劇場

著者 :
  • 新潮社
3.44
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103509516

感想・レビュー・書評

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  • 引き込まれる文書なのだが、どうして主人が鬱屈としているのが耐えられず、終始イライラしっぱなしだった。
    自身は、どうしても上手く感情移入ができなく、最後までもどかしい思いだった。

  • もう一個又吉先生。
    主人公社会不適合者というかクズというか・・
    沙希ちゃんがどうしてそんな入れ込むのか
    分からないまでも耐えられる共感できる一部の人たちが
    芸能にかかわる人の家族をやってられるのかなって。

  • 最初の歩いているところから出会いのところとか結構好きだったんだけどなあ…。そもそもあの出会いからつきあうようになる彼女の心理がわからなすぎるからかなあ…。結構な時をまたいでいるのに火花と違って何が成長していくわけでもないのもまあ、逆にリアルなのかもしれないけどなんだかなあ。自意識がが煮詰まりすぎててきつくなる。

  • 主人公がクズすぎて、読んでてイライラした。愛情深すぎるサキにもイライラ。
    又吉の解説を読みたい。
    人生は劇場で、どんな風にも演じることができる。
    あんまり合わなかったかな。

  • 一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな-。かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。

    「火花」で芥川賞受賞後の2作目。相変わらずの自意識過剰、自己陶酔的な文章で、物語も陳腐、登場人物に全く感情移入できない。もう又吉作品は読まないだろう。
    (Ⅾ)

  • これが純文学ってものなのかな
    心も景色も細かく描写され映像が思い浮かび心苦しくなる

  • 作者が有名人だから仕方ないのかもしれないけど、主人公の台詞が全て又吉直樹の声で聞こえてきて、いまいち話に入り込めなかった。主人公は関西弁でないほうが、もっと深いところまで味わえたと思う。

  •  又吉直樹の第二作、今回は中学からの友人と劇団を旗揚げし、自身はそこで公演する脚本を書いている主人公の永田と青森から女優を夢見て上京した沙希との話。
     夢を追っている男性の視点でいうと沙希のように支えてくれる女性がいて、夢に向かって集中できるでしょうが、世間の常識で永田を見ると、作中で以前永田たちの劇団に居た青山が指摘した通りだと思う。

  • 太宰と同じで現代のクズぷり感は確かに感じるんだが、私自身が今回のテーマである演劇に微塵も興味が無いせいなのか、クズはクズでもそんなクズ存在するのかよみたいな、だから演劇•芸術系はメンドクセーと改めて誤解をもとに感じさせてくれる主人公と、そんな都合のいい女なんているのかよと感じさせるヒロイン、無理な設定やなあと思いながら実はそんなグスカップルはかなり多いのも事実で、実は自分が1番マイノリティーなんじゃないかと惨めに思ってしまうような、ホンマどーでもいい作品で、私としてはオススメする事はございません。以上。

  • 芥川賞受賞作「火花」は手元にあるけど未読。こちらは、評判がいいので、先に読んでみた。文章の難解さは芥川賞作家だから仕方ないにしても、作者を投影したと思われる主人公の劣等感や身勝手さに嫌悪感を抱きながら読む。
    感受性が強く、自意識過剰で、他人を見下し、辛辣。そして、そんな自分を内省しつつも恋人に甘えるばかり。
    これがある意味、私小説なのであれば、又吉直樹その人を嫌いになりそうだ。(ファンだったのだけどね~)

著者プロフィール

又吉直樹(またよし・なおき)
1980年、大阪府寝屋川市生まれ。2003年より、お笑いコンビ「ピース」として活躍。2015年『火花』で第153回芥川賞受賞。代表作に『東京百景』『劇場』『人間』など。

「2021年 『林静一コレクション 又吉直樹と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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