惑―まどう― アンソロジー

  • 新潮社 (2017年7月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784103511120

みんなの感想まとめ

多様な物語が織りなすこの作品は、読者に「あなたはあなたのままでいい」と優しいエールを送ります。各作家が描く独自の世界観は、時にじんわりと心に響き、時に思わず涙を誘います。特に、矢崎存美の「最後の望み」...

感想・レビュー・書評

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  • 「迷う」から「惑う」を読んで「迷惑」完成(笑)
    加納さんのお話は『トオリヌケキンシ』系。
    あなたはあなたのままでいいんだよとそっとエールを送る。じんわり。
    いつも楽しみの光原さん、今回はマヨイガ三題。
    確かにお菓子の家もマヨイガ的だわとおもしろかった。
    思わずうるっとした矢崎さんのお話が一番好き。
    結果は変わらない、だけど、旅立つ人にとってなんて優しい“誤差の範囲”。
    「迷う」と「惑う」。似た意味の2冊だけど、こちらのほうが凝った(凝りすぎた)作品が多い印象。
    アンソロジーとしては、私は「迷う」のほうが好みだった。

  • 【収録作品】「かもしれない」 大崎 梢/「砂糖壺は空っぽ」 加納 朋子/「惑星Xからの侵略」 松尾 由美/「迷探偵誕生」 法月 綸太郎/「ヘンゼルと魔女 赤い椀  喫茶マヨイガ」 光原 百合/「最後の望み」 矢崎 存美/「太陽と月が星になる」 永嶋 恵美/「内助」 今野 敏 
    力作揃いのアンソロジー。

  • アミの会(仮)のアンソロジー、第四弾です。四弾目ともなると、最初の頃の勢いは無くなってしまうものなのでしょうか。惰性で出すくらいならやめればいいのに、と思うのですが。うーーん、好きな話、あんま無かったですね。最初の頃にあった、隠しテーマや毒殺縛りみたいなルールも感じられず。次、あるのかなぁ?

    強いてあげるなら、矢崎存美「最後の望み」かなぁ。もはや、ただのイイ話でミステリー??ってかんじですが。
    加納朋子「砂糖壺は空っぽ」もアリかな。これも、やっぱミステリーというよりはイイ話、なんですが。こういうのがトレンドなのだろうか。

    あと今野敏「内助」。最近読むアンソロ、竜崎署長よく出てきます。

  • ほっこり系が多めだったのかな。ちょっとウルっとくるものもあったり(笑)
    2人の男性ゲスト、特に今野敏さんの作品が好き。
    加納明子さんは初めて読む作家さんだったけど「砂糖壺は空っぽ」が結構好き。

  • 図書館より。

    楽しく読了。あっという間に読み終わってしまった。これが短編小説の醍醐味(悪くない(笑))。
    大崎梢先生の話で、気に入っている絵本の話があって嬉しかったり。まさに内助の功!といったような話だったり。
    久しぶりに、この手の小説を楽しく読了できました。ご馳走さまでした!

  • 色々な方の作品が読めて良かった。

  • +++
    淡い恋心、男か女か、宇宙人が来襲!?火事と焼死体への既視感、そして、人生をあの時からやり直すべきか…。最強の作家集団、四たび集結。全作品書き下ろし。
    +++

    アミの会(仮)によるアンソロジーである。著者のラインナップは、大崎梢、加納朋子、今野敏、永嶋恵美、法月綸太郎、松尾由美、光原百合、矢崎存美。
    ほのぼのテイストあり、ホラーテイストあり、SFチックあり、ファンタジーテイストあり、とバラエティに富んでいて、次はどんなだろうと興味が先へ先へと導かれる。テイストは違えど、人の一生は、日々迷いと惑いの連続なのかもしれないと、改めて気を引き締める心地にさせられる一冊でもある。

  • 今回もアミの会(仮)は面白い。
    加納さんの砂糖壺の話が1番好き。今野さんの内助もよかった。
    しんみりするものあり、ぞっとするものありなのも嬉しい。
    それにしても、(仮)の謎はいつ明かされるのか(笑)

  • 初めましての作家は加納朋子、今野敏、法月倫太郎、矢崎存美。

    そう思っていたけれど、そうではなかったかもしれない。それこそ惑いの「かもしれない」

    せつない「砂糖壺は空っぽ」

    名探偵からそういう訳で惑って「迷探偵誕生」か。切り口新鮮。後半は理屈っぽかった。

    最後に一つだけ望みが叶えられるとしたら、それは迷いではなく惑いなのか。「最後の望み」

    怖い結末。人を惑わせ、自分も惑う。「太陽と月が星になる」

    デジャブは惑いの元になる。話がスムーズ過ぎる。それこそデジャブ感がある。「内助」

  • 色んな作家さんの短編を一気に読めるのはほんまに面白い!!
    初めて読んだ作家さんも居たから今度はその方の長編を読んでみよう!

