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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103452072
感想・レビュー・書評
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小説の設定に好みがあるとすれば、私にとって、好みの時代は戦時中から戦後にかけての時代かも知れない。喪失感と再生の兆しに、ノスタルジアを感じるからだ。
日中を跨いだ男女の友情。それぞれに、自らの力を超えた社会による制裁、家庭内暴力という抗えない運命を経ながら邂逅を果たす。その再開は、辻仁成が書いた冷静と情熱の間という作品を彷彿させるが、男女の恋愛を挟まない所が異なる。時代を生きる男女の文化的な背景を読みながら、望郷の念を感じる読書となった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<あらすじ>
中国で生まれたフゥと北海道で生まれた佐智は、終戦後の北京で一時、子ども時代を共に過ごす。やがて佐智は日本に帰り、二人はそれぞれの人生を歩み大人になる。仕事に就き、結婚し、子どもが生まれ、41年の歳月を経て、フゥと佐智は彼の地で再会を果たす。
<ひとことコメント>
『苺畑よ永遠に』に続く“藤本佐智”シリーズです。『夢の壁』から主人公は同一人物だと思うのですが、周囲の人名が違います(『時の筏』父:一郎 母:佐和子、『長江』父:保夫 母:穂子)。三原順のDDのような感じ?
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