カンパニー

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 410
レビュー : 98
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103509714

作品紹介・あらすじ

「君、バレエ団に出向しない?」人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。妻子に逃げられた47歳総務課長。選手に電撃引退された女性トレーナー。製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。しかし、高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と続々問題が。本当に幕は開くのか!? 仕事と人生に情熱を取り戻す傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公・青柳、47歳。
    長年勤めて来た会社の合併により、バレエ団に出向させられることになった。
    その上、妻や娘にも家出され…
    でも、バレエ公演を成功させれば、また本社にもどれるかもしれない───

    本書のタイトルは『カンパニー』それは”仲間”。
    40代後半で、会社にも妻子にも見捨てられ、
    一度は人生を投げ出しそうになった青柳が、
    バレエという初めての世界で、高野たちと出会い、仲間とともに同じ夢を追った。

    見た目の華やかさからは想像もつかないくらい、
    ハードでストイックなバレエの世界。
    そこの頂点に君臨する高野は、
    本番で、自分があがってると気付くと緊張が消えると言う。
    ”気付く”ということは、自分が今どういう状態にいるのかを、
    外側から見ているということだから大丈夫。
    そうは言われても、自分だったら、ますます緊張してしまいそう…
    「なぜ踊るのか?」との問いに、
    「なぜ生きると聞かれたらどうこたえるの?」と答えるくらいの高野。
    う~ん、やはり天才は違う。

    「心も体も、まだまだ変われるんだ。」
    そう自信をもって言えるようになった青柳。
    この後、彼はどちらの道を選ぶのか…
    会社に残り、新しいプロジェクトで力を発揮するのか、
    それとも…
    私は後者であってほしいと思う。

    すごく良かったです。
    元気がもらえました。
    バレエ好きということもあるかもしれないけれど、
    ”ど”が付くほどの凡人の私にも、今後の人生まだなにかしら新しい道があるのではと、錯覚しそうになる。
    読み終えるのが惜しくて、
    ずっとこの仲間たちと、舞台の興奮の中にいたいと思った。

    ”努力・情熱・仲間”これさえあれば人生は無敵だ!

    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんばんは~♪

      コメント、ありがとう~(*^-^*)
      この本ね、ブク友さんのレビューがきっかけで読んだの。
      バレ...
      azumyさん、こんばんは~♪

      コメント、ありがとう~(*^-^*)
      この本ね、ブク友さんのレビューがきっかけで読んだの。
      バレエとか舞台が好きなせいもあるかもしれないけど、
      すっごく面白かったです♪

      なんかね、最近この先の人生とか、考えたりすることが多くて…
      でもね、人生まだまだこれから!って励まされた。

      日本はこのところ急に寒くなって、衣替えが追いつかないです。
      あいかわらず、ぎゅうぎゅうのクローゼットの前で、途方に暮れている姿を想像してください(笑)
      2017/11/22
    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      たくさん本が読めているようで安心したよ(。•̀ᴗ-)و ✧
      私は相変わらずのんびり読書。これでは忠臣蔵に...
      こんばんは(^-^)/

      たくさん本が読めているようで安心したよ(。•̀ᴗ-)و ✧
      私は相変わらずのんびり読書。これでは忠臣蔵に間に合わない。
      クリスマスの本は今日借りてきたよ。

      最近は映画が多いね。私も映画で同じような言葉で元気もらってたよ。
      「本能寺ホテル」とか「探偵はBARにいる3」とか୧⃛(๑⃙⃘◡̈๑⃙⃘)୨⃛
      でもやっぱり読書もしたいわ!
      明日からまた頑張って読もう。

      この本は「BAR追分」シリーズの作者さんだね。
      いい作者さんだよね◟(๑•͈ᴗ•͈)◞
      2017/12/03
    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは~♪
      コメントありがと~~!

      いつも心配かけちゃってごめんね。
      うん、なんとか本は読めてるよ。ペースはかなり...
      けいちゃん、こんばんは~♪
      コメントありがと~~!