  • そもそもこのアンソロジーのテーマが自分に合わなかったのか、収録されてる作家さんに好きな人が殆どいなかったからなのか、めちゃくちゃつまらない一冊だった。
    まともに読んだ話、ほぼ皆無。

  • どれもよい作品ばかりでした。
    貴重なLGBTを扱う作品があります。
    途中で違和感を覚えてくると同時に
    主人公の本当の姿も明らかになるのです。

    そして恋人の置かれた立場に関しても
    これはぜひ知っておいてほしいと思うこと。
    この病で体の一部分を失うこと多いんですよ。
    (若年で8割近く発症するので)

    他には座敷わらしがテーマの連作集もあり
    超有名警察小説の作品もあり。
    この方は初めて読みましたが
    やっぱりすごい人だったわ。

  • 前に読んだアミの会(仮)のものよりお題が広いというかどうとも取れるので、どの短編も色々で面白かった。ファンタジーもあれば痛いほどの現実的な話もあって楽しめた。

  • 毎回楽しみにしているアミの会(仮)のアンソロジー第四弾です。

    第一弾 「捨てる」 第二弾 「毒殺協奏曲」 第三弾 「隠す」と欠かさず読んでいますが
    今回はいつもと趣向が変わり男性ゲストを招いての二巻同時発売となっています。

    タイトルも工夫されていてその二巻が対となる様に『迷惑』
    「迷ーまよう」と「惑ーまどう」です。

    この作品では「惑ーまどう」をテーマに8人(10編)の短編を味わう事が出来ます。

    ヨシタケシンスケさんの実在の絵本「りんごかもしれない」から発想を飛ばした
    大崎梢さんの「かもしれない」は読者自身の想像力がかき立てられ楽しめましたし
    松尾由美さんの「惑星Xからの侵略」はSFチックかと思いきや、結末を知れば微笑ましくもあり軽快に読めました。

    加納朋子さんの「砂糖壺は空っぽ」と矢崎在美さんの「最後の望み」は切なくて悲しくて
    それでもその中に一筋の光も垣間見れてとても良かったです。

    少しエロテックな光原百合さんの「ヘンゼルと魔女」
    初めて読む作家さん、今野敏さんの「内助」では刑事の妻のデジャヴからの犯人推理が面白く夢中になって読めました。

    今まで手にした事がない作家さんの作品を読める醍醐味と
    バラエティに富んだ充実した内容の短編集で大満足でした。
    面白かったです。

  • アミの会(仮)によるアンソロジー第4弾。
    「惑」をテーマにした8篇。全作品書き下ろし。
    ゲスト:今野敏、法月綸太郎

    作家主導で決められたテーマでのアンソロジー。
    今作で4作目になるようですが、男性作家2名がゲスト。
    「惑」がテーマといっても色んなテイストの話ができるものだなぁ。
    「迷探偵~」は「迷」のほうに収録した方が良くない?迷探偵だけに。

  • どれをとってもハズレなし。
    そんな中でも
    小説はお初の加納朋子さん、
    隠蔽捜査スピンオフの今野敏先生、
    この2作が大当たりでした。個人的に。

  • 「惑」をテーマにした女性作家(ゲストは男性)のアンソロジー第4弾。

    ・面白かった編
    「最後の望み」
    寿命は変えられなくても、交わり方は変えられる。
    やり直して家族を大事にできた父は幸せだなあと思う。
    素直にほろりとする。

    ・面白くなかった編
    「迷探偵誕生」
    うーんー、本編読まないと「推理力があるのに絶対間違える迷探偵」ってよく分からないなーと。いくらスタッフが解決するとは言っても、ひねくれすぎて何それ??って思う。

