蔭桔梗

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103472032

作品紹介・あらすじ

女は、男の頑なまでの職人気質に惹かれ、その腕にすべての望みをかけて仕事をたくした。しかし、返されてきたものは…蔭桔梗の紋をめぐる愛のすれ違いを描く表題作他、友禅の着物に忍ばされた1本の絹針の波紋「絹針」。勲章を固辞する老職人の意地「十一月五日」、「色揚げ」「簪」「くれまどう」など、男と女の愛情の狭間を描く11篇。

感想・レビュー・書評

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  • イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/1809809.html)
    (収録作品)色揚げ/増山雁金/くれまどう/校舎惜別/竜田川/遺影/十一月五日/弱竹さんの字/蔭桔梗・直木賞(1990上/103回)/箸/絹針

  • 紋章上絵師の章次のもとに、かつて心を寄せあっていた女性から、二十年前と同じ蔭桔梗の紋入れの依頼があった。
    あの時は事情があって下職に回してしまったのだが、それは彼女が密かな願いをかけて託した紋入れだった……。
    「増山雁金」「遺影」「絹針」「簪」「蔭桔梗」「弱竹さんの字」「十一月五日」「竜田川」「くれまどう」「色揚げ」「校舎惜別」の11編が収録された短編集。

    「蔭桔梗」で直木賞を受賞されていたのですね。
    職人さんの世界を舞台に、一本筋の通った人物を軸にした作品集。
    泡坂さん自身も紋章上絵師だったということで、職人さんの気質がとても真に迫っていました。
    最後の「校舎惜別」はこの中では異色かな。

    京の街を雨の中、番傘をさした着物の女性が歩いているような、しっとりとした情景が目に浮かぶ、どれもせつなくて、読後穏やかな気持ちになるお話ばかり。
    普段殺伐とした作品ばかり読んでいますので、心が洗われた気がしました。

  • 直木賞 初版

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