      いつも心配かけちゃってごめんね。
      うん、なんとか本は読めてるよ。ペースはかなり落ちてるけど。
      ただ、感想が追いつかない(>_<)
      この本も8月だし…
      ノートには断片的に書いてはあるんだけどね。

      伊吹有喜さん、ブクログ始めてから知ったの。いいよね~♪
      けいちゃんと出会えたこともそうだし、いつもブクログには感謝してる。

      映画、観に行きたいわ~
      レンタルとかWOWOWもいいけど、あの臨場感はやっぱり映画館じゃないとね。

      クリスマスの本、なんだろなぁ。
      楽しみに待ってるね♪

      あっ、それからこの前は愛娘ちゃんと楽しい時間を過ごせたようで良かったね(*^-^*)
      あれよね、月にかわっておしおきよ~♪だよね?
      なんか、魔女っ子メグちゃん思い出しちゃった。古い~(笑)
      2017/12/05
  • 合併・社名変更・グローバル化。
    老舗製薬会社の改革路線から取り残された47歳の総務課長・青柳。
    「君、バレエ団に出向しない?」人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。
    時を同じくして突然妻子に逃げたられた青柳。
    選手に電撃引退されたトレーナー由依。
    製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの
    高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させる事。
    成功させなければ、二人の戻る場所はない…。
    しかし、高野の故障・配役変更・チケットの売れ行き不振と続々問題が。
    本当に幕は開くのか…?

    リストラ候補・家庭崩壊と人生のどん底の青柳がバレエ団に出向。
    バレエ団の公演を成功させるという畑違いの仕事を任せられても、
    実直に癌がる姿に心が動かされました。
    真面目で不器用な青柳さん好きだなぁ(〃ω〃)
    そこで巡り合った世界的有名なダンサー高野との関係や
    カンパニー(バレエ団)の人々との関係でバレエに少しずつ魅了されていく。
    そして、様々なトラブルを解決していくうちに新たな自分を発見したり、再生する。

    人の弱さや優しさや狡さや強かさといった、細やかな心理描写が素晴らしかった。
    読みながらドキドキしたりウルッとしたりしてたけど、なんだかずっと幸せで、
    読み終えた時、幸福感に包まれていました。
    努力・情熱・仲間…いい言葉だなぁ。
    人生を取り戻す、情熱と再生の物語でした。
    バレエがとっても身近になった様な錯覚?にとらわれました。
    バレエ観たくなりました(*´ー`*)♡

    • 杜のうさこさん
      しのさん、こんばんは~♪
      寒くなりましたね。
      おこたとみかんと本、本好きにはたまらない季節ですが、
      それにしても寒い…。

      この本...
      しのさん、こんばんは~♪
      寒くなりましたね。
      おこたとみかんと本、本好きにはたまらない季節ですが、
      それにしても寒い…。

      この本、しのさんのレビューで知りました。
      すっごく良かったです!
      色々と凹んでいる時に読んだせいもあって、
      気持ちが明るくなりました。

      読みたくなる素敵なレビューをありがとうございました!

      風邪などひかれませんように(*^-^*)
      2017/11/18
    • しのさん
      杜のうさこさんこんばんは♪
      お久し振りですね~コメントありがとうございました。
      うんうん、めちゃんこ寒くなりましたね。
      おこたから出ら...
      杜のうさこさんこんばんは♪
      お久し振りですね~コメントありがとうございました。
      うんうん、めちゃんこ寒くなりましたね。
      おこたから出られなくなってます(笑)

      うわ~私のレビューでこの本を知って読んで下さったのですね。
      そして、気に入って下さってとっても嬉しいです( *´艸`)

      読んでる間ずっと、幸福感に包まれていたのを覚えています。
      元気を貰えましたよね~(#^^#)