  • 今野敏さんの「内助」が良かった。この家族の話、他にもあったら読みたい。
    全体的に惑わされた人々の話でざわつく感じのが多かった。
    でもこのアミの会のアンソロジーはお得感あふれてとても面白い。

  • 大崎梢、加納朋子、今野敏、永嶋恵美、法月綸太郎、松尾由美、光原百合、矢崎在美によるアンソロジー。矢崎在美さんのお話が一番身に染みた。いや、親父じゃないけど(笑)。

  • 「迷う」の方が怖い話が多かっただろうか。
    今作はじんわり、ほっこり系が多かったかも。
    登場する作家さんの他作品も読んでみたい。

    「かもしれない 大崎梢」
    →ヨシタケシンスケ氏の絵本は確かに可愛いし面白い。
    日常ミステリー?

    「砂糖壺は空っぽ 加納朋子」
    →物語ならではの綺麗な謎解きラストだけれど、でもこの後も主人公は生きていくわけで。
    思い出だけでは生きられないし、納得して満足した思い出でもないわけで、ラストの主人公の 今だけは って思いが辛い。。ISって漫画を思い出した。

    「惑星Xからの侵略 松尾由美」
    →自分的には迷う、かな、と思った。ラストの主人公の選択、うんうん、実際はそうだよね、脚本などと違って、最善が何かわからないしなかなか行動に移せないものだよね、と。甘酸っぱい。

    「迷探偵誕生 法月綸太郎」
    →ジョーカーシリーズで頭の良い人達は敗戦まっしぐらの日本とどう折り合いをつけていたのだろう、と思ったのを思い出した。
    賞賛を得るのが楽しい人だったら、名探偵の地位は嬉しいだろうけれど、謎解きが楽しい人だとこうなるのか。。

    「へンゼルと魔女/赤い椀/喫茶マヨイガ 光原百合」
    →昔話、伝承をモチーフにしているのだろうか。
    赤い椀の女性のような考え方、自分は持ち続けること出来るだろうか。。
    マヨイガの女性の行動が読み終えて爽快感。

    「最後の望み 矢崎存美」
    →親になる人に是非ともこのアドバイスを読んで欲しい!

    「太陽と月が星になる 永嶋恵美」
    →正に 惑わせる だなぁ。。。 

    「内助 今野敏」
    →ラストを読んでタイトル理解。出来た奥さん。。

    「あとがき 大崎梢」


    怖いんだろう?
    父親になるなんて実感がないんだろう?
    でも、…に対してだけは、その不器用を捨てろ。
    なるべく一緒にいられるようにしろ。世話も、女房の手伝いじゃなく、一人でなんでもできるくらいになれ。よく観察して、なんでも憶えておけ。
    日記をつけるのもいいな。
    手帳に2、3行でもいいんだ。忘れてもいい。あとから書いてもいい。思いついたら、なんでも娘の事を書いておけよ。
    女房が娘の事を話してくれるのを待つんじゃなく、自分から訊くんだ。話さなければ問題ない、なんて思うな。
    娘の好きなものや好物がなんなのか、ちゃんと憶えているようにしろ。
    娘がいっしょうけんめいやっていることを、頭ごなしに否定したりからかったりするな。
    理解できなくても、いっしょうけんめいやっていることは評価してやれ。そのときになにも言葉が出てこなかったら、あとから手紙でも書け。メモでもチラシの裏でもいい。たったひとことだけでもいい。はげましてやれ。
    娘がはなしかけてくれないからって、自分も話さないなんて思うな。そんなの気にしてもなんの得にもならない。自分から話しかけるんだ。何の話をしたらいいかわからなかったのは、娘の事を知らなかったからだ。知れば、きっと話しかけられるー。

    お前は、すごくよくやってるよ。毎日毎日、真面目ずっと働いて、女房と生まれる子供のために金を稼いでるー。おれはそれを知ってる。お前がすごく頑張ってることを。
    お前は今でも充分偉い男だ。みんなそう思ってる。だれも言わないから、俺が言ってるんだ。

    だから、これからいい父親にもなってくれ。娘に対してはー娘に対してだけでもいいから、不器用さとか照れくささなんて捨ててくれ。やり方が分からなかったら人に訊け。それを恥と思うな。

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