アグニオン

著者 : 浅生鴨
  • 新潮社 (2016年8月22日発売)
3.57
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103501718

作品紹介

この感情は、誰にも奪わせない――全てが管理された世界に抗う最後の少年の物語。人類から悪意を分離すれば、善き人の世界が訪れるはず――。全てを有機神経知能に管理された未来社会で、恐るべき最終計画が始動した。人々の欲望を削ぎ、嫉妬も争いも根絶せんとする監理者に、少年たちはどう立ち向かうのか? 秀逸なツイートで世を沸かせ、マルチな才能で大注目の元NHKPR1号、圧巻のデビュー長篇!

アグニオンの感想・レビュー・書評

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  • 場面の切り替わりをもうすこしうまく書けば分かりやすくなるように思う。

  • 悪意を消し去ろうとする世界と、それに伴うゆがみ。示唆は大きいが、後半わかりにくかったかも。

  • 『機構』によって、平和は保たれているが欲望を持つことが厳しく取り締まられている世界。だがそこから見捨てられたような最貧困地域で『モグラ』と呼ばれる坑夫をしている『ユージン』は、高い能力と強い望みで『特別候補生』となることを許される。だが『機構』の目的は、全人類を『善き人』にするために負の感情を消す『分離化』の実験に、特異体質を持つユージンを利用する事にあった。

    『AI』と『管理者』によって統治された未来感漂う世界で反抗する青年と同時に、さらにその先で文明を失っているような世界で特別な能力を持つ少年が交互に出てきます。
    まあありがちな設定だけれども好きなジャンルではあるのですが、文章がつまらなく、先が予測できるせいかダラダラとした印象が残りました。

  • 全ての人類が、若く美しく聡明で正しいことしか行わず、私利私欲を持たない世界が、果たして理想なのか?
    設定が架空の未来世界であるため、状況をうまく想像できずストレスになる。

  • 2017.2.16読了

  • SF。
    中央に管理された世界と、牧歌的な中世的な世界、二つの世界に存在する、よく似た外見ながら全く別の2人を交互に見ていた。
    未来でもあり過去でもあり。
    電子のデータに時間はなく。
    クローンに人権はあるのか。
    善き人《アグニオン》は幸せなのか。

    不幸を知らねば幸福なのかと言われればそうではないだろう。
    不幸を感じるのが感情であり、それを感じなく慣れば当然幸福を感じる機能も閉ざされる。
    失うのは一瞬で作り出すのは永遠に近い時間がかかる。

    ところでなんか脳内で「パラノイア」って聞こえたんですけど気のせいかな。ZAPZAP

  • SFじゃなくて、現在進行形の話としか思えない。でも、どこかしらにハッピーエンドにつながる芽が見え隠れする。決して未来は悪くない感。

  • SFなのかファンタジーなのかと思いながら読んでいました。思考とは、幸せとは、人間とはという哲学的なものがテーマになっていると思います。
    徹底的に管理された社会で、管理者はどうふるまうのか。
    これも面白いテーマです。
    本格的なSF、ファンタジーではないけれども、エンテーテイメントとして読むもよし、哲学的なテーマのネタとして読むもよし。
    結構奥が深いかも。

  • 貧しい鉱山で働き上昇志向の強い青年ユジーンと、人の心が読めてしまう異質な存在であるヌー(名無し)。SFのようなファンタジーのような、2つの世界が同時進行していく。嫉妬や哀しみなどの負の感情が無ければ、人はアグニオン(善き人)になれるのか。分離化を目論む組織と、それに疑問を感じてあがらおうとする混合体。

    ざっくり言えば、“世界にひとつだけの花”みたいな話だなと笑 処女小説なのかしら?文字量も多いし、ページ数も多いけど、整理されていな感じがするし、登場人物たちの急激な感情の変化にこんがらがってしまうし、SF小説が元々慣れてないのもあるけど、シーンが浮かんでこないんだよね。でも、人間は“負の要素”もあるからこそ成り立つ存在なんだなと伝わってきた。

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