが立っているので、ドラマ化したら面白そうなのだが、どうだろうか。それこそ深夜ドラマで。

  • オジサン俳優の左右田がちょっとした謎を解いていく連作短編集でした……現場で起こる謎をスマートに解いていく様はかっこ良かったです!今の自分と同年代の左右田のちょっとした一言が心に刺さりました!

  • 「消えもの」
    「ライト」
    「ステージママ」
    「きっかけ」
    「雲がくれ」の5話とエピローグで構成された連作短編集。

    主人公は左右田始(そうだはじめ)、50歳、職業俳優。端役専門の無名俳優だが、長年に渡り芸能界の荒波を乗り越えて来ただけあって鋭い観察眼を持つ。

    様々な現場で生じる謎を左右田が名探偵のごとく、さりげなく解決に導いていく。

    役者としては華がなく残念なおじさんだけど、人との接し方に温かみを感じ決して出しゃばらない所に好感を持てる。

    派手な展開はなく淡々とした印象だがライトなミステリーを楽しみたい方におススメの一冊。

  • 短い話で読みやすい。そうだの人柄もよし。
    エンタメの話だけあって映像化したらよさそう。

  • 好き!!読み終わる頃には左右田さんが大好きになっている事請け合い。劇的な何かがある訳じゃないけど、人の優しさや心遣い、気持ちにそっと触れられる一冊。今年のベスト10に今からランクインかも。些細だけどそれぞれに悩み抜いた事件がある。

  • 派手なキャラクターではなく華がない役者と評される左右田だが、彼の監視眼と長年培った役柄の知識から周囲の人々が抱える問題に光明をもたらす。
    50歳を超えて端役の役者を続ける左右田は、けっしてメインステージに上がれる役者ではないが、エピローグで語られる左右田を認める人物の評価が、この作品を読んで清々しい読後感に繋がったのが実に良かった。

  • 謎も謎解きも「おー!」とは思えない。

  • この男がいるから現場が回る――名探偵の正体は、無名のオジサン俳優!
    左右田始、職業俳優。
    ベテランだがその名を知る人は少ない。
    しかし脇役だからこそ見えてくることがある。
    低予算ドラマ撮影、子役オーディション、映画のレッドカーペットイベント……
    様々な現場で生じる謎を左右田は人知れずに解決していく。
    (アマゾンより引用)

  • 50歳を迎えた売れない俳優…というだけで業界好きなので面白そうと思ってしまう。左右田さんは人当たり良く観察眼鋭く、また目の前の仕事に誠実だ。いくつもの現場でトラブルをさりげなく解決していて「華がない」けど格好いい。シリーズ化されてるようなので他の話も読みたいと思う。

  •  名探偵ではない。
     名セットアッパーだな、困ったことが起こる前に何とかする。
     それに気づいた轟の存在がGood。

  • 無名の売プレイヤー俳優である左右田。彼の周りで起きるちょっとした日常の謎なミステリ短編集。他の日常の謎系ミステリとちょっとだけ差別化されてる点としては舞台がすべて芸能界なところ。ドラマだったりオーディションだったり。

    つまらないというわけでもないですが、自分の好みからするとちょっと読み口が軽すぎるかなあ・・・左右田始というキャラクターはそれなりに魅力があるものの肝心の謎自体がわりと小ぶりというか。
    ただ全体的に不快な人物が少なく、左右田の飄々とした人柄も含め読後感は明るめ。さらっと読んでしまうにはまあ悪くはないけど、心に残るものもあんまりなかった。

  • 現場のトラブルをそっと解決する脇役俳優。おじさんの妖精…確かにそうかも。

  • NHKの22時以降の時間帯でドラマ化されそう。草刈正雄さんとか(ダンディでモブ感が無いけれど)イケオジに主役をして欲しい。

  • 芸能界における日常の謎ときもの。

    トリック重視というよりは
    ヒューマンドラマや心情描写に重きを置いたような
    印象で、ゆるっと読めました!

  • とても面白かった。主人公が良い。

  • こういう気の使える人が仕事場に欲しい!!
    地道に仕事をしてると運がついてくるもんなんだなと思った。

  • コージーミステリーにありがちな、若干無理の有る動機や手段は置いといて

    左右田さんの役者としての真摯な姿勢や、人間性はとても好感が持てるので、世間からもっと評価されて欲しい、いやそもそもこの評価されない所がキモな訳だから・・・と、もやもやしたけど、エピローグでそこも多少は救われた感じ

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著者プロフィール

東京生まれ。1996年、脚本家デビュー。1999年、テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。2013年、『給食のおにいさん』で小説家としてデビュー。同作はシリーズ化されている。他著に、『キッチン・ブルー』『イメコン』『バー極楽』など。

「2020年 『二人がいた食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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