砂の海―楼蘭・タクラマカン砂漠探検記

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103456124

感想・レビュー・書評

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  •  とことん乾きあがって固くしまった塩皮殻の上を歩く。ボソリボソリと困ったような音をたてて靴が沈んだ。足もとにころがるしみじみと悲しい砂漠の巻貝。白い砂に埋もれたシャレコウベ。何百年も枯れたままの胡楊の林。数千年も風に吹かれてむきだしの固い地殻を攀じ登る。あたりはすべて同じ風景で方向がない。軟らかい砂だまりに足をとられて体力を消耗した。

    『「それから、私のかわりに大地にあおむけに寝てください。そうして天を眺めてください」「はあ、わかりました。空を眺めてくるんですね」「空じゃなくて、天です」「はあ、わかりました。天を眺めてきます」』115頁

  • とてもロマン溢れる一冊です。大好きな本です。実際にはその場所には行けませんが旅を追体験できます。
    砂漠の夜には満天の星空を三重にしたような星空を見られるそうです。

    楼蘭の取材の際立ち止まってはいけない、現場のものを持ち帰ってはいけないというルールがあったそうです。当時中国がその付近で核実験をしていたかららしいです。

    椎名さん残留放射能を浴びたけど大丈夫かな?
    昔のNHK番組「シルクロード」でも付近を通過する際核実験で汚染されているのを承知で取材したそうですが、私なら近づきたくない反面、防護服を身につけてでも見物してみたいとも思います。

  • 新潮社、「シンラ」に掲載、1998年3月30日発行、本体1500円(税別)

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