愛と忘却の日々

  • 新潮社
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本棚登録 : 242
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103510154

感想・レビュー・書評

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  • 燃え殻さんの週刊新潮連載エッセイを纏めたもの。やはり面白い!
    現在51歳の燃え殻さんは、20代の頃、工場でのバイトを経てテレビ美術製作会社で働き、43歳で物書きになったとのこと。これまでの多様な経験や関係者とのつながりが、燃え殻さんを作り上げ、独特の感性による面白いエッセイとなっている。燃え殻さんのエッセイを通じて自分の視野や世界が広がった。今回はいつも以上に、燃え殻さんの真摯に仕事に取り組む姿勢が垣間見え、背伸びすることなく着実に信頼を築き上げている様子に元気をもらった。また、自分が受けた恩はいつまでも忘れず、他人に対して誠実なところにも感銘を受けた。人に恵まれているとご自身も書いていたが、燃え殻さん自身が同じように良い人だからなのではないかなぁ。また読み返したいエッセイ。

  • 【感想】
    町に待った燃え殻さんのエッセイ集。
    今回も燃え殻さんらしい心が楽になれるような内容が詰め込まれたエッセイ集でした。
    個人的には冒頭の『余裕がないのだ、夢中なのだ』に勇気をもらえた。
    仕事や色々なことに悩んでしまうのは、まだ余裕だから/夢中じゃないからなのだなーと。まだまだ余裕を持てているのだと思えた。
    人生は難しく、今は失敗に厳しい世の中になっていると思うのですが、燃え殻さんのエッセイを読む度、もっとだらしなくても余白があっても、自分を甘やかしても良いのだと感じることができ、泣き笑いながら読了した。

    【あらすじ】
    「ロマンチックなことが少なすぎるんだよ」 中毒者、ますます増殖中。六本木の路上で「おっぱい、足りてる?」とキャッチに声をかけられ、「足りてないけど、余裕がないんです」とテンパっていた夜。小学生の頃、ひどいイジメに遭い、「死にたい」と母に泣きつき、包丁を畳みに突き刺して言われたひと言。「ベスト・エッセイ」(日本文藝家協会編)選出作を収録、読者渇望の大人気エッセイ集。

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著者プロフィール

1973年生まれ。小説家、エッセイスト。
2017年、小説家デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなり、2021年秋、Netflixで映画化、全世界に配信、劇場公開された。
小説の著書に『これはただの夏』、エッセイ集に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』『断片的回顧録』がある。最新作は『それでも日々はつづくから』(新潮社)。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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