全日本食えば食える図鑑

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103456179

感想・レビュー・書評

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  • ずっとウニを最初に食べた人を称えたいと思っていたけど、エラコを最初に食べた人こそ称えたい。

    熊の話では、まさか子熊二頭飼ってるすぐそばで別の熊を解体してるとかなんだか凄い。
    熊の手はコラーゲンたっぷりで胃もたれしそう・・

    名古屋飯まで奇食扱いで笑う
    好き勝手やってる食文化の名古屋に生まれてよかったです笑

  • 食えるか否か、考える前に食うのだ!ゴカイ、ウミヘビ、思わず笑える名古屋食…。みーんなごちそうさまでした。(帯)

    軽快なテンポとクセのありすぎる内容(食材)で随分と面白い。ただし、後半ネタ切れなのか、その地方では一般食材を対象にしているのが少し…。とはいえ、この手のエッセイ(ノンフィクションだろうか)をまた探してみようと思った。

  • 椎名さんらしい明るさで日本各地の変わったものを食べまくる。どんな食材も珍食・奇食として楽しんでるので、笑いながらゆるゆると読める。食材の生態から食べた感想まで、好奇心を余すことなく満たしてくれる、そんな陽気で緻密な食紀行。
    どんな食べ物を指しているのかさっぱり分からない目次だけでも、もう笑える。例えば「なんてこったの肛門チンポコ生物」これはイソギンチャクのことだ(笑)グロさはない。むしろ食べてみたい。唯一「ギャァ!」ってなったのは、エラコというゴカイの親戚を生食したときかな。


    【目次】
    ・睾丸のようなもの。ぐねぐねするやつら。
      (沖縄県 与那国島・石垣島)
    ・なんてこったの肛門チンポコ生物。
      (佐賀県 有明海・唐津)
    ・決め技はコリコリとずるずる。
      (京都府 伊根・丹後)
    ・奇食ではなく貴食なのであった。
      (北海道 阿寒湖)
    ・ヒトは禁じられると求めるものだ。
      (岩手県 遠野・宮古)
    ・高知の山海秘密の三本勝負。
       (高知県 安芸・大方)
    ・食うか食われるか。ミキにはキミの夢がある。
      (鹿児島県 奄美大島)
    ・でっかくて黒いやつ。小さくて黒が好きなやつ。
      (青森県 鰺ヶ沢・下北半島)
    ・輝け!第1回全日本麺の甲子園大会。
      (日本全国)
    ・でらうまの謎。
      (愛知県 名古屋)
    ・愛と策略の蜂の子まぜごはん。
      (長野県 白馬・穂高)
    ・鮒ずしへの詫び状。
      (滋賀県 琵琶湖)

  • 表紙の通り、ヤシガニ、イソギンチャク、ゴカイ、クラゲなど奇食やゲテモノが多いのだけど、わりと知っているもの、食べたことあるものが紹介されていたので、それほど珍しくはなかった。しかし初見では紹介されているものの半分くらいはゲテモノ扱いされても仕方ないものであった。まあ、食えば食えるんですよ。

  • 名古屋飯のくだりが最高に面白い。

  • ゴカイを食えるか? --僕は食えない。
    ゴカイ、イソギンチャク、ハチノコ、ハブ・・・柳田國男が書けば民族学になり、椎名誠が書くと冗談になる。「まじめ」に読めばすごい本なのである。

    すべてのものが、ことが均一化され、メディアに載らないものは「ない」ものとなり、それはどんな地方でも同様である。これだけ情報があふれていても、伝えられないものは「ない」ものなのである。隣の家で伝統食のミキを飲んでいても、多くの若者は「知らない」から飲んでいないのである。

    日本の食は、アジアや南米やオーストラリア等と同様に多様である。たぶんそれらは「豊か」なんだと思う。食べられない僕らが貧しいのである。

  • 実は食べられます。

    本を開くとヤシガニ、ゴカイ、ウミヘビ、イソギンチャクの写真。次々と出てくる見た目にもスゴイ食材たち。この本を読んで食べたいと思うかどうかはあなた次第。
    珍しいもの、変わったものを食べる食べ歩きエッセイです。

    ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00024314

  •  ちょっと前に新刊で読んだシーナの『すすれ!麺の甲子園』の前作にあたる作品。初出は小説新潮2004年1月号〜12月号。 しかしこの本では「麺の甲子園」は全12話の中の一つのお話だけ。他の話は日本全国の奇食珍食の取材記。もちろんシーナ自らが食することに挑んでいる。 いろいろな「変な食い物」が出てくるが、わたしがもっとも、ありゃまあこんなのあり? と思ってしまったのは「メカジャ」という海の生き物。ところは福岡県の柳川市。鮮明な写真付きで紹介されているが、これはもう人間の精子が巨大化した物に他ならない形をしておりますです。 それと、名古屋のちょっと変わった食い物は相変わらずおもしろい。お名前だけでなんとなく想像できるのでいくつか紹介します。・抹茶小倉スパゲッティ・納豆コーヒーゼリーサンドイッチ・八丁味噌アイスクリーム・モーニングサービス : これは中身の紹介が必要。”バター&ジャムトースト+野菜サラダ+俵むすび+冷やしうどん+野菜サラダ+コーヒーゼリー+オレンジ一切れ+コーヒー” これでなんと370円! これを珍食といわずしてなんと言おう。 カラー写真をふんだんにのっけたおいしそうな?一冊です。お試しあれ。

  • タイトルどおり、日本各地の食えば食えるんだなーといった食べ物についての体験記がのっています。これの発売時、ちょうど椎名さんが近所に講演会に来られたので行ってみたんですが、あの独特の語り口調でこの本の内容と重なるようなお話をしてくださってとても楽しかったですv

  • 結構楽しく、あっさりと読めた。イソギンチャクの章の題名が「なんてこったの肛門チンポコ生物」←本より引用です!!
    というのがイソギンチャクの悲哀を表しています。椎名節顕在。出品したいけど結構安いのが多いなあ〜。まあ、とりあえず700円で出品。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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