惑: まどう

  • 新潮社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103511120

感想・レビュー・書評

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  • 「迷う」から「惑う」を読んで「迷惑」完成(笑)
    加納さんのお話は『トオリヌケキンシ』系。
    あなたはあなたのままでいいんだよとそっとエールを送る。じんわり。
    いつも楽しみの光原さん、今回はマヨイガ三題。
    確かにお菓子の家もマヨイガ的だわとおもしろかった。
    思わずうるっとした矢崎さんのお話が一番好き。
    結果は変わらない、だけど、旅立つ人にとってなんて優しい“誤差の範囲”。
    「迷う」と「惑う」。似た意味の2冊だけど、こちらのほうが凝った(凝りすぎた)作品が多い印象。
    アンソロジーとしては、私は「迷う」のほうが好みだった。

  • 【収録作品】「かもしれない」 大崎 梢/「砂糖壺は空っぽ」 加納 朋子/「惑星Xからの侵略」 松尾 由美/「迷探偵誕生」 法月 綸太郎/「ヘンゼルと魔女 赤い椀  喫茶マヨイガ」 光原 百合/「最後の望み」 矢崎 存美/「太陽と月が星になる」 永嶋 恵美/「内助」 今野 敏 
    力作揃いのアンソロジー。

  • アミの会(仮)のアンソロジー、第四弾です。四弾目ともなると、最初の頃の勢いは無くなってしまうものなのでしょうか。惰性で出すくらいならやめればいいのに、と思うのですが。うーーん、好きな話、あんま無かったですね。最初の頃にあった、隠しテーマや毒殺縛りみたいなルールも感じられず。次、あるのかなぁ?

    強いてあげるなら、矢崎存美「最後の望み」かなぁ。もはや、ただのイイ話でミステリー??ってかんじですが。
    加納朋子「砂糖壺は空っぽ」もアリかな。これも、やっぱミステリーというよりはイイ話、なんですが。こういうのがトレンドなのだろうか。

    あと今野敏「内助」。最近読むアンソロ、竜崎署長よく出てきます。

  • ほっこり系が多めだったのかな。ちょっとウルっとくるものもあったり(笑)
    2人の男性ゲスト、特に今野敏さんの作品が好き。
    加納明子さんは初めて読む作家さんだったけど「砂糖壺は空っぽ」が結構好き。

  • 図書館より。

    楽しく読了。あっという間に読み終わってしまった。これが短編小説の醍醐味(悪くない(笑))。
    大崎梢先生の話で、気に入っている絵本の話があって嬉しかったり。まさに内助の功!といったような話だったり。
    久しぶりに、この手の小説を楽しく読了できました。ご馳走さまでした!

  • 色々な方の作品が読めて良かった。

  • +++
    淡い恋心、男か女か、宇宙人が来襲!?火事と焼死体への既視感、そして、人生をあの時からやり直すべきか…。最強の作家集団、四たび集結。全作品書き下ろし。
    +++

    アミの会(仮)によるアンソロジーである。著者のラインナップは、大崎梢、加納朋子、今野敏、永嶋恵美、法月綸太郎、松尾由美、光原百合、矢崎存美。
    ほのぼのテイストあり、ホラーテイストあり、SFチックあり、ファンタジーテイストあり、とバラエティに富んでいて、次はどんなだろうと興味が先へ先へと導かれる。テイストは違えど、人の一生は、日々迷いと惑いの連続なのかもしれないと、改めて気を引き締める心地にさせられる一冊でもある。

  • 今回もアミの会(仮)は面白い。
    加納さんの砂糖壺の話が1番好き。今野さんの内助もよかった。
    しんみりするものあり、ぞっとするものありなのも嬉しい。
    それにしても、(仮)の謎はいつ明かされるのか(笑)

  • 初めましての作家は加納朋子、今野敏、法月倫太郎、矢崎存美。

    そう思っていたけれど、そうではなかったかもしれない。それこそ惑いの「かもしれない」

    せつない「砂糖壺は空っぽ」

    名探偵からそういう訳で惑って「迷探偵誕生」か。切り口新鮮。後半は理屈っぽかった。

    最後に一つだけ望みが叶えられるとしたら、それは迷いではなく惑いなのか。「最後の望み」

    怖い結末。人を惑わせ、自分も惑う。「太陽と月が星になる」

    デジャブは惑いの元になる。話がスムーズ過ぎる。それこそデジャブ感がある。「内助」

  • 色んな作家さんの短編を一気に読めるのはほんまに面白い!!
    初めて読んだ作家さんも居たから今度はその方の長編を読んでみよう!

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著者プロフィール

アミの会実力派女性作家集団。これまでの刊行作品は『アンソロジー 捨てる』『毒殺協奏曲』『アンソロジー 隠す』『迷 まよう』『惑 まどう』『怪を編む ショートショート・アンソロジー』『アンソロジー 嘘と約束』『アンソロジー 初恋』『11の秘密 ラスト・メッセージ』『おいしい旅 想い出編』『おいしい旅 初めて編』。執筆者は作品によって異なり、メンバー以外の作家がゲストとして参加することもある。本作にはゲストとして原田ひ香が参加している。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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