      最近、伊吹さんのなでし子物語の続編〝地の星〟も読みました。それも元気を貰えましたよ。
      良かったら是非♪

      杜のうさこさんも風邪などひかれませんように、ご自愛くださいね(*'▽')
      2017/11/18
  • 妻子に突然家を出ていかれた47歳の青柳は、会社からバレエ団への出向を命じられる。

    バレエ団に集まるのは、リストラ、離婚、怪我等、人生の憂き目を見せられ落ち込む冴えない面々。
    初めは各々が自分の殻に閉じ籠ってしまい、なかなか足並みが揃わなかった。
    けれど踊りの楽しさを知った彼らはもう迷わない。
    「人生はダンス。生きていくって、心臓が打つリズムに合わせて踊ること」
    楽しく踊って身体を激しく動かして、心に溜まった膿も汗と一緒に吹き飛ばす。
    努力・情熱・仲間(カンパニー)…この三つが揃えば無敵。だからありったけの想いを注ぐ。

    バレエはもっと優雅なものと思っていたけれど、こんなに激しいスポーツだとは知らなかった。
    人と人が身体や心を激しくぶつけ合い、夢中で共に一つの舞台を造り上げる情熱は眩しい。
    バレエは無理だけれど、とにかく身体を動かしたくなった。
    中でもフラッシュモブが観てみたい。

  • なんと爽やかな読後感。会社からも家族からもスポイルされつつある青柳誠一、異動させられての命題は会社がバックアップしているバレー団の公演の成功。バレーなんて縁も所縁も無かった彼だが、与えられた業務は律儀に不器用にくそ真面目にこなす特性がだんだん受け入れられて、遂には欠かせない人になって行く。素人がバレーの世界に刮目して力量を発揮する設定は少し無理があるものの、世界的な日本人男性ダンサーや控え目ながら素晴らしい才能を有するバレリーナや挫折経験がありながらも熱い女性トレーナーなどと関わるなかで、真の才能とは 夢中になれること 好きになれること が根っこだと理解できて、自分らしく歩き出そうとするところで終わる。初めに見たタイトル「カンパニー」で何だか企業に纏わる小説なのかと思ったら全然違って、ここではカンパニーとはバレー団であり仲間であることだと知った。SNSやらフラッシュモブやらがふんだんに出てきて さすがに今の小説だなぁ と思った。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    合併、社名変更、グローバル化。老舗製薬会社の改革路線から取り残された47歳の総務課長・青柳と、選手に電撃引退された若手トレーナーの由衣。二人に下された業務命令は、世界的プリンシパル・高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。主役交代、高野の叛乱、売れ残ったチケット。数々の困難を乗り越えて、本当に幕は開くのか―?人生を取り戻す情熱と再生の物語。

    最初は色々な人の我がままに振り回されるお仕事小説かと思ったのですがとんでもなかったです。
    そつなくなんでもこなすが、いまいちとびぬけた所が無い為にリストラのレールに乗せられてしまった誠一。夫婦間の擦れ違いによって妻から別居から離婚を迫られ、何のために生きているのか分からなくなった彼は、バレエに関わる人々のサポートをする事によって自分の居場所と自信を手に入れていくのでありました。
    バレエという誰でもしていながら敷居の高い世界を舞台に、サラリーマンの成長物語を持ってきたあたり非常に斬新で楽しかったです。色々な職種が関わって、各々の思惑で動きながらも、最終的にはみんないいものを作り上げたいという気持ちが描かれていて気持ちよく読めます。
    努力・情熱・仲間これが揃っていれば最強なんだというが絵空事であるという所から始まって、最後にはこれが無い仕事なんてつまらないと思わせてくれました。

  • 会社の合併によりリストラ対象となった総務畑の青柳が、会社が支援していバレエ団に出向することになった。
    一方、マラソン選手を支えてきたトレーナーの由衣は、その選手の引退で仕事を失いかけていた。
    2人がバレエ団で出会い、スタートする新規事業で共に係わっていく。

