ジャパニーズ・スマイル

  • 新潮社 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (218ページ) / ISBN・EAN: 9784103511052

感想・レビュー・書評

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  •  中島みゆきのエッセイ集、かな。家にあったから読んだ。一九九四年の本で、初出は八七年〜九三年くらい(+書き下ろし)。みゆきさんがだいたいアラフォーくらいであられた頃の文章だということになる。
     中島みゆきのことは、正直よく知らない。夫の影響で結婚後に聞くようになり、何曲か「うわ、沁みるわ」とおののいて好きになった曲がある。それで彼女の偉大さも一応、認識はした。こんな素晴らしい歌を歌う人ならという、信頼も持っている。だがそれ以上のことは知らない。
     この本のエッセイは、雑誌の連載やファンクラブの通信などに書かれたものの詰め合わせなので、内容もなにかこうガツンと自分史を語るとかテーマに沿って思索を深めていくとかそういった重みのある文章ではない。今のように気軽なウェブ媒体などない時代の雑誌のノリってこんななのかな〜というような(って今の雑誌のノリも読まないから知らないけど)、軽く明るい文章だった。歌はけっこうシリアスだけど、そういえばラジオもすごく面白かったらしいと聞いたことあるような。
    ※このギャップを見ると、やっぱり村上春樹の方も、小説とそれ以外(の特にお遊びめいた本)とでは全く別人みたいに味わいが違うのかもしれない。これは別の話。
     「おじさんに質問!」というチャプターがやはり近頃フェミフェミしている私としては一番面白かった。きっとおじさんが読む雑誌のいちコーナーだったのだろうと思うのだが、森高千里が二十歳過ぎで「私がオバさんになっても」と歌っていたころに、中島みゆきはここでアラフォー女性歌手による「おじさん観」を提示していた(という形で出版社の求めるおじさん観を提示していた)のだなあ。

  • ▼中島みゆきさんが遥か昔に上梓したエッセイ集。なんだまた今そんなもの読むねん、ということですが、中島みゆきさんの歌はずっと好きで今も好きで周期的に「みゆき愛」に襲われるのでそんなタイミングで購入した積読でした。

    ▼内容はエッセイとしては浮き草時流物に過ぎませんが、一種時代の考現学にもなります。男女の役割やジェンダーについて触れたものなど、そういう意味で興味深い。

    ▼あと、少なくともこのころは?一定の周期で日本中ツアーで回るという暮らしが、一種「旅芸人」なんだなあ、というのがしみじみと感じました。つまりまあ、疲れるし、やるせないし、「堅気じゃねえなあ」と感じるその皮膚のひりつきみたいなものが。まあ、疲れますよね。サラリーマンでも出張続きなら(初めは愉しくても)そのうちには、ねえ。しかもある程度の大都市と決まってるから、変化もそれほどはないだろうし。

  • 【目次】
     いつものナカジマですの巻
      私とハワイ
      嵐のハワイ
      おじさんに質問!
       「おじさんですか?」/「ビデオ録れますか?」/「ドコで飲みますか」/「目下に謝れますか?」/「ヒザの調子は如何ですか?」/「どんな便箋を使いますか?」/「その手は,ナンだ?」/「血液型は何ですか?」/「おみやげは,なぁに?」
      おいしい中島です
       EAST ASIA/浅い眠り/蕎麦屋/た・わ・わ/MUGO・ん・・・・・・色っぽい/あり,か/親愛なる者へ/君の昔を/慟哭/ジェラシー・ジェラシー/時代
     なみふく「今月のお言葉」の巻
      私は最近,れっきとした「民営の芸能人」である/久しぶりのコンサートツアーだぞっ! 八つのお願い/付き人は甘くないぞよ/一点豪華主義/「冬休みになったらネ」/「歌でしか言えない」/カーニヴァル1992/やっぱ冷蔵庫だ環/多摩センターはあなどれない/「ひとつ,よろしく」/私はこれで盛りあがっている/今月のなみふくの中島サンは,口数が少ない/花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせし間に/「ちょっくら歌ってくるわ」
     こんなん書きましたけどの巻
      雨VS旅
      誰かと旅をするのなら
      あたしの「新宿の女」
      傷アト自慢
      郵便局ストーリー
      私はファザコンである
      忘れる筈もない一篇の詩
     ジャパニーズ・スマイルの巻
      私とロサンゼルス 入国編
      ジャパニーズ・スマイル
      ジャパニーズ・スマイル 付録

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著者プロフィール

中島みゆき
1952年札幌市生まれ。藤女子大学文学部国文学科卒。75年「アザミ嬢のララバイ」でデビュー。同年、世界歌謡祭「時代」でグランプリを受賞。76年ファーストアルバム「私の声が聞こえますか」をリリース。アルバム、ビデオ、コンサート、夜会、ラジオパーソナリティ、TV・映画のテーマソング、楽曲提供、小説・詩・エッセイなどの執筆と幅広く活動。

「2020年 『中島みゆき第二詩集 四十行のひとりごと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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