夢の壁

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103452010

感想・レビュー・書評

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  • <あらすじ>
    「僕のクォ・バディス」(1981)進藤次郎は七年つきあった恋人と別れ、会社も辞めて故郷へ十年ぶりに帰ってきた。「ぼくの中には〈鳥〉がいる」。退職したのも、今回の帰郷も、自分の中の〈鳥〉の声に従ったのだった。ふるさとは随分と変わっていたが、白鳥の飛来する塔野沼は昔のままだった。
    「野餓鬼のいた村」(1982)心を閉ざしてしまった娘の療養のため、〈浦〉へやってきた母娘。植物や動物と会話をする娘は〈浦〉に来てからすっかり快活になり、村の老人たちにも受け入れられていった。そんな我が子を見守りながら、母親はなぜか〈浦〉を好きになれなかった。
    「夢の壁」(1982)『夢の壁』(文庫)参照。

    <ひとことコメント>
    「野餓鬼のいた村」の続編にあたるのが「夢の子供」(『夢の子供たち』収録)です。この著者の作品を読むと、日常から徐々に浮遊するように逸脱し、最後につきはなされるような感覚に陥ります。これが快感なんですけど。

  • 第88回 芥川賞 初版

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著者プロフィール

1936年札幌生まれ。41年両親とともに北京に渡り、47年引揚船に乗り帰国。北海道大学農学部卒業。農林省農業技術研究所に勤める傍ら、「三田文学」に作品を発表。72~89年自然観察会代表。82年「野餓鬼のいた村」で第14回新潮新人賞、83年「夢の壁」で第88回芥川賞、91年『尾崎翠の感覚世界』で芸術選奨文部大臣賞、2002年『長江』で毎日芸術賞を受賞。08年から財団法人北海道文学館顧問。日本野鳥の会会員。

「2015年 『尾崎翠の感覚世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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