    バレエのことは何も知りませんでしたが、とっても面白かったです。

    世界的プリンシパル(と呼ぶのですね)高野悠、他バレエ団の面々など、個性的で魅力的な登場人物がたくさん出てきます。

    会社の合併発表を兼ねた公演までの道のりも簡単なものではありませんでしたが、紆余曲折を経て当日を迎えてまでも、また新たなトラブルが起こります。
    ハラハラしながら読み進めることを止められませんでした。

    またここでもオセロ(笑)
    オセロの駒のように悪いことは続かず、好転するということですね。


  • 主人公の青柳がいい。涙が出る話じゃないと思ったのに、最後のほうでじーんときて泣いた。

  • とても丁寧なお話です。バレエ団に出向したサラリーマンとトレーナーの一つ一つの努力が報われて。。。。初めのほうが少し飽きてくるのと一番見たい場面を次の日にしてしまう手法がちょっと物足りないから☆は4つ。

  • 「君、バレエ団に出向しない?」人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。妻子に逃げられた47歳総務課長。選手に電撃引退された女性トレーナー。製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。しかし、高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と続々問題が。


    タイトルが『カンパニー』なのに、表紙に描かれたイラストの男性は踊っている? ミスマッチな装丁と思っていた。文字通り訳すとカンパニーは会社、しかしカンパニーはバレエ団という意味合いだった。
    なるほどそういうことか。
    少女時代にたくさんのバレエ漫画を読んだ。日本全体が貧しい暮らしでやっとテレビが普及した時代に、ヒロインは洋館に住み憧れた。想像力の最も働かない部門に胸躍らせながら読んだものだ。最初に読んだのは「りぼん」に連載されていた『マキの口笛』。
    しかし、そういう華やかな世界とは様相の違う当世のバレエ団。
    リストラ寸前の青柳やトレーナーの由衣にはそれなりについていけても、プリンシパルの高野が醸す天上人のような雰囲気には最後までついていけなかった。
    故障で競技生活を終えざるえなかった由衣は王者の才能を問い続けていた。その由衣に、高野が言う。「王者の才能って生まれながらの身体能力や適性以前に必要な才能がある。夢中になれること、好きになれること!」
    どれほど才能に恵まれていても、自分のしていることが好きにならなければ王にはなれないと語った。
    このセリフには納得させられるが定石のような気もする。他に登場する登場人物たちも元妻をはじめ私的にはかみ合わなかった。
    宝塚で上演されているらしい。

  • やっぱりバレエが大好き。

    絶対好き、どんなに素敵なダンサーでも踊りが上手くても
    ノリがよくても、バレエの踊れないダンサーなんてあり得ない。
    と、若い頃思ってました。
    今も、ランク付けでは絶対バレエダンサー1位ですけど。

    ということで、今回の伊吹さん、バレエ好きになたまらんでした。

    バレエは舞台より練習風景が好きで、
    何気ないバレリーナの普通の動きが本当にしなやかで大好き。

    そうそう、今、腹筋割れてる女子がどうとか言いますけど
    バレリーナはみんな割れてます。
    ずーっと割れてます。

    だから、ふんだんに普段のバレリーナが見える作品で、
    もう伊吹さんありがとう!!って感じで読了。

    「白鳥の湖」の中では二幕が一番好きだから
    誠一の前で美波の踊るオデットが、ホントに見たい。
    どんな振付だったんだろう、
    私の好みのやつかなぁ、と妄想は広がる。
    オデットのバリエーションはアラセゴンよりアラベスクが好きなんだけどなぁ。。。とか
    私の目の前でレオタードで完璧なオデットを踊ってくれる人がいたら
    あー、妄想かぁ!!!!!
    てか誠一が羨ましい。

    いいなぁ、毎日、レッスン見ながら生活してぇ。
    作品の感想じゃないなぁ、これ。

    感想もたくさんあるけれど、長くなるのでやめとく!
    この作品のレニューにはまったくなってません。
    めっちゃいい話です(興奮)

    とりあえず、今度バレエ観に行こう!!!

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著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

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