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- Amazon.co.jp ・本 (645ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103407126
作品紹介・あらすじ
近江商人の末裔たる誇り高き田舎者にして大隈重信の末弟子、政治家らしからぬ政治家にして専横独裁の実業家、徹底した現実主義者にして時代の理想を追求し続ける者、私の父にして私の宿敵-。果して何者なのか?地縁と血の絆、修羅と栄光の狭間をひたすら生きたこの男は?この男の血を受けた運命から逃れきれないでいるこの私は?最大の「宿命」に挑む長篇小説。
感想・レビュー・書評
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旅行中持参する本を持っていないことに気がつき新幹線駅キオスクにて購入。
かくたる機会がなくとも少々縁あることから筆者の作品には一応目を通してきている。
「死はある人生に終止符を打つが、故人との葛藤は残された者の心の中でいつまでも続く」という米映画の終幕の言葉を思い出した。
親の死んだ歳になるまでこれが続くとは息苦しい。筆者のごとく父からも母からも「愛された」という確信のない者は永久に帰属する場所ないままひとりぼっちか。居どころないまま、居心地悪いまま、自らも人を愛することが出来ぬまま老いてゆくのか。
日本近代の政治経済史に興味なく、大正昭和初期の価値観に感情移入できぬ人には縁のない著書かもしれない。 -
コレ読むまで、そのへんの事情まったく知りませんでした。
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