解散後全劇作

著者 : 野田秀樹

• 新潮社 (1998年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[松カヲルさんの感想 · 2014年8月5日]

何回も読み直している本。ある意味キルは原点。胎児回帰。今は進んでいるのか戻っているのかわからなくなる。そのグルグルがまた面白くもあり苦しくもある。

[常盤治さんの感想 · 2013年5月20日]

彼の舞台を観た人間なら解るだろう。
発された言葉だけでは勿体ないほどの言葉遊びがそこかしこに散らばっている。
どうしても活字で楽しみたく、購入。
読み物として十分に興味深い。
彼は矢張り天才であると再確認する。

[志水さんの感想 · 2012年4月15日]

声に出して読んでみたときに初めてわかるリズムのよさ、響きのよさは「言葉の魔術師」の面目躍如、といったところ。
「贋作・罪と罰」のあっけないまでのせつなさ、「赤鬼」の突き放されるような衝撃は、野田戯曲のラストシーンの中でも屈指だと思う。

[marikokokoさんの感想 · 2011年5月21日]

贋作・罪と罰が今のところ一番スキ。

[里中さんの感想 · 2010年5月12日]

野田さん脚本の劇は、顧問のせんせーの前任校でやったらしい「赤鬼」をビデオで見ただけ。とまぁ知識は全くないわけです。
「赤鬼」に衝撃を受けてこの本を手に取りました。んが、どの作品もそういった無知識、無意識のなかに何らかのものを及ぼしていきます。

野田さんの劇が好きになる一冊です。いつか野田さんの劇をやってみたい。

[mamizoさんの感想 · 2008年5月10日]

　しばらく、ごぶさたandのんびり舞台を
見に行く余裕はないのですが、数年後に
そんな時間が持てるようになったときのために、

　また、コトバでの表現・訴えかける演出方法を学ぶために、
いまだに中古本屋に行くことなく、家の本棚にある1冊です。

[hiromi1117さんの感想 · 2008年4月11日]

やっぱ野田秀樹、いい！
すごいよー。
中でも贋作・罪と罰、ＴＡＢＯＯ、最高。
泣けてくる。なんて人間は汚ならしくて、美しいんだ。

[金谷さんの感想 · 2008年2月24日]

キルと贋作と赤鬼は一応観てて、タブーとローリングストーンは知らなかった。面白い。言葉を玩び、翻弄して、全体を流れる絵を思う。思い出す。

[沙奈さんの感想 · 2008年2月2日]

全て好き。中でもドストエフスキーを脚色した、「贋作・罪と罰」が素晴らしい。愛してる。

[夏子さんの感想 · 2007年12月15日]

言葉が楽しい。
喋っても楽しい。
体現することの嬉しさ。
開くたび、舞台に立てる本。

著者プロフィール

2018年10月現在
東京芸術劇場芸術監督、多摩美術大学教授。
劇作家・演出家・役者。

「2018年 『野田秀樹×鎌田浩毅　劇空間を生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」